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体験追求を通して、価値の尺度を再定義したい

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原口 遼
スタートアップ数社にて事業統括・ビジネスサイド全般を経験。フリーランスとして個人で計20社以上の支援実績を持つ。ラナエクストラクティブでは経営企画・マーケティングを兼務。日本マーケティング学会会員。2015年慶應義塾大学環境情報学部卒。1991年埼玉県生まれ。

デザインの制作会社が社内で新規事業に取り組む面白さ

ーー原口さんはRex以外でも色々な仕事をしていますが、どんなことされているんですか?

そうですね。今はフリーランスとして、数社でマーケティング並びに事業開発周り・CS立ち上げ等を担っています。そもそも顧客に対していつどのチャネルで何を発信すべき?というコミュニケーション全般の戦略を設計しつつ、手を動かすことが多いですね。ラナさん自体は知人づてで紹介いただき、初めは社内向けデジタルサイネージの「O2Wall」のPR周りを手伝う形でスタートしました。

ーー実際携わってみて、ラナエクストラクティブ(Rex)はどんな会社でした?

「モヤモヤから本質を。LEAP!な体験をデザインする。」と標榜していることもあり、とても柔軟な会社だなぁと思います。そもそもデザインの受託制作を行う企業が、社内で新規事業を始めていること自体すごく面白いですよね。また、働かれている皆さんの心地良さにも惹かれています。特にCOOであり、新規事業関連の事業責任者を務める渡辺の人柄に惹かれ、一緒に働いてみたいと思ってジョインを決めました。

企業活動を「利益追求」から「体験追求」へとシフトさせたい

ーーそんな中、どうしてAXに?

AXには自ら志願しました。個人的に 先行き見えない世界の中、不況やコロナの流行もあり、企業活動自体の停滞を感じていました。そのような環境下で「利益追求」ではなく「体験追求」にフォーカスする切り口は、とても面白いと思ったんです。企業ブランディングとしても有用だなと。また、すごく個人的な話をするとAXのプロジェクトオーナーを務める魚住が大学の先輩ということもあり、もともと近しい領域に関心がありました。自分はドがつく文系ですが、両親が元建築士・姉が美大卒という家庭で育つ中、アート領域に対する親しみというか憧れが常にあったんですよね。自分は天邪鬼にビジネスサイドをやってきましたが、これまで培った経験とデザイン会社が始めようとしているアート領域が組み合わさるのは、自分にとってもいい経験だなと。

ーーなるほど。では前から興味あったことにトライするチャンスでもあるんですね。AXにはどんなポジションで携わっていますか?

今はAXの取り組み自体をどう広めていくか、見られるべきかを考慮して初期のブランディング周りに頭を働かせているのと、サステナブルな事業にするための戦略および数値まわりを担当しています。とはいえ、数値の見える化であったり、マネタイズの難易度が高い領域なので日々模索中ですね。テーマがテーマなので、ブレストして広げ、積み上げたものが真上じゃない方向に展開することは多々ありますが、初期だから仕方ないというのと、ロジックで垂直にしか展開しないよりも面白味があるなと前向きに捉えてはいます。

AXは価値の尺度自体を再定義できる可能性がある

ーーAXが世に出ることで、期待していることやこうなったらいいなと思うことはありますか?

何年前だったか、「デザイン思考」というワードがバズりましたが、実際ビジネスの場で実感することがあまりないんですよね。民主化されていないのかなと。自分がスタートアップ畑にいたからかもしれませんが。それに代替する概念としてAXが置き換わったら面白いな…と妄想することはあります。本当に浸透していけば、日本全体にもすごく価値があることだなと。

ーーなるほど。それでは最後に、原口さんにとってのAXにおいて、今後の展望を教えてもらえますか?

価値の尺度を再定義したいですね。自分は今までビジネスサイドをゴリゴリとやり、今はフリーランスをしていますが、ちょうど今後の働き方・生き方を考えるタイミングだったりしまして。資本主義で一度でも富を築けば、あとは上手に運用しさえすればますます富が増え続ける世の中じゃないですか。そういった生き方を羨ましくも思う反面、漠然とそれがゴールでいいんだっけ?という疑問を感じていました。AXを通して、そういった利益追求の生き方自体に小さな一石を投じたい。今はやはりお金がモノをいう世界ですが、それだけを求めるビジネスってつまらないですよね?と言っていきたい。他の道のりができたらいい、そう思っています。

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