マガジンのカバー画像

社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座

188
学校・子どもたちを応援したい社会人のために、キャリア教育コーディネーターが学校・教育について解説。無料メルマガも配信中!登録はこちら。https://submitmail.jp/… もっと読む
運営しているクリエイター

#キャリア教育

海外の教育を盲目的に賞賛するのではなくて【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

このメルマガをお届けするころには帰国していますが、 4/10−17、イギリスで キャリア教育の取り組みの視察をさせてもらいました。 (リージェンツパークのカフェでこの原稿を書いてます) ETIC.さんのコーディネートのもと 以下のようなところを訪問させてもらいました。 それぞれの詳細は、 また機会をつくってシェアする時間をと思いますが、 ここでは、まずは感じたことをお伝えしたいと思います。 今回の視察に関しては、 ギャツビーベンチマークの日本版開発が視野にあります。 昨

令和の日本型学校教育をあらためて考える【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

3/20に開催されたアスクネットのENGINEで、 基調講演で登壇された上智大学の奈須先生。 私もイベントの企画にも参加していたのですが、 奈須先生にぜひ登壇してほしいと提案したのは、 これからの学校教育がどう変化していくかを知るには 「個別最適な学びと協働的な学び」について 学ばねばならないと考えたからでした。 令和3年(2021年)、 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して  ~全ての子供たちの可能性を引き出す,  個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」 という中

授業の成果は「実現度」「到達度」で検証せよ【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

ちょっと前のことになりますが、今年度の キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 最終発表会が終わりました。   (https://ax-factory.com) 弊社の受講生だけではなく、 群馬、愛知、九州からの発表と、 リアル・オンラインで先輩たちの参加もあり、 とても濃い学びの場となりました。 参加してくださったみなさん、本当にありがとう! 最終発表に向けて、 午前中は実施した授業の振り返りをしていたのですが、 私から受講生みなさんには こんな「ふりかえりの視

教育に関わる人のネットワークによって生まれること【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

週末に、NPO法人アスクネット・NPO法人JAEの開催する ENGINE@関西に参加してきました。 https://engine.asknet.org/kansai/   ※3/20には東京でも開催されます。    https://engine.asknet.org/tokyo/ 基調講演から分科会まで 学校、企業、行政、コーディネーターなど、 さまざまな立場からの事例が盛りだくさん。 主催のアスクネットは この「ENGINE」をこんなふうに表現しています。 ”教育に関

キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 今年度も学校での授業実践が終了し、 残す活動は、ふりかえり・検証・報告書となりました。 毎週、チームで議論を交わしながらつくってきた授業。 授業をやって終わり、ではなく、 ひとりひとりの「これから」に つなげてもらえるといいなぁと願っています。 そこで、あらためて、 キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識って どんなものなんだろうと振り返ってみたいと思います。 ●正しい知識と情報収集は大前提。 いわずもがな、で

”教育の最前線”の歩き方ー3/20ENGINEのみどころをご紹介!ー

「キャリア教育といえば」の老舗NPOであり、キャリア教育コーディネーター仲間でもある、NPO法人アスクネットのイベント「ENGINE」。 3/20にオリンピックセンターで開催されます。今回も企画からお手伝いしてきている「裏側」から、「みどころ」というか「こだわり」というか、教育に興味がある方・教育に何か関わってみたい方向けの「歩き方」をご紹介したいと思います。 ●わかりにくい国の教育施策を理解するには? 国の教育施策は、文部科学省のWEBサイトで公開されています。教育に

キャリア教育に関わることは自分の人生と向き合うこと【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コースをやっていると、 いつも思うことがあります。 「キャリア教育に関わることは、  自分の人生・キャリアと向き合うことになる」と。 例えば、授業を企画するとき。 その学校・クラスの子どもたちの状況や 先生の願いをしっかりお聞きすることが前提ですが、 同時に、キャリア教育コーディネーターの想いも 実はとても大事だったりします。 これがないと、ただの御用聞きになってしまうから。 キャリア教育コーディネーターである自分は、 子どもた

コロナ禍をきっかけに見直す修学旅行【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

2022年度実施の修学旅行についての調査として 2つの業界団体からの報告書が出ています。 ・日本修学旅行協会  「教育旅行年報データブック2023」  https://jstb.or.jp/pages/154/ ・全国修学旅行研究協会  修学旅行の実施状況並びに「学びの集大成を図る修学旅行」の取組について  http://shugakuryoko.com/chosa.html これらの修学旅行の調査からは、 コロナ禍で中止や実施時期の変更をしていたものが 少しずつ復活してき

個別最適な学びとキャリア教育の関係を考える【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

先日、私立の小学校の研究授業に潜り込んでいました。 「個別最適な学び」について学びたくて。 「個別最適な学び」がキーワードとして強調され始めたのは、 令和3年1月の中央教育審議会答申 「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して   ~全ての子供たちの可能性を引き出す,    個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」 あたりからではないかと思います。 この中で、背景にひとつとして、 2019年5月にOECD(経済協力開発機構)が発表した “Learning Compass

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 出前授業ですべてが実現できるわけじゃない

私たちのような学校外の人材が 出前授業という形で学校で授業を行う場合、 ついつい欲張ってしまうんです、という話です。 キャリア教育コーディネーターの実践コースの活動の もっとも大切なシーンのひとつに、 「授業の企画を考える」があります。 中でも大切なのが、授業のねらい(ゴール)の設定。 ここで思わずやりがちな「失敗」が、 「壮大なゴールを設定してしまう」というものです。 企画する私たちにも、 子どもたちへのいろいろな願いがあります。 どんな大人になってほしいかとか、 ど

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 教育施策に関わる情報、何から調べたらいいの?

今年もキャリア教育コーディネーター養成講座 「実践コース」の活動が始まりました。  (https://ax-factory.com) 実践コースのキックオフでは、 必要な知識の「原典にあたる」ワークも重視しています。 知識についてどこまで知っていたらいいのか、 言いだしたらキリがないという部分もあるのですが、 キャリア教育コーディネーターをめざす方たちに 「このあたりにアンテナをはっておいてほしい」を ピックアップしてみたところ、 けっこうなボリュームになってしまいました。

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 今年もキャリア教育コーディネーターの養成が始まります

今年もキャリア教育コーディネーターの養成につながる 「小中高のキャリア教育実践基礎講習」がスタートします。 (https://ax-factory.com) 今回は、この講座がどこから始まって、 どこに行こうとしているのか・・・みたいなところを あらためて考えてみたいと思います。 そもそものスタートは2008年。 「キャリア教育民間コーディネーター育成・評価システム開発事業」 という名称の、経済産業省事業でした。 この前年度までの3年間(2005年度ー2007年度)、

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】あなたの興味のある「教育」とは何を指すのか?

私が20代を過ごした会社で関わっていたサービスが 進研ゼミでした。 (主に赤ペン先生の採用・研修・組織マネジメントという、  ちょっと変わった部署にいました。) この経歴をお伝えすると、 「ずっと教育業界なんですね」と言われることが多いです。 私も、ざっくりと「教育に関わる仕事」という 伝え方をすることが多いのですが、 この「教育」っていう言葉、 お互いに何をイメージして会話しているのかが、 実は噛み合っていないだろうなー・・・(笑) なんてことも思ったりしています。 「

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 学校教育の問題は、まずは大人から。

学校教育に問題は学校や子どもの問題じゃなくて、 大人が問題なんだよね、っていう話は、 前回もお伝えしたことなのですが。 今回は大人が楽しく学ぶところから始められたら もっといいよね!っていう話です。 先週開催した「キャリア教育ミニセミナー」では、 「大人だって探究してみよう」というテーマで、 大人自身が「問いづくり」を体験してみました。 このワークは、 小中高のキャリア教育実践基礎講習で 実施しているワークを チャットで参加する形式でアレンジしたものです。 教材としては