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ついつい働き方に後ろめたさを感じる、会社員体質の話

会社員を辞めて6年以上が経ち、「通勤がない」「勤務時間の縛りがない」「誰かに指示されない」という会社員離れした仕事の仕方をしているのだが、いまだについ、後ろめたさを感じることがある。これっておそらく、縛られる必要がないものなんだと思うんだけど、なんだか、後ろめたい。ちょっとそこんとこ、検証してみたいと思う。

「ついつい後ろめたさを感じる働き方」について。

(1)オフィスにいない

オフィスにいないどころか、自宅にいたり、カフェにいたり、多摩川の河川敷にいたり、一日中フラフラ移動してたり、会社員だったらありえないところにいる。一見すると自由に見える点が、後ろめたさの要因でもあるんだろう。その時に最も集中できる環境を選んでいるだけなんだが・・・

(2)働いている時間帯がおかしい

集中できるんなら、深夜に作業して午前中は寝てたり、っていうタイムスケジュールになることも、よくある。いわゆる「休日」に稼働した分、平日に休むことも。これは企画・制作がメインという仕事の性質もある。ただし、それが健康的な生活どうかという点については、疑問が残る。クライアントは平日稼働なので、そこは合わせるべし。結局、「誰からもOKもらってない」っていうところに、後ろめたさがあるんだと思う。

(3)自己研鑽と業務の区別がつかない

もちろん、「大学に行く」とか、個人的なものは業務ではないが、仕事に必要になる知識やスキルに関する書籍を読んだり、というのは、会社員時代は「業務外」だった。しかし、現在は、読書のおよそ半分は仕事に必要な知識やスキルに関する書籍。これが飯のタネだったりしている。が、なんか、業務として扱うには、なんか後ろめたい。

上記の3点については、6年経ったいまでも、後ろめたさを感じてしまう。そこらへん、いまだに会社員体質。
しかし、だ。
会社員時代って、「決まった時間」「決まったオフィスにいて」「決められたことをしていること」で、仕事をしている気になってたんじゃないか、ということでもある。「誰かの許しを得ること」で「堂々と休める」って気持ちになってたんじゃないか、とも。
決定権を他者に委ねることでラクになっていたんだとしたら、逆に失っていたものは、なんだったんだろう?会社員を辞めて、決定権を手に入れたことで、失ったものがあるとしたら、それはなんなんだろう?

松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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