2020.12.29-31

2020.12.29 岡真理「彼女の「正しい」名前とは何か 第三世界フェミニズムの思想」(新装版)を読み始める。書くこと、他者を語ることの支配性について、気付かされる。

2020.12.30 高校時代の友人たちとオンラインでおしゃべり。数年ぶりに言葉をかわした友人もおり、近況を共有。卒業して10年はたっているのにみんな見た目はあまり変わっていないね、と笑いあう。

2020.12.31 大晦日。少しだけ雪が降った。実家に残っている荷物の断捨離を少し。本を持って帰りたいけれど、東京の家にはスペースがないので、谷崎潤一郎だけ持って帰ることにする。今年もたくさん本を読んだ。手元のメモでは130冊くらい。何が面白かったかなあとリストを見返す。J.H.グリフィンの「私のように黒い夜」はBLMが盛り上がっている背景もあり、出会うべくして出会った本だった。今年亡くなった坪内祐三の「酒中日記」も面白かった。小説は岩井圭也の「文身」が私のいちおし。翻訳ものではアディーチェ「なにかが首の周りに」、チョン・スチャン「羞恥」、レティシア・コロンバニ「三つ編み」が面白かった。あとは今村夏子「星の子」、吉田修一「犯罪小説集」、北杜夫「輝ける碧き空の下で」。キリが悪いので10冊目のお気に入りをあげるとすれば、武田百合子「犬が星見た」。来年もたくさんの本に出会いたい。

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