BTS【花様年華】⑥ホソク・ジミンとの再会
初めてタイムリープが起こらなかったyear22.04.11、ユンギはソクジンの助けによって一命を取り留めました。しかし、病院で目覚めたユンギは、どうして死なせてくれなかったのかとソクジンを責め、その後誰にも連絡をすることなく病院を退院します。
ユンギを想って行動したにもかかわらず厳しい言葉を掛けられたソクジンは、ユンギの抱える問題の複雑さに直面します。ナムジュンの喧嘩やジョングクの転落死を防いだときとは違い、単純にきっかけを取り除くだけではただ問題を先送りにしたに過ぎないのだと気が付くのです。
その約1ヶ月後、ソクジンが知っている本当の現実では行方のはっきりとしていなかった、ホソクとジミンが偶然再会を果たします。
ひとりで歩いていた時に突然意識を失ったホソクは、一時的に外科病棟に病床を移していたジミンの隣のベッドに搬送されます。二人が会うのは、下校中にジミンが発作を起こして疎遠になって以来、約2年ぶりのことでした。
同じ日、グラフィティをして警察に追いかけられていたテヒョンは、ナムジュンのコンテナに逃げ込み、ナムジュンのベッドの中でまた悪夢を見ていました。
テヒョンを匿ったナムジュンは、テヒョンの身体に残るいくつもの痣を見つけます。ナムジュンはテヒョンの家庭の問題に薄々気が付いてはいましたが、何も言わないテヒョンに自分から何かを聞き出すことはしませんでした。
ユンギが火事で死に、ジミンが溺れる夢を見たテヒョンは、ナムジュンに夢の話を聞かせます。みんなに会いたいからこんな夢を見るのかな?そう話すテヒョンに、ナムジュンはホソクの働くツースターバーガーに行ってみようと提案します。
訪ねたツースターバーガーでホソクの入院を知ったナムジュンは、ユンギとジョングクも誘ってホソクのお見舞いに行き、みんなが会いに来ることを聞いたホソクはジミンを誘いますが、ジミンは自分がここに入院していることは誰にも言わないで欲しいと頼んでどこかへ逃げてしまいます。
そしてこの日、ユンギの退院を知らずにお見舞いにきたソクジンは、病院でナムジュンとすれ違い、ホソクが入院していることを知りました。
次の日、ホソクのお見舞いのために再び病院を訪れたソクジンは、病院の廊下をとぼとぼと歩くジミンと再会し、声を掛けます。戸惑うジミンにあれこれと話しかけていると、突然辺りが騒がしくなり目の前をホソクを乗せた担架が通り過ぎました。
ホソクは、非常階段で見かけた女性に母親の面影を感じて咄嗟に追いかけ、足を踏み外して頭を強く打ってしまったのです。
ガラスの割れるような大きな衝撃があったあと、ソクジンが目覚めると再びyear22.04.11の朝になっていました。
この時のタイムリープで、【花様年華】の世界では、どんなに物事が順調に運んでも、タイムリープが起これば必ずyear22.04.11に戻ってしまうということがわかりました。
やっとの思いで乗り越えたyear22.04.11に再び戻ってしまったソクジンは、今度こそという強い思いで、これから起こる出来事を付箋に書いて整理して車の中に貼り、学生時代に海で撮った7人の写真をフロントミラーに飾りました。そして一つひとつの出来事を慎重に修正して再びyear22.05.10に辿り着きます。
再び訪れたyear22.05.10で、今度は突然倒れてしまったホソクの怪我を未然に防いでアルバイト先のツースターバーガーまで車で送り届けます。2年ぶりの再会に驚くホソクに「ただの偶然だよ」と伝えますが、ホソクはソクジンの車に貼られたいくつもの付箋に書かれた自分たちの名前に違和感を覚え、バイトを終えたその足でナムジュンのコンテナへ向かい、ソクジンに会ったことを話しました。
そしてホソクはそのコンテナからの帰りの道に、焼身自殺を試みたユンギを背負ってモーテルから出てくるソクジンを目撃し、一緒に病院へと運び込みます。ホソクは車に貼られた付箋を思い出し、こうなることを知っていたのかと問い詰めますが、ソクジンは何も答えることが出来ませんでした。
その後ソクジンと別れたホソクは、病院内でジミンと再会します。
ジミンは学生時代、ホソクと一緒の下校中に発作を起こして以来、世間体を気にする両親によって2年もの間病院に強制入院させられていることを知ったホソクは、ジミンにここから出たいかと問いかけました。
ユンギの病室を出たソクジンが非常階段を抜けると、ジミンを病院から連れ出そうと集まったナムジュン、テヒョン、ホソクがいました。
かつて、多くの出来事を修正しすぎて失敗した経験のあるソクジンは、自分の手の付けられないほどにみんなが介入してしまっている現状に、今回のタイムリープの失敗を悟ります。
引き留めるソクジンとジミンを連れ出したい3人は言い合いになり、最終的にジミンが「ここを出たい」と意思を固めますが、結局はジミンの母親に見つかり逃亡は未遂に終わりました。
そしてその2日後、再び病院を訪れたソクジンが目にしたのは、浴室で入水自殺を図るジミンの姿でした。
ソクジンは慌ててジミンを浴槽から引き揚げ、声を掛けます。憔悴しきった表情で「僕をここから出してください」と泣き付くジミンを見たソクジンは、医師や看護師たちの静止を振り切って無理矢理ジミンを車に乗せ、病院から連れ出したのです。
ジミンのために、一体何をしてあげられるのか。これからのことを考えながら車を走らせるソクジンの後ろで、震えながら窓の外を見ていたジミンは、偶然通りかかったプルコッ樹木園の看板を見てパニックになり、停止した車から飛び降りてどこかへ走り出してしまいました。
ソクジンが目を開けると、日付はyear22.04.11になっていました。
時間を巻き戻すことが出来たら、あらゆる失敗と過ちを正して、みんなを救うことが出来る。みんなをこの手で救えると信じていたソクジンは、海で撮った写真を眺めて涙を流しました。
そして、タイムリープが始まってから初めて、そのまま何もせずにベッドの脇にうずくまったまま一日を終えたのです。
目が覚めても日付はyear22.04.11のままでした。
そんな一日を何度も何度も繰り返し、何度目のyear22.04.11なのかもわからなくなった頃、これまで一度も起こることのなかった出来事が起こります。
ソクジンが帰国している夢を見たテヒョンが、不意にソクジンの部屋を訪ねてきたのです。
これまで何度諦めそうになっても、6人の笑顔を思い出して立ち上がってきたソクジンは、無邪気に笑って再会を喜ぶテヒョンの笑顔を見て、再び行動することを決めました。
また失敗してしまうかもしれない。けれど一つだけ確実なのは、ソクジンが行動を起こさなければこのタイムリープは終わらず、また7人が一緒に笑い合える時間は永遠に訪れないということです。
ソクジンはまた一から全ての出来事を修正し、迎えたyear22.05.12には医師や両親の目を盗んでジミンを車に乗せ、ナムジュンのコンテナへと連れ出しました。
コンテナの扉を開けると、ホソクがツースターバーガーから持ってきたポテトやハンバーガーを広げてジミンを出迎える5人の姿がありました。行く当てのないジミンに、ナムジュンが「しばらくここにいるか?」と声を掛け、ソクジンの提案で学生時代に行ったあの海へと向かいました。
「一緒なら笑うことが出来る」
ソクジンが信じるその言葉の通り、夜の海を訪れた7人は【花様年華】の時代のように花火をして遊び、ユンギの作業室で身を寄せ合って眠りました。
こうして再び7人が揃い、笑顔で過ごせる毎日が続きました。
しかしこの時、やっと穏やかな日々を取り戻したソクジンには近すぎて見えていない、とある問題が残されていたのです。
クリックで拡大表示できます。
年表のPDFはこちらからダウンロードできます。
次回の記事では、残されたとある問題の解決と、ソクジンの原動力である学生時代に行ったあの海に再び7人で行く日までの出来事を整理します。
〈次回〉
※更新はTwitter(@aya_hyyh)でもお知らせします。
.
ありがとうございます💘