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ビジネスメンバー向けの対面ワークショップ

制限の解除とともに、米国では国内出張が再開してきました。出張に出る友人の話をよく聞くようになり、私も先週チームの集まるイベントへ出張し、3年弱ぶりにワークショップをする機会がありました。

私は近くにチームメートがいなくリモートで勤務なので、多くの同僚は入社後初めて会うメンバーでした。会場で初めましての同僚も多く、対面で初対面の挨拶は久しぶりだなーと。プロフィール写真からかなりの変貌を遂げている同僚もいて、顔・名前・仕事内容を一致させるのに苦労しましたが、それもまた対面ならではの悩みです😅

久しぶりのワークショップ+慣れないメンバー

現職で初めてワークショップをするというのもありましたが、今回は参加者の背景がビジネス寄りなので企画段階からそこがかなり気になっていました。DMBAや前職でワークショップを企画運営してきましたが、参加者はほぼデザイナーやプロダクトに関わるメンバーで、ブレスト系のワークショップに慣れている人たちでした。

今回のターゲットは、ビジネスやオペレーションのメンバーだったので、恐らくクリエイティブなブレストは日常の業務ではやっていないはず。常に、課題に対して答えを出していこうとする思考を持っていると推測します。対し、デザインで扱うのはとても不確実な課題です。課題自体を設定するところからはじめ、アイデアをどんどん展開させていくような思考法です。

今回のワークショップの目的はユーザーペルソナ作りでした。特にオペレーションメンバーのユーザーコンタクトに基づく知見を引き出し、カテゴリーに分けるまでを1時間のワークショップ目標に設定しました。

これではもちろん、ペルソナ作りまで完了しません。私はユーザーペルソナは1時間という短時間で急いで作るものではないと思いますし、成果物を作り上げるというよりはペルソナとは何か?私が何をしようとしているのかをコミュニケーションする事を目的にしました。ペルソナとは?と私の目指す作業が解ってもらえれば、リモートでもフォローアップできると考えたからです。

内容についてあまり細かい所は書けませんが、良かったと思う点、反省点を書いておこうと思います。何か参考になれば。

😃良かった事

  • ポストイットを貼れる場所とFigjamを両方準備したこと

    • 大体の参加人数は事前に把握できていましたが、当日何人集まるかは未知数でした。ポストイット&ペンの方式だと参加できる人数にどうしても限りが出るので、同じような内容を作成しFigjamでもアイデアを書けるようにしたのは成功だったと思います。数え忘れてしまったのですが、当時の参加は20-25人くらいだったのかな。ポストイット組を10人に絞った事で、狭い会議室でも混雑することなくアクティビティができ、ペンを持っていないメンバーも参加型にできました。

  • オペレーションのメンバーに知見を出してもらったこと

    • ユーザーペルソナは、プロダクトチームのみで作成する事も多いように思います。確かにプロダクトメンバーが主に使うものですが、日々ユーザーに触れているメンバーの知見を入れる事でより良い情報が得られます。また、ワークショップ後、「僕たちからユーザー情報を引き出してくれてありがとう」と声をかけてくれたメンバーがいたので、オペレーションとプロダクトの協力体制向上にもはたらくのではと感じました。

🤔次回に向けての反省点

  • オフライン<>オンラインの融合をもっと円滑に

    • 今回1人でファシリテーションをしていた事もありますが、もっとオンラインとオフラインの境界を無くす事ができればと思いました。例えばオンラインのボードの方を追うメンバーをあらかじめ依頼し、リアルにポストイットを増やしていかれればオンラインメンバーにとってより参加型のワークショップになったと思います。


  • リアルな場でのディスカッションを加味し時間配分する

    • 1時間は長いようで、対面ワークショップにはとても短いです。余裕を持ってプログラムを組んだつもりでしたが、最後は駆け足になり、ディスカッションの傍で何人かにポストイットのグルーピング作業をしてもらいました。ディスカッションもきちんと時間が取れるように余裕を持って時間配分すべきと思いました。


デザイナー相手とはやはり違い、最初のアイデアが出るまで時間がかかったり、後は人数が多かったのでディスカッションをコントロールするのが上手くいかなかったなぁと反省です。また、ペルソナの扱いに慣れているメンバーと全く馴染みが無いメンバーが半々だったので、どこまでどう話すかを決めるのが難しかったです。ただ、デザイナーやプロダクトチーム外のメンバーもクリエイティブな思考を持つ事はとても有意義だと思うので、これからもデザイン手法を紹介する機会を作っていきたいと思いました。


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