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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 地域・企業は授業を面白くするネタだらけ。

5月から4回ほど、
小中高のキャリア教育実践基礎講習2020の説明会も兼ね
キャリア教育入門編のミニワークショップを開催してきました。

ミニワークショップのひとつは、
地域・企業にある資源と学校の授業をむすびつけて
どんな体験や活動ができるかアイデアを広げる妄想大会。

次のようなお題を出して考えてみました。
「教科の単元」×「地域・企業」という組み合わせです。

(1)てこのはたらき(理科)×土木・建築の会社
(2)古文・漢文×河川や港湾を管理する役所
(3)黒船の来航・明治維新×美容院・理容院
(4)図形の面積(算数)×農家(米・野菜・果物)
(5)快適な衣服・住まい(家庭科)×医療機関・介護施設


さて、みなさんはどんなアイデアを考えますか?
妄想大会ですから、実現可能性も学習効果も、いっさい不問です。
 (この先を読み進む前に、
  ちょっと考えていただくといいかもしれません。)


オンラインでのワークショップだったので、
参加者の皆さんにはチャットで記入していただきました。
実際に出てきたアイデアをいくつかご紹介しますね。

 ・思いもの持ち上げる方法を現場で考える
 ・大型ピタゴラスイッチ制作
 ・古文の時代の、風景を再現してみる
 ・河川や港湾の管理の仕事を漢文で説明
 ・ざんぎり頭ってどんな髪型か実践
 ・その時代の広告からファッションの歴史を調べる
 ・ペリーさんのヘアデザイン大会
 ・面積計算に合わせてドローンで農薬散布体験
 ・家族が1年間食べるお米の量には、どのくらいの田んぼの広さが必要か
 ・身体障碍の部位や特性からくる快適な衣服について考える

実現可能性も学習効果も不問というルールですから、
本当に突拍子もないものもあると思いますが、
でも、ちょっとワクワクしちゃいませんか?


このように、アイデアのタネは、
こんな突拍子もない発想からでいいんです。

アイデアのタネを育てて、
学校の授業で学んだこととしっかりと結びつけられたら、
なんのために勉強するのか、
それは社会のどこに役に立つのかもわかるはず。
例えば「てこの原理」も
土木・建築の現場のどこで役立っているかがわかってきたら、
理解もぐっと進むんじゃないでしょうか。
図形の面積を学びながら、農業のIT化など
最先端の技術について知ることもできるかもしれません。
また、そこに関係する働く人に来て話をしてもらったら、
知らなかった仕事について知る機会にもなります。


こうやって地域・企業が学校に関わることで、
学校の授業をもっともっとおもしろくすることができます。
地域・企業は授業のネタだらなんです。

今回のミニワークショップの中で最後にお伝えしているのは、
ネタだらけ、だから、
なるべくたくさんの社会人に関わってほしい、ということです。
そんなわけで、
今年も小中高のキャリア教育実践基礎講習、今月末から開講です。


◯小中高のキャリア教育実践基礎講習2020○
 受講申込は本日締め切りです。


○学校・キャリア教育について学ぶオンラインコンテンツ○
 まずはオンラインで基礎知識を学ぶところから
 始めてみませんか?


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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