バレエを続けるための、食べることとの向き合い方 ~摂食障害編~

はじめに

私の固定記事を読んで頂いた方、ありがとうございます。私は、15歳から18歳までスイスにバレエ留学をした後、ドイツにある州立バレエ団で4年間所属していました。
4歳からバレエをはじめ、22歳で終結した18年間のバレエ人生。ヨーロッパで経験した、濃い7年間のバレエ人生を、未来のバレリーナたちにシェアしたく、この記事を書きます。
ひとつではなかなか言い切れないこともあるので、今後の投稿ともに見て頂けると嬉しいです♪

(※ 私は栄養士の資格はありません。食に関しては、あくまで私の経験と独学の上だした結論です。)
参考までに、よろしくお願いします。


バレエを続けるための、食べることとの向き合い方 ~摂食障害編~

私の経験上、摂食障害気味である期間がありました。それは周りの環境や教師陣らの目によって、自らの意思ではなく、“気づいたら摂食障害にならなくてはやっていけなかった“という状態でした。
未だに細身が好きなバレエ界では、細くいられることも才能の一つとされています。
私の居たアカデミーでは、BMIを15~18に抑えるように言われてきました。
ですが、バレエダンサーであると同時に、私たちは人間として生きています。細身のスタイルを保持すると同時に、最低限自分の健康状態を保つのは人間である私たちの責務です。
そこを怠っては、通常の健康被害にとどまらず、骨粗しょう症などの身体的な症状のリスク、栄養不足によるメンタル面のアップダウンが激しく不安定になるリスクがあります。
私もその当事者でした。
治療するのと同時に自分自身の健康状態とメンタルケアをしながら、タフなバレエ生活を熟していかなければなりません。
そんなハードな生活を送るバレリーナたちと、その保護者様たちに私から少しアドバイスがあります。

本人の場合
きっと、なぜ自分自身が食べ物に対して恐怖心を持ったのか、なんとなくわかっているはずです。
今この記事を読んでくれているということは、少なからず今のままではいけないと思っていることでしょう。
頭の中は今後のことや食のこと、環境の変化や日々のことで一杯になっているかもしれませんが、“今の状態から変わるんだ“という意識だけは、自分自身のためにも持つように、心掛けてほしいです。

サポート側の場合
本人の心理状況的に、不安定であり、基本的に何を食べていいかわからなくなっている状態です。
食事を用意してあげるのが一番なので、1日のうち一食でも、本人の食事に関わるか、用意してあげてください。(拒絶された場合は、身内でもバレリーナでもない第三者かあらの助言が必要かと思われます。)
ですが、摂食障害のど真ん中にいる本人が食べ物をどういう認識で捉えているか、アバウトにでもわかっていると良いです。例えば、”食べるのが怖い”もしくは“どんな食べ物も食べると太る“という脳の場合は、全てを少なめで用意することをおすすめします。

例えば、
一口サイズの炊き込みご飯のおにぎりを六つ
一口サイズの鶏ハム300グラム
サラダ or 温野菜
休憩時間用に、小さめのタッパーに入れた無塩ナッツ、プロテイン、マルチビタミン
そして本人の好きなものを少し持たせてあげれば、食べてくれるはずです。

ただ、摂食障害にたまにある、全く食べたくない人が稀にいます。
この少しだけの摂取でも受け入れられず、吐いてしまう人のことです。
その場合は、手遅れになる前に病院に行ってください。


こういった、摂食障害気味である人を助けることは、簡単ではないし、まず第一に食べるということの重要性と、食がもたらす身体の健康維持能力を本人が自覚する必要があります。
バレエを続けていく上で、栄養に関する知識は少なからず必要です。
そして、食べ物の事ばかりにならない考え方を持つということがまた必要になってきます。
やっぱり、一番重要なのは踊る事とテクニックや表現力を磨く事なので…
食べ物ばかりに気を取られて、そこで疲れてしまっては身が持ちません。
自分の健康状態に興味を持たせること、今のままではいけないという意識をもたせることが一番大事です!

最後に

バレエ留学を目前に控えている方、考えている親御さん、未来のバレリーナたち、先生方…
ヨーロッパでの生活のこと、留学時代のリアルな話など、私が実際に過ごしてきたバレエ生活の中で、事前に知っておきたかった知識や、なんて私はこんなにも無知なんだ…、、こういう時、こうしておけばよかった…!
と思うことが沢山ありました。
今では自分で学ぶいい経験となったものの、バレエを踊る以外のところで補わなければいけないことが、思ったより多かったんです。
私と同じ悩みを持ち続ける子を少なくするために、このnoteを書いています。
聞きたいこと、相談でも、力になりたいです💪InstagramのDMまで、よろしくお願いします🙇‍♀️

もし、私の作品や活動にご興味ありましたら、サポートよろしくお願いしますm(__)m 頂けた費用は、今後の活動費に使わせていただきます! 応援ありがとうございます!