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AC/DC - High Voltage (1976)

1976年にリリースされた、ワールドワイド盤としてはデビューアルバムにあたる作品です。オーストラリアで先行リリースされていた『T.N.T.』、『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』から楽曲を抽出して再構成した作品です。今でも600万枚売れてるらしいですね。のちの成功もあるけどデビューアルバムからこれほどまでに売れてたのが人気の高さを表していますね。

さて内容ですが、いかにも70年代だなあ…って感じのするスカスカな音質です。しかし、その薄さを打ち消すような勢いの良さと元気の良さを、AC/DCはこのアルバムで発揮しています。まあ僕はこの音の薄さも気に入っているんですけどね。そして光るのはボン・スコットの威勢の良いボーカル。シンプルなハードロックにこれほどまでに似合ったボーカリストはなかなか見つからないでしょう。初期AC/DCでは最も好きな作品の一つに入ります。

1. It’s a Long Way to the Top (If You Wanna Rock ’n’ Roll) 冒頭からノリノリのハードロック!車?みたいなのに乗りながら演奏しているPVがめっちゃ楽しそう。印象的なのは中間部のバグパイプ。ロックとバグパイプって実は合うんですね。ちなみに演奏してるのはボンらしいです。バグパイプふけるの…?
2. Rock ’n’ Roll Singer 2曲連続で「ロックンロール」をタイトルに入れてきましたね。タイトル通り、シンガーのボンが元気よく歌うナンバーです。あんまひねりはないシンプルな曲ですが、やはりリフの良さが光ってますね。
3. The Jack 打って変わって彼らのルーツを感じさせるブルージーなナンバー。スタジオ版を聴いてみてなんか長ったらしいな〜と思いつつレビューを見てみたらライブ映えする曲らしいです。聴いてみたいな〜←はよ聴けや
4. Live Wire モトリーみたいなタイトルしてますね、まあこっちのが先だけど。ベースイントロから始まる緊張感のあるナンバー。サビとヴァースの緩急とか、ラストのギターソロとか、地味に聴きどころ多いです。
5. T.N.T. オイ!オイ!オイ!初期の代表曲の一つ。この曲はライブ映えするだろーなー、というかライブに行ってノリたいです。ということで早く来日してください。実はギターソロも結構好きなんです。この曲聴くと無性にマイクラしたくなりますね…どうしてなんだろう…
6. Can I Sit Next to You Girl? 記念すべきデビュー曲。デビューシングルでは初代Voのデイブ・エバンスという人が歌っていたんだそうな…そのあとクビになったらしいです。結果としてボンでよかったね。曲はポップで聴きやすいです。あとこのリフ、地味に好きなんですよね。
7. Little Lover アルバムの中でも超スローテンポなブルースナンバー。ボンのねっとりとした歌い方が堪能できます。ただやっぱりスローな曲と僕の嗜好は相性が悪いようです…
8. She’s Got Balls スローテンポだがヘヴィなナンバー。アンガスのソロギターの入り方が結構好きなんです。あんま評価されてるの聞いたことないけど僕みたいにスローテンポが合わない人が多いっぽいですね。僕は例外的にこの曲が好きです。
9. High Voltage アルバムラストを飾るのはタイトルトラック!かっこよさ溢れるイントロ、キャッチーなサビ、どれをとってもいいとこ尽くしで、大好きな曲の一つです。まあ音はスカスカだけど。一番好きなのはラストの部分。ギターソロ後の静かなパートからラスサビへの盛り上がり方がテンションを沸騰させてくれます。

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