音楽は誰かを救う
音楽は好きです。
最近では、YouTubeやTickTockなど動画アプリの急激な普及によって、私が以前から聞いていた曲が取り上げられてたり、たくさんの人に聞かれる時代になってきました。
そんな時代になったからこそ、私はこの記事が書けると思いました。
「影響を受けた音楽」
このテーマを聞いて、真っ先に思いついた曲があります。
カンザキイオリさんの『命に嫌われている』という曲です。
特にタイトルがインパクトのある曲ですよね。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
こちらの曲は、第72回NHK紅白歌合戦(2021)にて、
歌い手の”まふまふ”さん(初出場)が披露されたボーカロイド曲です。
私はこの曲がNHKで放送されることを心配に思っていましたが、逆に「こういう歌をたくさんの人に知ってもらいたい。」と嬉しく思ったりしてました。
この曲の好きなポイントは、
まさに、「直接的すぎる歌詞のメッセージ性」です。
「命に嫌われている」
作詞作曲:カンザキイオリ
歌:初音ミク
たくさんの方が歌われていますが、本家はこちらです。
私が初めて聞いたときは、正直メンタルが安定していない時期だったので、こういうタイトルの曲がよく目に留まり、再生していました。
タイトル同様、導入部分もインパクト大の歌詞です。
大抵の曲は励ましてくれたりすることが多いのですが、この曲は導入はそういったことを否定しています。この時点で、「この曲は他の曲とは違うのでは…?」と思い、聴き続けてみました。
サビに入ると、曲調自体も盛り上がります。そして、歌詞がまるで現在のネットを表しているような気がします。
SNSで自分の好きなことばかり言って、平気で誰かを傷つけている人がいます。(本心でない場合もあると思いますが…。)今の時代を表していて、少しゾッとしました。確かに、誰かの言葉が誰かの運命を変えてしまいます。実際そんな事件も多かったりするでしょう。そんな社会現状が目に浮かんで、悲しい気持ちになってきます。
大サビの直前、音楽が控えめになっていき、歌詞がより強調されるようになっています。そして、作者の伝えたいことがわかってきます。
最初の歌詞では、否定していたのに、自分は伝えたい人に曲を通じて「生きてほしい」と伝えたい、作者の強い望みが伝わってきます。
歌詞の表現からして、作者のいう”君”という人はもういないのかもしれません。作者は残されてしまった人なのかもしれません。しかし、絶望に落ちても、生きる理由を失っても、作者は生きていくことを決めているのです。この曲を伝えたい人もいると思いますが、一番は自分自身に届いてほしいのだと思います。
私にもしっかり届きました。この曲に何度も励まされました。つらい事、悲しい事、悔しい事があっても生きていかなくてはならないのです。
いろいろ解釈はありますが、含みのある歌詞ではなく、直接的な歌詞は珍しいと思いました。はっきり意見を言っているような感じなので、私もすっきりした気分でした。(ちなみに、カラオケで歌い終わった後ほ満足感がすごいです。)
私は内向的な性格なので、逆にこういう表現が特に好きなのかもしれません。何かを伝えたいときは、直接言いたいことを相手に伝える。(いろいろ考えすぎて遠回しに言ったり、言いたいことが言えなかったりすることが多ので…。)
この曲の歌詞から一生懸命「生きる」ということ、そして、表現の仕方から「言いたいことを伝える」を教われたような気がします。
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