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補助金の注意点

Axelage株式会社 - axelage.co.jp

弊社が補助金申請のご支援をさせていただく際に、注意点として申し上げていることを記載します。
政府によるスタートアップ支援策の強化により、補助金の使い勝手は益々よくなってきているので、スタートアップの資金調達の有力な選択肢である一方、使い方を誤ると企業体力をじわじわ奪いかねません。


①資金繰りの面

多くの補助金は補助対象事業の全額補助ではなく、1/2~2/3補助となります。
つまり、補助対象事業の1/2~1/3は自前の資金を使わないといけません。さらに、後払いが主になりますので、先に会社の方で全額負担する必要があるものが大半です。補助対象事業のために100の費用を会社が負担し、事業終了後数か月経って66のお金をもらえる、というのが大半補助金です。
従って、補助金は資金繰りの延命策にはなり得ず、成長事業のためのブースト資金として使うべきです。
補助金によっては、審査などで時間がかかり支払われるまでに想定以上に時間がかかるケースがあります。
資金繰りに余裕がない会社ですと、事業資金を全額負担した後で苦しくなり、補助金の支払いまで持たず資金繰りに窮する会社も多いです。補助金を活用する際には、資金繰りに余裕があるのかを徹底的に見積もる必要があります。この辺は、ファイナンスに精通したアドバイザーを頼っても良さそうです。

②本末転倒のリスク

補助金を取るために、自社戦略と必ずしも整合しない事業を構想したり、補助金の金額を増やすために、自社とフェーズが合わない(身の丈に合わない)事業規模ストーリーを描く場合があります。
補助金は採択されただけでは支払われず、申請時にやると言ったことをやり遂げなければなりません。経営を進める上で、それ自体がプレッシャーになる可能性があり、中止すればそれまでにもらった補助金を返還する事態になったりします。補助金を活用する際には、本当に自社にとって必要な事業であり、完遂できるのかを自問自答する必要があります。

③申請や管理の煩雑さ

補助金に必要な事務手続は多岐にわたります。申請自体も大変ですし、採択された後も交付決定まで審査対応をしなければならず、事業中も綺麗に伝票や書類をまとめ、報告書を数多く作成する必要がある場合も珍しくありません。このような煩雑な手続きのため、適切な人材を確保しないと会社の体力が奪われる事態に陥りかねません。補助金の手続きは外部に委託することも一案です。

最後に

Axelage株式会社は、世の中の多種多様な領域で興る新規事業を支援することによって、時代を加速させるようなイノベーションを促進します。上記資金調達も含めお気軽にご相談ください。

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