フィジメンコンボ
梅雨真っ只中だ。
雨が降っていなくてもじっとり湿度の高い日々が続いている。
太陽が見えないと気分がすっきりせず、
それに追い打ちをかけるようにじっとりとした湿気が体にまとわりつく。
そして私の愛しき天然パーマはさらに丸みを増している。
いつもより気が滅入っており、いつもより体調がよくない。
風邪を引いた時のように寝込むほどではないのだが、
いつものパフォーマンスには程遠い。
私の友人の一人に、動物病院で獣医をしている大男がいるのだが、
昨日話す機会があり、梅雨でお互いに調子が悪いとひとしきり話した後、
ふと思い立ってこの時期動物はどうなのかと訪ねてみた。
結果としては、病気起因ではない体調不良の動物が多いのだそうだ。
雨が降っていても動物は元気に過ごしていそうで、そうでもない。
雪が降ると犬は喜んで庭を駆け回るそうだが、
雪が降った時に庭を駆け回っている犬を私は見たことがない。
人間もまた動物なので、おそらく同じような原理で体調不良なのだろう。
病は気からというが、この憂鬱な気分が体調をも悪くするのだろうか。
それとも湿気が高いことが直接体に作用するのであろうか。
フィジカルにもメンタルにもダメージを受けることを、
私はフィジメンコンボと呼ぶことにする。
浮かない時期のアイデアなんて、こんなもんである。
ふとボブマーリーの残した言葉を思い出す。
「雨を感じられる人間もいるし、 ただ濡れるだけの奴らもいる」
これは間違いなく名言であろう。
雨は感じるものなのだ。
センクス教的には雨という天からの恵みにセンクスダンスを踊るべきなのである。
次に雨が降ったら無理矢理にでもセンクスダンスを踊るつもりだ。
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