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OneConnectの世界観

間断ないサービスを提供したい。
これは、営業時代も支払をしている現在も変わらない。

電話、FAX、郵送、面談だけでサービスの全てを完結していいのか。契約者や被害者に電話することで、貴重な他人の時間を奪っている。逆に、マメな連絡をしなければ、スピード感がないと苦情になることもある。

一方、他の業界を見渡せば、OneAppで完結する体験は多い。
買物と言えば、新聞広告で安い商品を探し、自ら小売店に向かい、現金をじゃらじゃらポケットに詰め込み、自ら荷物を運ぶ。言わずもがな、amazonを使えば〜完結できる。

保険業界は規制が厳しいし、amazonみたいな体験なんて、、

まずは、下の写真を見てください。

出典
平成31年3月 金融庁 「情報通信技術の進展に伴う金融取引の多様化に対応するための資金決済に関する法律等の一部を改正する法律案」説明資料

**そこで、注目したいのがOneConnect 。
**

中国 平安保険グループのテックカンパニーとして、同グループからスピンアウトし、昨年末NY市場に上場しました。

12個のソリューションのうち、自動車保険の事故対応があり、事故直後、運転車両を360° スマホで動画撮影し、保険会社にアップすると、下記のように金額を協定し、正に秒で支払うものです。

出典 OneConnect 目論見書

因みに、現在のトラディショナルな支払までの流れは下記の通り。

10数個も工程があり、大半の連絡が電話、FAX。。
これだけ、電話しなきゃいけないと思うと、顧客も相手方もうんざりなはず。

このサービスができあがった背景に、中国の自動車保険事情があり、保険金請求のうち15〜20%が詐欺いわゆる不正請求だそうです。
だから、人の手を介さずかつ素早く協定したいという事情が。
同サービスを導入した中国の自動車保険会社は、部品代を12.3%と工賃を13.8%レスしたとあります。日本であれば、代車や休車損といった間接損害もレスできそう。

このようなサービスを日本の保険会社は、残念ながら内製化できないでしょう。
OneConnect の従業員2,695人の内、半分強にあたる1,437人がR&D部門。
粗利益の1.2倍ものお金をR&Dに注ぎ込み、ソリューションを開発し、金融機関のプレミアムカスタマーを増やしていくぞ!って会社です。

法案が改正されたら、保険会社がM&Aで内製化すべきこと、テックジャイアントと協業すべきことを切り分けて考えなければならない。

あぁ、間断ないサービス作りをしたい。

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