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キャリア教育コーディネーターのお仕事とは

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キャリア教育コーディネーターの頭の中。
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記事一覧

授業の成果は「実現度」「到達度」で検証せよ【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

ちょっと前のことになりますが、今年度の キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 最終発表会が終わりました。   (https://ax-factory.com) 弊社の受講生だけではなく、 群馬、愛知、九州からの発表と、 リアル・オンラインで先輩たちの参加もあり、 とても濃い学びの場となりました。 参加してくださったみなさん、本当にありがとう! 最終発表に向けて、 午前中は実施した授業の振り返りをしていたのですが、 私から受講生みなさんには こんな「ふりかえりの視

キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 今年度も学校での授業実践が終了し、 残す活動は、ふりかえり・検証・報告書となりました。 毎週、チームで議論を交わしながらつくってきた授業。 授業をやって終わり、ではなく、 ひとりひとりの「これから」に つなげてもらえるといいなぁと願っています。 そこで、あらためて、 キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識って どんなものなんだろうと振り返ってみたいと思います。 ●正しい知識と情報収集は大前提。 いわずもがな、で

”教育の最前線”の歩き方ー3/20ENGINEのみどころをご紹介!ー

「キャリア教育といえば」の老舗NPOであり、キャリア教育コーディネーター仲間でもある、NPO法人アスクネットのイベント「ENGINE」。 3/20にオリンピックセンターで開催されます。今回も企画からお手伝いしてきている「裏側」から、「みどころ」というか「こだわり」というか、教育に興味がある方・教育に何か関わってみたい方向けの「歩き方」をご紹介したいと思います。 ●わかりにくい国の教育施策を理解するには? 国の教育施策は、文部科学省のWEBサイトで公開されています。教育に

【読書メモ】キャリア教育の射程(2024-No.7)

日本キャリア教育学会のニューズレターをまとめたもの。タイトルに「射程」とあるように、学校、企業における活動のみならず、新型コロナ感染症によっての変化、外国にルーツを持つ子への支援、さまざまな働き方など、幅の広さがよくわかる。「キャリア教育」という同じひとことで語るには、幅が広過ぎるがゆえ、お互いの立ち位置の確認をしないとコミュニケーションが成り立たないという前提に立ってものを考える必要がある、ということですな。 ちなみに、この厚さに納めるためか、文字が小さいのが難点(笑)

「下剋上球児」を観ながらモヤっとした話。

 先に言っておくと、テレビドラマが大好きである。おそらく毎週15本くらいは常にTVerで追いかけていると思う。役者さんたちも好きだし、何よりも劇伴(音楽)が好きで、すべてのクリエイターのみなさんには本当にリスペクトしかない。毎週15本見ていたとしても、倍速再生なんて絶対あり得ない。  ・・・のだが、仕事柄、学園ものに関しては、モヤモヤが止まらなくなるので、「最高の教師」みたいな、よほど仕掛けがおもしろいものでないかぎり、なかなか観ることはない。学園ものは若手の役者さんの活躍

制服・校則は富国強兵向きなのかもしれない話

結局、「人はされたようにしかできない」ってことなのですが。 制服とも校則とも縁のない高校時代を過ごしました。  校則は生徒手帳に書かれていたのですが、「登下校時の履物は靴または下駄とする」など、いつの時代のものかかわらない文章がそのまま残っているという、要するに実質的に機能していない校則でした(現在はさすがに改訂されている模様)。先生から「校則を守れ」と言われた記憶はなく、いろいろなシーンで「自分の頭で考えろ」と迫られたことをよく覚えています。  制服もありませんでした。

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 出前授業ですべてが実現できるわけじゃない

私たちのような学校外の人材が 出前授業という形で学校で授業を行う場合、 ついつい欲張ってしまうんです、という話です。 キャリア教育コーディネーターの実践コースの活動の もっとも大切なシーンのひとつに、 「授業の企画を考える」があります。 中でも大切なのが、授業のねらい(ゴール)の設定。 ここで思わずやりがちな「失敗」が、 「壮大なゴールを設定してしまう」というものです。 企画する私たちにも、 子どもたちへのいろいろな願いがあります。 どんな大人になってほしいかとか、 ど

この時代に「言語の壁」を言い訳にはできないという話

これは反省としての備忘録。  今回の仕事はコーディネーターではなくゲスト講師。合計4回、某高校でビジネスプランを立案する授業を担当していた。生徒は複数の授業から選択してきているため、25名のみ。わりと余裕のある1クラスではある。 だがしかし、私はうっかりしすぎていた。  この学校、外国にルーツを持つ子が多いんだった。これまでの数年はさほど困った状況になることはなかったので、いつも通りに準備をしてしまったのだが、今年は様子が違っていた。おしゃべりな子が多いこともあって、教

「自己決定」への探究の可能性(仮説)

昨日参加していた某会議のキーワードは「高校生の自己決定の担保と尊重」。自己決定・・・高校生は「できない(子が多い)」という前提ということだよなぁ・・・とぼんやりと考えながら帰宅したのだが、寝る前に思い至ったことがあった。 5年前に書いた、高校時代の「自由と自己責任」の話。 ウチの高校は制服もないし、校則もほぼナイ。入学式は校長先生の「学園は自由なれど責任は重し」というひとことから始まり、いろいろなシーンで、教員から「自己決定」を、ある意味「迫られる」(笑)ことが多かったよ

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 今年もキャリア教育支援人材養成講座を開講します

情報のリリースとしては 他の育成機関にやや遅れているのですが、 弊社でも、今年も キャリア教育コーディネーター養成講座を開講します。 ↓キャリア教育支援人材養成講座↓ まず、周辺的なことではありますが、 5/8から新型コロナが5類に移行することもふまえ、 集合研修時の感染症対策ガイドラインを改訂しました。 https://ax-factory.com/category/982 特にマスクの扱いに関していろいろ悩んだのですが、 協働するワークやディスカッションが多いので、

公共事業を受託するという仕事の話

メルマガでも読書メモでもないnote、ちょっと久しぶりです。 3月が決算期の我が社も、決算が終わり、法人税の納付を済ませました。超ちっさい会社なのでたいした金額じゃありません。ただ、2016年に法人化したことで、自分自身が納税者であるということを、より強く意識するようになったように思います。会社員だって納税してるんだけど、給与から天引きされちゃうから意識しずらいんですよね。 で、納税者のひとりであることを強く意識するようになると、同時に、その税金は適正かつ有効に使われてい

こんな仕事をしています(仕事依頼について)

お仕事のご依頼はinfo@ax-factory.comまで。 ●活動領域・小中高におけるキャリア教育 ・授業づくり、ワークショップデザイン ・教材開発 ・デザイン×学び キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナーです。授業づくりは、地域・産業界にあるさまざまな教育資源を「授業」や「教材」というカタチに表現する「翻訳作業」だと考えています。 ●得意なこと・プランニング もやもやっとしたアイデアも、やりたいことをお聞きしながら整理整頓。一緒にカタチにしていくお手伝い

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 キャリア教育を学ぶと「学びと社会のつながり」を生み出せる

今年度のキャリア教育ミニセミナー(講座説明会)では、 キャリア教育コーディネーターとして活躍する 講座卒業生に登場してもらい、 それぞれの活動が「キャリア教育」とどうつながるのか、 事例を交えながら紹介してもらっています。 キャリア教育について学ぶことで、 彼らはどんな「武器」を手に入れたのでしょうか? 今回は、卒業生の体験談から キャリア教育について学ぶことで、 どんなことができるようになっていくのか、 について考察してみたいと思います。 ●体験の意味を言語化し、価値

キャリア教育コーディネーター活動事例「キャリア教育×謎解き」

今年度のキャリア教育ミニセミナーでは、さまざまなフィールドで活動するキャリア教育コーディネーターに登場していただき、「キャリア教育×〇〇」というテーマで、活動内容についてお聞きしました。第2回のテーマは「キャリア教育×謎解き」お話しいただいたキャリア教育コーディネーターは、日景太郎さんです。(2022年7月9日実施キャリア教育ミニセミナーより) 【参加者からは質問もたくさんいただきました!】 2022年4月に独立したばかりのキャリア教育コーディネーター。「謎解き」をどうや