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社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座

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#教育

学校教育への関わり方はいろいろあります【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

私が開講するキャリア教育コーディネーター養成講座では、 学校教育への関わり方はいろいろあること、 できれば、ご自身の得意を活かして ワクワクする方法で関わってほしいことを 繰り返しお伝えしてきています。 その中でも、学校教育への関わり方については、 以下の2軸でご紹介しています。 (1)子どもたちと直接関わりたいのか、     または、しくみづくりで関わりたいのか (2)地域密着型で活動したいのか、または、     地域は関係なく専門性を持って関わりたいのか 上記の図に

AIでキャリア教育コーディネーターの仕事はなくなるか?【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

「AIでキャリア教育コーディネーターの仕事はなくなるか?」 この問いへの答えは、YESであり、NOだと思いました。 今回は、ちょっと長文になりますが、 ChatGPTに授業プログラムをつくらせたら どうなったかをまとめてみたいと思います。 さて、ChatGPTがどんなものを出してきたかというと、 そこそこな感じの授業案が出てきました。 ねらいがきちんと書かれており、 45分のタイムテーブルもあり、 それっぽい感じの体裁になってます。 それもかかった時間は、ほんの一瞬。

キャリア教育の「その先」にある大人の責任【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

そもそもキャリア教育はなぜ必要なんでしょうか? 英国視察から帰国後、 キャリア教育コーディネーターとして 何をしていくのかを考えていく中で、 そんな「そもそも」を描いてみました。 キャリア教育を通して、 すべての人が、 自分の人生を、自分で・自由に決定できる社会を めざしたい。 社会システムとして そのための機会が平等にあることも必要なのですが、 ひとりひとりの人生の中で必要なのは、 大きくいえば、「自分を知ること」と 「社会や職業を知ること・出会うこと」、 それを繰り

「学びと社会をつなぐ」、その「社会」とは何なのか?【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

4月の英国視察の報告会を3回に渡って開催してきました。 報告のために追加で資料収集(英語)をしたりまとめたり、 さらに参加したみなさんからの声をお聞きし、 自分の中でもモヤモヤが増えたり、 論点がクリアになってきたりと、 英国という国を通して、 日本の現状や課題と向き合う日々が続きました。 この原稿はまだVol.3(6/4)前に書いているのですが、 きっとVol.3での議論を経たら、 また違う視点も生まれてきていることでしょう。 今回は、 私の「モヤモヤ」をなんとかコトバ

コーディネーターがいれば問題は解決するのか?【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

今週から3回シリーズの英国視察報告会が始まりました。  (2回目以降のご案内も最後にあります) 来週の2回目は「コーディネート機能」がテーマです。 私自身がキャリア教育コーディネーターでもあり、 育成の制度設計から関わる講座を続けている身としては、 イギリスではどうなっているのかが、 非常に気になるところでした。 (ベンチマーク=評価基準よりもむしろこっちが) いろいろなところで 「キャリア教育コーディネーターがいたらいいのに」 というニーズは耳にするものの、 それはどん

人生において”学ぶ”と”働く”をつなげていくには【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

4月の英国視察の報告会も企画しているのですが。  (詳細は最後にご案内します) 海外を盲目的に賞賛することはしないけれど、 理念として英国の施策に共感できるかも、と思ったこと。 それは「”学ぶ”と”働く”を包括して考えているっぽい」という点。 今回はこの点について考えてみたいと思います。 まず、視察に行って感じたことは、 そもそも日本の施策についてどれだけ知っているのか、 自分の足元をしっかりみなければ、ということです。 そこで、日本のキャリア教育に関して。 私たちキ

海外の教育を盲目的に賞賛するのではなくて【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

このメルマガをお届けするころには帰国していますが、 4/10−17、イギリスで キャリア教育の取り組みの視察をさせてもらいました。 (リージェンツパークのカフェでこの原稿を書いてます) ETIC.さんのコーディネートのもと 以下のようなところを訪問させてもらいました。 それぞれの詳細は、 また機会をつくってシェアする時間をと思いますが、 ここでは、まずは感じたことをお伝えしたいと思います。 今回の視察に関しては、 ギャツビーベンチマークの日本版開発が視野にあります。 昨

令和の日本型学校教育をあらためて考える【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

3/20に開催されたアスクネットのENGINEで、 基調講演で登壇された上智大学の奈須先生。 私もイベントの企画にも参加していたのですが、 奈須先生にぜひ登壇してほしいと提案したのは、 これからの学校教育がどう変化していくかを知るには 「個別最適な学びと協働的な学び」について 学ばねばならないと考えたからでした。 令和3年(2021年)、 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して  ~全ての子供たちの可能性を引き出す,  個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」 という中

教育に関わる人のネットワークによって生まれること【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

週末に、NPO法人アスクネット・NPO法人JAEの開催する ENGINE@関西に参加してきました。 https://engine.asknet.org/kansai/   ※3/20には東京でも開催されます。    https://engine.asknet.org/tokyo/ 基調講演から分科会まで 学校、企業、行政、コーディネーターなど、 さまざまな立場からの事例が盛りだくさん。 主催のアスクネットは この「ENGINE」をこんなふうに表現しています。 ”教育に関

キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 今年度も学校での授業実践が終了し、 残す活動は、ふりかえり・検証・報告書となりました。 毎週、チームで議論を交わしながらつくってきた授業。 授業をやって終わり、ではなく、 ひとりひとりの「これから」に つなげてもらえるといいなぁと願っています。 そこで、あらためて、 キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識って どんなものなんだろうと振り返ってみたいと思います。 ●正しい知識と情報収集は大前提。 いわずもがな、で

”教育の最前線”の歩き方ー3/20ENGINEのみどころをご紹介!ー

「キャリア教育といえば」の老舗NPOであり、キャリア教育コーディネーター仲間でもある、NPO法人アスクネットのイベント「ENGINE」。 3/20にオリンピックセンターで開催されます。今回も企画からお手伝いしてきている「裏側」から、「みどころ」というか「こだわり」というか、教育に興味がある方・教育に何か関わってみたい方向けの「歩き方」をご紹介したいと思います。 ●わかりにくい国の教育施策を理解するには? 国の教育施策は、文部科学省のWEBサイトで公開されています。教育に

子どもは一斉に同じことをしないといけないのか【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

たまたま見ていたNHKスペシャルが、 「学校のみらい」というテーマでした。 ※ダイジェストがありました。  https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/kiji_20240127.html 不登校の子どもが30万人、 というキーワードだったのですが、 内容は不登校に関することだけでなく、 学びの個別最適化の事例にも触れられていました。 不登校は、 学校に行けない・行かないことが問題というより、 (問題行動と判断してはならないとされて

キャリア教育に関わることは自分の人生と向き合うこと【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コースをやっていると、 いつも思うことがあります。 「キャリア教育に関わることは、  自分の人生・キャリアと向き合うことになる」と。 例えば、授業を企画するとき。 その学校・クラスの子どもたちの状況や 先生の願いをしっかりお聞きすることが前提ですが、 同時に、キャリア教育コーディネーターの想いも 実はとても大事だったりします。 これがないと、ただの御用聞きになってしまうから。 キャリア教育コーディネーターである自分は、 子どもた

コロナ禍をきっかけに見直す修学旅行【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

2022年度実施の修学旅行についての調査として 2つの業界団体からの報告書が出ています。 ・日本修学旅行協会  「教育旅行年報データブック2023」  https://jstb.or.jp/pages/154/ ・全国修学旅行研究協会  修学旅行の実施状況並びに「学びの集大成を図る修学旅行」の取組について  http://shugakuryoko.com/chosa.html これらの修学旅行の調査からは、 コロナ禍で中止や実施時期の変更をしていたものが 少しずつ復活してき