あたりまえに引き継ぐべき「文化」とはなんだろうっていう話。
妹を見ていて、えらいなぁと思うのは、
子どもが5人いて(それも全部女子!笑)、
かつ、ほぼフルタイムで働いていて、
(それも産休育休中に外資系企業になってしまった)
かつ、ダンナさんの実家に同居、
っていうのもあるんだけど、
実家に来たら必ず、
子どもたちをお仏壇にご挨拶をさせるところ。
ちゃんとしててえらいなぁと思う。
たしかに、当たり前の行動といえば、当たり前。
私らも母親の実家に行ったらお仏壇にはご挨拶してたし、
いまでもそうする。
田舎だから、家にデッカイお仏壇があるのが当たり前で、
ほんのりお線香のニオイが漂っているのがデフォルトで、
お位牌をめくったら「天保●年」なんていうご先祖様が
出てくるのも当たり前なんだけど。
それに、もしかしたら、昔の人は、私たちよりももうちょっと、
きちんとしていたのかもしれない。
お仏壇に花を供えるとか、ご飯のお供えとか、
日常の中に行為が存在していた気がする。
でも、都会に出てくると、そういうのとは無縁になっちゃう。
お仏壇がある家なんて、そんなにないだろうし。
あと、年末に事務所近くの和食屋さんが
障子の貼り替えをしていて気づいたんだけど、
障子がある家も、少ないよなぁ。
年末の大掃除といえば、障子の貼り替え、
母親と一緒に必ずやってたなぁ。
注連縄も、うちの母親、自分で作ってた。
(農家出身だから、得意技。
母方の祖父は門松も自作してたしね。)
鏡餅も、餅つきこそ機械だったけど、
床の間だけじゃなく各部屋に飾ってた。
あ、こう考えると、うちの母って、けっこうエライ。
堕落体質の私には、こういう年中行事はない方が楽だし(笑)
子どももいないので引き継ぐ先がないというのもあるけど、
こうして、当たり前にやられていた「文化」が
失われていくのだろうなぁと、思ってしまった。
新しい文化を生む方に寄与すればいいのか?
松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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