名古屋Dのエースが振り返る激動の大学1年目(安藤周人/4years.執筆後記)

「今でも吐き気がする」大学生活の始まり

朝日新聞社が運営する大学スポーツ応援サイト「4years.」にて、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの若きエース、安藤周人選手の記事を執筆しました。前後編です。

大学スポーツサイトに掲載することを踏まえ、大学以前や現在の情報は必要最小限にとどめ、あくまで大学時代に焦点を絞って書きました。が、まさか1年時の話だけで2本書けるとは思っていませんでした(笑)。

安藤選手もツイッターで一言。

安藤選手は、自身の悩みを誰にも打ち明けなかったと話しました。チームメートはもちろん、両親にも。私はニコニコしながら取材に応じてくれた彼の記憶しかありませんが、その陰には、想像を絶する苦しみが隠れていたんだな……と胸を衝かれました。

"ふつうの人"だからこその苦悩、そして成長

初めて話を聞かせてもらった大学1年生のころから今に至るまで、私の中での安藤選手は、"ごくごくふつうの感覚を持った人"。(もちろん能力やスキルは全然普通じゃないです)

トップレベルで活躍するアスリートたちって、どことなく常人とは異なる"おかしさ"を持っているものです。例えば、富樫選手や八村選手、富永選手の図太さ、天真爛漫さ、あっけらかんとした感じは、他者の追随を許さないものがあります。

ところが安藤選手は、チームのエースになり、日本代表に入った今でも、すごくフラットで普通。代表デビューとなった国際親善試合の直後は「めちゃくちゃ緊張したし、ちょっと『あんまりワッと湧かないでくれ』と思いました』」と大真面目な顔で言っていました(笑)。

「もっとプロらしくあれ」みたいなことを言う人もいるかもしれませんが、私は逆に、これだけ普通の感覚を持ち続けられるトップ選手ってめちゃくちゃ希少だし、安藤選手の大きな個性だと思っています。一方で、これから彼のマインドがどのように変わっていくか(もしくは変わらないのか)も、楽しく見届けていきたいです。

"ふつうの大学1年生"が直面した、"まったくもって普通ではない"大学バスケ生活の始まりと、そこからの成長。緊急事態宣言が明け、本格的な活動が始まるすべてのルーキーたちに読んでもらいたいです。


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