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”風疹の怖さ”について考える

コロナが流行してから、日本人、いや、全世界の人が「感染症」の怖さを目の当たりにした。


わたしは医療系の大学に通っていたため、普通の人よりは医療の知識がある。
「感染症」が流行することがどれほど怖いかを知ったいた。


ほとんどの人が、流行り始めてから「感染症」の怖さを感じるだろう。



「今日もこれだけ感染したらしい」
「予防行動をしないと」
「そもそもどんな感染症なの?症状や予後は?」

こんな具合に。


でも、それでは遅い。
もっと「感染症」に関心を持つべきである。


今日は「感染症」に日本が敏感になっている今、”風疹の怖さ”について書いてみる。


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「風疹」とは、ウイルスによって引き起こされる感染症だ。
発疹、リンパ節の腫れ、発熱の3つの症状が特徴的である。

通常子供に多く発生する。
しっかりと治療をすれば、比較的予後も良い。

予防接種を受けたり、実際にかかった記憶があったりする人もいるだろう。


この「風疹」の何が怖いか。


「妊婦に感染してしまうこと」だ。


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風疹に対する免疫が不十分な妊婦が、妊娠20週頃までの間に風疹ウイルスに感染すると、産まれてきた赤ちゃんが「先天性風疹症候群」を発症する可能性がある。

難聴、心疾患、白内障などを患って産まれてきてしまうのだ。


「ワクチン打ったから大丈夫」
「一度かかったから大丈夫」

決してそうではない。


ワクチンを接種したことがあっても、年齢を重ねるにつれ風疹への免疫が低下していくと言われている。
また、女性は妊娠を希望する年齢になると風疹の抗体価が低下している可能性がある。


風疹は、飛沫感染接触感染を主な感染経路とする。
症状が出てくる前から周囲への感染力があるので、気づかず妊娠中の妻や身近な妊婦に移す可能性もあるのだ。


年代に関わらず風疹の抗体を持っているか検査をすることをおすすめしたい。


***

「先天性風疹症候群」は正しい対策をとれば防ぎ得る感染症だ。


悔しい思いをしてしまう家族がなくなるためにも、
男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制する。


そして女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要である。


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わたし自身、1年後くらいには子供が欲しい。

コロナがもう少し落ち着いたら、旦那と風疹のワクチンを打ちにいこうと思う。


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