大切な人を助けられなかった後悔
自分にとって、とても大切な人を助けられなかったと、悔やみ悲しんでいる人は、
「自分なら助ける事が出来たハズだ。」
と思っているから悔やみ悲しむのだと言う事に、気づいてみるのはどうだろう。
助けられなかったと思っているその人には、
その人の生き様があったのだ。
あなたに助けられようが助けられまいが、
その人は、その人の人生をその人の尊厳で最期まで生き切った。
ただ、それだけだと言う事に、気づいてみる。
助けられなかった後悔を、別の言葉で表現すると
その人が生き切った人生を、それじゃあダメだと一刀両断しているようなものだ。
それが例えどんなに早い人生の終わりであったとしても
あなたがもっとその人と一緒に居たかったのだとしても
その人の生き様そのものが、その人の大切な人生。
それがどんなにあなたにとって大切な人であろうと
あなたが、あなた以外の人の人生に、本当の意味で干渉する事など
出来ないのだから。
もし、干渉する事が可能なのだとすれば、
それこそ、その人が歩んだ人生の尊厳に対する侮辱になるのかもしれない。
あなたがその人を大切だと思う、その思いそのものこそが尊く大切なもの。
あなたはただただ、自らのその思いを丁寧に扱ってあげれば、それで良い。
ただ、それを知るだけで良いのかもしれない。