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数分で消えた1万円の悔しさが数秒で霞んだ話

ミスターセンクスはギャンブラーではないが
年に2回だけ賭け事をすることにしている
ひとつは年末ジャンボであるが
もうひとつが日本ダービーである

昔からお世話になっている美容師の方に誘われ
日本ダービーを直接見に行ったのが出会いだったが
コロナになり現場に行けなくなっても
毎年この日だけは賭け事をすることにしている

ミスターセンクスの会社には
ウマ娘はいないのだが
ギャンブラーHIROSHIがいる
毎年彼には予測を聞くのだが
今年も丁寧に説明してくれたので
彼が買った通りにセンクスも買ってみることにした
総額10,000円でございます

15:40いよいよ出走時間に
ミスターセンクスはテレビに張り付くわけでもなく
コストコで普通に買い物をするという
ナメたエセギャンブラーとなっていた

その行いを神が見ていたのだろう
センクスのマネーは出走後数分で吹き飛んだ

競馬というものは面白いもので
負けたとて誰も責めることはできない
馬の調子やジョッキーの腕その他諸々
色々な要素が組み合わさって勝敗が決まる
そして馬も人も動物である
そこには必ずドラマが待っているものだ

ギャンブラーHIROSHIを信じるも信じないも
その選択権はセンクスにあったわけなので
彼を責めるのもOKADO違いだから
ただひたすらコストコにいる自分を責めるのだ

ミスターセンクスが外したのは
1着2着でくると思っていたお馬さんが
上位に食い込んでこなかったことが理由である

スキルヴィングという2番人気の馬
結果は17位で調子が悪かった
この話には続きがあって
この馬はゴール後に倒れてしまったのである
その後急性心不全で亡くなったことが報じられた

なんということだろう
賭け事をして負けた馬が死んでしまった

その瞬間にミスターセンクスは
何かものすごく悪いことをした気持ちになった
失ったお金のことなどどうでもよいから
馬に使う言葉かわからないがご冥福をお祈りする

世の中信じられないことばかり!

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