見出し画像

人生をかけて旦那を幸せにしたい

「人生をかけて幸せにする」

大袈裟だな、なんて感じる人もいるだろう。
それに、一般的に男性から女性に向けて思う、あるいは言うことだと思う。

しかしわたしは今の旦那に出会って2ヶ月程経った時、人生で初めてそれを感じた。


***


そのきっかけはあるひとつの手帳から始まった。



本好きな旦那(当時の彼氏)のコレクションから、どの本を読もうかと選んでいた時だった。

手帳を落としてしまったのだ。

別に人の手帳や携帯の中身を見る趣味は一切なかったが、たまたま中身が見えて状態で落ちてしまったのである。

そこには、こう書かれていた。

***


「付き合ってくれてありがとう」と。


おそらく、日記か何かだったのだろう。(そのページ以外見ていないのでなんとも言えないが)

なんというか、言葉にできない感情が溢れて、涙が出た。

こちらこそありがとうと言いたい気持ちでいっぱいになったが、その時は見てしまったことをなんとなく言えなかった。

すごく素直で、暖かくて、仏のように穏やかな彼。


「とにかくこの人を、人生をかけて幸せにしたい」


そう強く思った。

***

あれから2年ほど経つ。
今は結婚し、夫婦になった。

毎日好きが止まらないし、とにかく愛おしい。
もちろんこの人を幸せにするという気持ちも変わってない。

一緒に生活していて、気づたのだけれど。

大好きな人を幸せにしたいという想いは、生きる力をくれるな、って。
そんなに強く想える人がいるって幸せだな、って。


頑張ってご飯を作ると、「美味しい」と言ってくれる。
毎日、しょーもないことで笑わせてくれる。
わたしが苦しい時、さりげなく手を差し伸べてくれる。
いつも、わたしの味方でいてくれる。
想いは、しっかり言葉にしてくれる。


人生をかけて幸せにする、と意気込んでいながら、逆にわたしが幸せにしてもらっている気がした。笑






この記事が参加している募集

スキしてみて

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはライターとしての活動資金にさせていただきます。