国際カップル🇯🇵🇺🇸|遠距離恋愛を乗り越え、結婚するまで
国際恋愛に遠距離はつきもの。私たちも、出会った最初の3年間は遠距離状態でした。
そして全く会えない1年間を乗り越えて、今二人で一緒に暮らすことができています。
全く会えなかった1年間は、今思い出してもかなりキツかったです。ただそれを乗り切ったという経験があるので、今後大変なことが起きても、二人ならなんとかなるだろうと思うことができます。
ということで、今回は、絶賛遠距離中という方や今後遠距離になるかもしれないという方にも届けばいいなという思いで書かせていただきます。
遠距離恋愛、どうやって乗り切った?
進展のない10ヶ月
1年間、全く会えなかった時期というのが、ちょうどコ◯ナがピークだった時。私は、社会人一年目で、東京でひとり暮らし。慣れない都会で毎日東西線(めっちゃ朝混む電車)に乗って通勤して、休みの日も友達にも会えへんし、あんま外でるなって言われるしという毎日を過ごしていました。
そんな中、唯一の楽しみが夫(当時はまだ結婚していない)との長電話でした。
当時は、毎晩電話をしていましたね。
本来なら、夫は私が社会人になるのと同時に、留学生ビザを取って日本に来る予定でした。しかし、その時は新規ビザの発行が停止されていて、外国人はほぼ入国することが不可でした。(そのため、夫は入国できないけど、ビザのために日本語学校に登録したから、日本語の授業を受けないといけないという状況でした。)
電話では、毎回いつ会えるかなあ、もしかしたら来月入国できるかもといったニュースに期待しては、裏切られる、そんな繰り返しでした。
別れそうになった日
半年くらいそんな状況が続いて、だんだんケンカになることが増えていきました。
会えなくて悲しかったのか、進展のないニュースにイライラしていたのか、心が不安定でつい口調がつよくなってしまう。本当はもっと話したいのに、素直になれなかったり、思ってもいないことを口にしてしまったり。そういうことが増えてきて一度、ケンカをしたまま電話を切ったことがありました。直接「別れよう」と言ったわけではなかったけどこのままだと終わってしまうと二人とも感じていました。その時は、まだ別れたくないという気持ちがあったので、その後仲直りをしてなんとか耐えることができましたが、こんな些細なことだけどもしかしたら別れることになっていたかもしれないと思うと本当に怖いです。
遠距離で一番きつかったこと
これは、「待つしかない」という状況。自分で状況を変えることができなかったことが一番つらかったなあと思います。私は、仕事があまり好きではなかったので(ブラック企業では全然なかったのですが、毎日会社に行くというのがいやでした)、それも相まって今すぐに夫にあって慰めてほしい、早くきてほしい、でもできない、いつになるかもわからないといった状況がほんとうにキツかったです。
遠距離恋愛の転機
進展のない毎日を過ごして10ヶ月ほど経った時に、あるニュースを目にします。それが「外国人配偶者の受け入れ再開」というもの。入国規制を一部、親族にだけ緩和するという内容でした。少しずつ規制を緩和していく兆しが出てきたのですが、留学生の入国はまだまだ先でした。
しかし、このニュースをみた夫が驚きの提案をしたんです。それが「結婚して、配偶者ビザをとろう!」ということ。配偶者ビザを取ったら、確実に会える。待つだけの状態から会うために動き出すことができる。
ただ、こんな簡単に結婚しちゃっていいのだろうか・・・という自分もいました。結婚なんてその当時は考えたこともなかったので。でも、「待つだけ」の状態がどうしてもしんどかった私は、その提案を実家に帰る新幹線で承諾して、すぐ親に伝えました。
(うちは古風な家柄なんであんまり親は快く思ってはいなかったと思うのですが、そのあたりはまた別途お話ししたいと思います。)
この決断をしたのが年末。そしてすぐに配偶者ビザの申請の手続きに取り掛かりました。*
「まっているだけ」の状態から「自分で動けば状況が変わる」という状態になったことで、かなり前向きになることができました。
この時から夫に再会するまでの約2ヶ月間は、もちろん時間がかかる手続きにもどかしくなったり、結構大変な作業で辛くなったりもしましたが、二人で協力し合えた分、充実していたかなと思います。同じ目標に向かって一緒に頑張ることができたら、それだけで前向きになれるんだなと実感しました。
*実際は、短期ビザで入国、再会してから配偶者ビザを申請しました。(詳しい流れは別の記事へ:配偶者ビザの申請)
1年越しの再会
そして、婚姻届を出し、入国するための手続きを完了させた2ヶ月後、ようやく再会することができました。成田空港でみた夫の姿は久しぶりすぎて、(電話で話しているのに)え?この人やんな?という感じでした。空港で繰り広げられるあの遠距離恋愛の末に再開した瞬間の動画(男性が女性を抱きしめてクルクルってまわるやつ)あんなロマンチックな感じには全くなりませんでしたが、やっぱり会えて嬉しかった気持ちは今でも覚えています。
遠距離恋愛を経験して
あの時、頑張って乗り切ったんだからと言っても、もう一回あれをするのはいやです。でも、結婚したからと言って今後遠距離になることがないとは言い切れません。
もし、夫がアメリカに行くことになったら、私がビザの申請をまっている間は遠距離になるかも。とか他にも特に国際カップルは結婚しても遠距離になる時期はきっとあります。
当時の自分は、本当に前向きになることができなくて、毎日辛くてしょうがなかったのですが、当時の自分にアドバイスができるなら2つ。
まずは、「待つだけの状況から早く脱却する」こと。そして「自分一人でも楽しめることをつくる」こと。
前者は、どうしようもないこともあるかと思うんですが、ニュースを待つだけ、相手が動くのをまっているだけという状況はかなりきつい。だから、自分ができそうなことや別の目標を見つけて動き出すことがとても大切だなと思います。動いている時はそれに集中できるので、寂しさも少しは紛れますし、未来に向かって進んでいるという前向きな気持ちにも慣れます。
そしてもう一つ、「自分一人でも楽しめることをつくる」こと。
私は、本当に趣味が少なくて当時は夫と話すことくらいしか楽しみがありませんでした。それが余計に辛い気持ちを助長していたんじゃないかなと今なら思うことができます。
なんでもいい。美味しいものを作って食べるでも、映画を見るでも、本を読むでも、なんでもいいので没頭できることを見つける。自分の機嫌を自分で取ることができたら無敵ですね。
ということで、当時の自分を振り返ると落第点だなと思うんですが、私の失敗も含めて遠距離恋愛の乗り越え方を見つけていただけたら嬉しいです。読んでいただきありがとうございました。