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15.なりたい自分 ~セルフカット~

最後に美容院に行ったのは3年前ぐらい。
その時にボブぐらいにしてもらってから、最初の一年ぐらいはだんだんロングになっていくことでわりと気にならない程度で過ごせてきた。
でも2年目に入り、やはりボサボサ感が気になってきたのと、さすがにやばいのではないかと思い始めるた。

自分で切ってみようかな。
そう思ったきっかけは、子供の髪を切り始めてからだ。
最初は自己流で切っていたが、段々と子供の髪の量が増え、これまずいかも…ということもでてきたので、動画を検索し始め、少しずつだけど、そこまで失敗しないやり方は分かるようになってきた。
ふと、傷んでる所を切るぐらいなら、自分でもできるのではないかと、子供用のハサミでチョキリ。

そこで、自分の髪も、これぐらいなら切れるなと確信して、大人用のハサミを購入。
同じく動画を探しながらやってみたが、なかなか難しい。でも、ロングだから失敗しても、まだ練習する髪はたくさんあると、ちょっとずつ鏡で気になる所を切りながらなんとなく気にならないところまではできた。

途中、「私美容師になるわけじゃないよね!?」「ここまで時間かけるなら美容院行く方がいいよ。。」と思った頃には、試行錯誤感が恥ずかしくて行けない状態になっていた。
パッと見は分からなくても、恐らく髪を触ればすぐに、どうしてここ切ったんですか?みたいな感じだろう。

そうやってセルフカットを始め、少しハサミを持つことに緊張しなくなった頃、前髪を切ってみたくなり、思い切ってバサリ。
これは意外と上手くいって、少し自信になった。

そうするとすきバサミの重要性を感じ始め、大人用のすきバサミを購入。
そして、今に至る。

自分の髪を切り始めて気づいたことが、”なりたい髪型”をより意識するようになったこと。
私は美容院の「今日どうしますか?」がとても苦手だった。一応、イメージする写真は選ぶものの、それはそのモデルさんが可愛かったり、セット次第でできる髪型だったり、私の髪質では無理だったりと、なかなか全く同じイメージになったことはない。
もう、いっそ「似合う髪型で」と言いたいのだが、それを許してくれる美容院は今のところ知らない。切る方も、イメージがないと切れないのはそのとおりだ。

でも、自分で切って分かったのは、「今日どうしますか」はないと切れない。終わりがわからないからだ。
だから、切りながら”ここはもっとこうしたい”が段々とでてきて、なりたい自分が出てきた。
特に前髪は、何度か切ったことはあるが、伸びてそのまま流すことも多かったので、あまりつくらないことが多かった。でも、自分で切れると分かったら、店員さんに言いづらかった微妙な調整もできて、前髪作りたい!に変わった。

美容院で、「あっもうちょっとここ切ってもらえますか?」はすごく言いづらい。切った後にやっぱり切らない方が良かったと思うかもしれないし、そこまでの強い気持ちはなかったりする。

なので、セルフカットを始めて、なりたい自分になれるっていいなぁ、と思うようになった。

今の課題は、髪を短くしたい時にはさすがに美容院に行かないといけないということ。そうすると、いよいよこの試行錯誤感を披露しないといけないからだ。

綺麗にカットされてる人たちを羨望の眼差しで見ながらも、このセルフカットの楽しさも捨てたくないなと思い、もう少しこの生活は続きそうだ。

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