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DTSU採択結果分析

Axelage株式会社 - axelage.co.jp

NEDOの大型補助金制度「ディープテックスタートアップ支援事業」、通称DTSUが3回目を迎えました。

規模の非常に大きい補助金であるため、弊社のディープテックスタートアップのクライアントでも、DTSUは認知度が高く、これを狙ってみようという会社様は後を絶たず、弊社への問い合わせも増えています。この補助金は政府としてスタートアップを支援するという本気度が感じられるものであり、1つ目のステップであるSTSに採択されれば、ゲート審査があるものの、6年で最大30億円を補助される可能性のある大型補助金です。また、VCにとっても、既に採択されている会社への投資は、自身の投資の2倍の補助金が高い確度で期待されるため、フォローオンや出資がしやすくなり、会社の資金調達は一気に楽になると考えられます。これは一発の採択でゲームチェンジャーにすらなり得るもので、これに採択されるとされないのでは、ディープテックスタートアップにとって大きく異なる結果になると考えられます。支援事業の成果が出始める数年後が楽しみです。
今回は、DTSUの結果より、少し分析をしてみようと思います。

1回目の結果

https://www.nedo.go.jp/content/100968963.pdf

STS:46件の応募で9件採択(採択率19.6%)
PCA:50件の応募で7件採択(採択率14.0%)
DMP:18件の応募7件採択(採択率38.9%)
採択23件中、
バイオ:10件
エネルギー・環境:3件
宇宙:3件
農業:3件
その他:4件

2回目の結果

https://www.nedo.go.jp/content/100969917.pdf

STS:28件の応募で9件採択(採択率32.1%)
PCA:35件の応募で6件採択(採択率17.1%)
DMP:6件の応募2件採択(採択率33.3%)
わかっている採択15件中、
バイオ:7件
エネルギー・環境:1件
宇宙:1件
その他:6件

傾向として見えてきた点

  • まず、補助金では珍しいくらい低い採択率です。加えて、本補助金に申請するスタートアップはVC資金調達に成功したところがメインなので、レベルの高い戦いだと言えます。採択難易度の高さに鑑み、本補助金をあてにして調達額を考えてはいけないと考えます。

  • 業種別では、ディープテックなのでバイオ率の高さはある程度仕方ないことです。2回目になって業種の多様性が高まったように見えます。

  • PCAの採択率が特に低いです。PCAはシリーズA~シリーズBくらいのフェーズに該当しますが、このあたりで事業のサイクルが回り、大型補助金に目が向きがちなのでしょう。

  • 2回目になって全体的に採択率は少し高まっています。さすがに1回目は低すぎたとの判断でしょうか。

各所から情報が集まっています。お気軽に一度ご相談ください。

最後に

Axelage株式会社は、世の中の多種多様な領域で興る新規事業を支援することによって、時代を加速させるようなイノベーションを促進します。上記資金調達も含めお気軽にご相談ください。

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