見出し画像

日本人女性の「自立」について


こんにちは。
いよいよ明日Beauty GALAの東京2回目が開催されます。
私は、今回でなんと3回目の登壇となりました。
いつもお声がけ頂き光栄です。ありがとうございます。

さて、今回は株式会社エッセンスの代表と「女性の自立とフェムケアの関係性」というテーマでお話をさせていただくことになりました。
エッセンスさんはフェムケア製品を中心にサロン専売品の製品を作られており、企業理念に「アンダーリップトリートメント®を日本の文化にする」という言葉を掲げていらっしゃいます。
それは代表の吉永さんがフランス人女性の「自立」に驚いたことがきっかけで、このフェムケアを日本で広める理念に行き着いたそうです。
そのお話を聞き、私自身も「女性としての自立」に向き合ってきた数年があるので、今回はこのテーマでお話しをすることになりました。

女性としての「自立」を考えさせられた母の熟年離婚

代表の吉永さんは現在62歳。私からすると母の世代です。
私の年齢ですと、働き続ける女性が増えてきている年代ですが、今60代以上の世代の女性は「ある年齢になったら結婚して、子供を産む。仕事はその時に辞める」という生き方になった女性が多いのではないでしょうか。
吉永さんはこの日本人女性の生き方を「ガマン文化」と表現していました。

今年37歳になる、日本人女性の1人である私の「自立」は、まさに母の生き方を見てきたからこそだと思います。
母親の生き方を否定は全くしないのですが、「幸せかな?」と子として心配になる時があったからです。

私の母(今年65歳)は、まさに兄を産む時に仕事を辞め専業主婦になりました。働きながらではなく「子育て」をしたかったという母の希望で主婦になったそうです。
そこから妹が小学生に上がるまでは専業主婦で、私たち3兄弟が育つとパートで仕事に出るようになりました。
父親や出張が多い仕事で、私が小学生の時に仕事の拠点が海外に。
母はほぼワンオペで私達3兄弟を育ててくれました。
(ただ、父親が海外で1人で働いてくれていたからこそ私達は日本で何不自由なく暮らせていたので私は父親にもとても感謝しています)
そして月日は経ち、私が結婚し1番上の子を産んだ頃に両親は熟年離婚しました。

その時に兄弟が皆んな心配したことは「お母さんはやっていけるのか?」ということ。
母の収入はパート。
私達子供は、それぞれ家族を持ったばかりで、お金がこれからかかる時。
母の生活が出来るのか、何回もお金の相談を家族で行いました。
母は、兄とお金の計算をしながら厳しいことを何回も言われてキツイ時間だったはずです。だけど、正直私達兄弟も母1人を支えるのに、ものすごい重さを感じたのです。

そして、母は父が帰国すると父の文句を言いながらも、どこかで老後は一緒に過ごせる未来を楽しみにしていたはずです。
それが一気になくなり、母の精神的な部分でも心配になりました。
「楽しみあるかな?!何を楽しんで、どう生きていくんだろう。」
母が私達子どもに尽くし、父を待っていた人生だったからこそ、心配でたまりませんでした。
まさに吉永さんのおっしゃっていた「ガマン文化」
母はガマンしてこの人生を送ってきたのではないか?

経済的自立、精神的自立を目指して

私自身は20歳から社会人になり、
もし、子供ができても仕事を続けると夫婦で決めて、26歳で結婚しました。
その後、子供ができ仕事に時短で復帰した時には、仕方のないことですが給与が下がり、その低さに愕然としました…。
今までそれなりの金額を稼いできたので、母になって働きに戻ったら自分の価値が下がったような気になりました。
もしもこれで旦那に何かあったら…
もしも夫婦関係で何かあったら…
自分の経済的自立の無さが、私にとっては不安要素となりました。

そして、小さい子供を育てている時は
「私がいなければ生きていけない」
存在が近くにいてくれて、母親としても愛情を満たしてもらえる部分もあるのですが…「子供に依存」してしまう恐怖がどこかにありました。

子供は、そのうち自分の世界を楽しみ始めます。
その時に「寂しい」と思う母親にはなりたくない。
ママはママの人生を楽しんでるから、大丈夫そうだね!
そう思ってもらえるような人生にしたい。
母親になって「経済的自立」「精神的自立」をしたいと強く思うようになりました。

それでも日本人女性の「ガマン文化」は根強い

吉永さんや母の時代に比べれば変化してきているはずですが、それでも日本人女性の「ガマン文化」もはや「ガマン精神」は根強いものがある。
小さい子供を育てている時は、子供優先で自分の食事もままならない。
寝不足でも子供の為に昼間は必死に遊びに連れていく。
言い方はかなり悪いが、自分で自分を奴隷のようにしてしまう。
「私はあとででいい」
「自分にかける時間は今はない」
そうやって数年「今は仕方ない」と沢山のガマンをしました。
母親ってそういうものでしょ。と勝手に決めつけて。

自分を愛すること。それこそが自立の始まり。

私は元々美容が大好きで、スキンケアもメイクも子供の時から大好きでした。
母親になり、ゆっくり美容を楽しむ時間もなくなってしまいましたが、ある時このままでは本当に「自分を見失う」と思い、スキンケアの時間を取り戻すことにしました。
私にとってはスキンケアはご自愛タイム。自分を愛でる時間なのです。
自分へ時間を使うこと、自分を愛でること。
それをするだけで私の心には大きな変化がありました。
「ママはいつも楽しそうだな」
人生を楽しんでいる母親を見せないと!

吉永さんも「フェムケアは女性の自立の始まり」と打ち合わせでおっしゃっていました。私にとって、あの時のスキンケアと同じ意味だと感じました。
自分の体を愛すること。
それは自分を認めることです。
そして、それをまた子供に伝えていくこと。
フランス人女性は自分自身を愛し、体を大切にすることを母親が子供にしっ
かり伝えているそうです。
確かに、自分のことを愛せていない母親が、自分の大切さを子供には教えられません。

愛を伝えていく為の「自立」を

自分を愛することは、自分の人生を輝かしいものにします。
そして自分を愛せる人は、愛を繋いでいくことができます。

人への誹謗中傷や、自信が無くて病んでしまう人も多い現代。
「愛で溢れる世界になりますように」
という言葉はキレイすぎますが、心が病んでいる人が増えているのは、自分を愛することを忘れているからではないでしょうか。

「自立」はまず自分を愛し、自分に自信をつけて生きていくこと。
個人的な意見としては、経済的にピンチな日本の為に、より多くの女性が仕事をして、経済的自立も目指していただきたいです。

明日の登壇時間は30分。
絶対に伝えきれないと思うので、前夜に頭の整理をしてみました。
明日は自分の言葉で、時間の中で精一杯メッセージを伝えたいと思います。
エッセンスさんという企業と製品の素晴らしさと共に。

真山綾美

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?