#地球の裏側から Vol.1 エコツーリズムについて
はじめまして!
メキシコからAwwスタッフのMaayaです。
地球の裏側事情について気ままに発信するコラム「#地球の裏側から」
第一回目の今日は、わたしが住んでいる国メキシコで大人気の「エコツーリズム」についてお話したいと思います。
最近Awwのウェブサイトでも、自らサステナブルな生活を実践するベイカー恵利沙さんが「サステナブルな旅の楽しみ方」について執筆してくださりましたが、実はエコツーリズムもそういった考えに基づいています。
エコツーリズムとは?
そもそもエコツーリズムとはなんでしょうか?
エコツーリズムには様々な定義がありますが、大まかにいうと環境や生態系を壊さず地元住民の生活や観光の持続可能性を考慮した観光のことを言います。これは自然環境だけではなく、文化や歴史などを観光の対象とすることも含まれます。
実際に地元住民がガイドとなって自然保護地区や遺跡を案内してくれたり、ローカルな食材を味わう地産地消の食事がプランに含まれていたり、エコツーリズムにはその土地の魅力を知る上では外せないアクティビティーがたくさん用意されています。もちろんプランに含まれる観光地やレストランを訪問することで地域貢献ができることが特徴です。
なぜメキシコではエコツーリズムが人気?
そもそもメキシコは年間4000万人以上の観光客が訪れる観光大国。
日本の国土のおよそ3倍の面積を誇るメキシコでは地域ごとに異なる文化や言語が点在し、海外メディアの旅行先ランキングでもメキシコの観光都市は常にTOP10入りを果たすほど、魅力的な観光資源が豊富な国なんです。
当然政府も国を挙げて観光業には力を入れており、結果観光産業がどんどん発展し、地域住民を巻き込んだ持続可能なツーリズムを早くから取り入れ実践できているという背景があります。
(ここだけの話、コロナ禍でもメキシコ政府は海外からの訪問をほぼ制限しておらず、お忍びで観光に来ているアメリカ人や海外観光客もかなり多いです。国内でも早い段階から観光地は再開しています。)
ちなみにエコツーリズムで注目されている旅行先には、カリブ海沿いにあるトゥルム、伝統的なメキシコの文化や暮らしを体験できるオアハカ、手つかずの大自然が魅力的なチアパスなどがあります。他にも数え切れないくらいたくさんあるのでおすすめの旅行先についてはまた今度書いてみようと思います。
どんなエコツーリズムがあるの?
旅行会社やツアープランによって含まれるアクティビティーは異なりますが、たまたま探していて見つけた地元の旅行会社「RUTOPIA」が提供するエコツーリズムのプランにとっても魅力的なものがあったので紹介します。
目的地は日本でもインスタグラムで話題になったフォトジェニックさが大人気の観光地「ピンクラグーン(Las Coloradas)」
通常の旅行プランだと片道約3時間半の道のりを行って帰ってくるというプランが多いのですが、こちらのエコツーリズムプランでは最終目的地のピンクラグーンだけでなく、地元のガイドさんの案内付きでマングローブ林を抜けてワニを観察できる泉へ立ち寄ってくれたり、シーフードを楽しめる地元のレストランを訪れるなど地元の魅力を五感で体験できるようなプランが含まれていました。
ピンクラグーンのためだけにこれだけ長い移動時間を割くのはと思って足が遠ざかっていたのですが、このプランを見てこれなら参加してみたい!と思えました。
さらにエコツーリズムのいいところは、観光地への訪問だけでなく宿泊込みのプランを希望の場合は太陽光発電を導入していたり、オーガニックのアメニティーを提供していたりと環境に配慮されているホテルや宿泊施設に滞在することが多いのでちゃんと環境やローカルビジネスに貢献もできるところです。
まとめ
このように、エコツーリズムは参加するだけでその国の観光や地域の人々の暮らしへの持続可能性に貢献でき、場合によっては自力で行くよりも旅行の幅も広がってより魅力的に感じられそうと思いました。コロナが落ち着いたらわたしも早速エコツーリズムに申し込んでみたいと思います!