ぼんやりと現れる、むなしさ

うーん、思い出してみると中学生の頃。

15歳とかだと思うが、学校はすっごく楽しいのに、溜息が出るような思いがしていた。

振り返ってみれば、周囲の友達にも本当に恵まれて、今で言う、「リア充」だったと思う。

自分で言うのもなんだが。

人によっては、何それ漫画の世界?って思う人もいるのかもしれないってほど充実はしていた。

絵に描いたような青春そのものを過ごしていたと思う。

というか、リア充と言われるような環境を、自然と自ら得ていくタイプだったと思う。そうしていることが楽しかったってだけで。楽しくしない理由がないと言うか。

本当に優しくて、爽やかだよね、このままのあなたでいてね!と言ってもらったこともある。(ありがとうね!)


でも、何故だか考える時間ができると心でため息をついていたような覚えがある。

そういう自分の良いところも八方美人なんじゃないかとか思ってしまったり。

それは高校生になっても変わらなかった。というか、より一層むなしさや、日本の平均寿命の長さに絶望していた。

まだ生きなきゃいけないのか、うそでしょ。

これがずっと続くのか、と思うと絶望しかなかった。

30過ぎて、今でもふとむなしさが襲うことがある。

でもそれは10代の頃の息が詰まるような絶望感は薄らいで、

水に漂う藻みたいにぷかりぷかりと頭の中に現れるような感じ。

生きるということも、難易度は人により変わるんだなということ、無理をしないということを知った。

他人に意見を押し付けたり、否定することの意味のなさや奪うということの重罪っぷりをじわじわと知る機会となった。





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