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教えてはじめて気付いた教わり方

「ねえねえ!
どうやって痩せたの?!?!」

何度聞かれただろう。

去年、ダイエットに成功し、
15kg痩せたわたしに散々投げかけられた質問。


最初は律儀に答えていた。


でも、答えても意味がないことに気づき、
どんどん聞かれるのが嫌になっていった。



「食事制限と筋トレだよ〜」

と言うと、大抵こういう反応が返ってくる。

「あ〜........
やっぱり筋トレか〜(すこぶる残念顔)」


その後は大体こう続く。

筋トレはやりたくないんだよね〜。
食事制限はめんどくさいし。
やろうとはするけど続かないんだよね〜。


そして大体こういう質問がくる。

「バターコーヒーとかってどうなの?」

「糖質制限って痩せるの?」

「プロテインって飲んだほうがいいの?」


多分以下のような答えが欲しいんだろう。

「バターコーヒー効果やばいよ!飲むだけで脂肪燃焼するし!食事制限必要ない!」

「糖質制限は夜に炭水化物を抜くだけで、3日で2kgは落ちるよ!」

「プロテインは飲んだほうがいい!このメーカーのこれ!飲むだけでも筋肉ついて痩せやすい体になるよ!」


もちろん嘘っぱちである。

でもこの嘘っぱちを言えば
喜んでくれるんだろうなと思う。

TVで【1週間〇〇するだけダイエット】
のインチキ企画が人気で、放映され続けるのは、
視聴者の"欲しい答え"であるからだと思う。


質問者達の質問は
「どうやって痩せたか」だったはずだ。

どう痩せたか、わたしの答えはこれだ。


「朝晩筋トレして、食べたもの全部アプリで記録して、PFCバランスとカロリー計算して、毎日体重計に乗って、調整していけば痩せるよ!」




でも多分答えて欲しい答えはこれじゃない。

求めている答えが出るまで質問は続き、
求めている答えが出ないと分かると
残念がられる。


聞かれて、答えたのに、残念がられる。


なんだ、この時間は........。


ぶっちゃけ、うんざりだった。



そんなモヤモヤが続いた時に何気なく、
あっちゃん(中田敦彦)のYouTubeを見ていた。


名著『夢をかなえるゾウ』の解説動画。

『夢をかなえるゾウ』は
成功したい主人公とゾウの神様ガネーシャの
対話形式のビジネス書だ。


有名な本である為、沢山解説動画や書評がある。



しかし、
あっちゃんの解説は他と全く違うものであった。


まず、なかなか本の内容である
ガネーシャの有難いお言葉(成功法則)を
聞かせてもらえない。

主人公(凡人)の言葉にあっちゃんは注目し、
その成功しない人達の特徴を延々と語る。

それはそれはすごい熱量で。

あっちゃんは成功しない凡人を
『鉄の凡人』と命名し、
その鉄則を以下のように語った。

①秘訣とコツを求める
秘訣、コツというのは近道である
凡人は近道はないのかと、
成功者に聞くが成功者がやっていうのは
近道ならぬ地道である。

②人の意見を聞かない
成功者からの教えをなぜか上から否定する

③結局行動しない
行動しない言い訳の時だけべらべらと雄弁になる

........!!!!!

これだよ、これです中田さん!!!


わたしの冒頭で言ったモヤモヤが
解像度高く言語化されている!!!!!

あっちゃんのこの解説の熱量からするに
何度も成功したあっちゃんの周りには
成功の秘訣やコツを聞いてくるが
実践しない『鉄の凡人』が沢山いるんだろうなと思った。


そうか、鉄の凡人の姿勢は
成功者をモヤモヤさせるのか.......

ダイエットに成功したわたしは
初めて成功者という、人に教える立場になった。

それでこのモヤモヤが見えてきた。


どういう態度が成功者を
モヤモヤさせるのか、身をもって知った。


わたしは、ダイエットに一度は成功したものの
仕事、お金、美容、物書き.....等
あげればキリがないが
ほとんどのことに対して
教えを請う側の凡人である。


これからは、人にアドバイスを求める際、
素直に聞こう。
秘訣やコツを求めてはいけない。
言われたことを地道にやるんだ。
と心に刻んだ。


しかしそれは
特大ブーメラン祭りであった。


冒頭での他人への厳しすぎる態度が
自分にブスブス突き刺さる。


そう、わたしは
あんなにうんざりしてたにも関わらず
今も昔も『鉄の凡人』だったのだ。




お金に関するYouTubeチャンネル「まず、家計簿アプリをつけて、収支管理をしましょう。固定費を下げて、支出を減らしましょう。携帯は格安SIMにして〜(略)」

鉄の凡人ワイ「家計簿アプリね〜。やろうとしたけど、連携うまくできんかったし。格安SIMもしようしようと思うけど結局どこがいいか決めきれないし、めんどくさいんだよな〜。」



美容系インスタグラマー「半顔メイクしてみた✨」

鉄の凡人ワイ「いいよな〜メイク上手い人は。一回プロのメイクさんに、メイクされてみたいなあ。悪いところ言ってもらってそれをどう直せるか、あと肌診断して合うスキンケアも教えてほしい。一個一個試すのめんどいし、お金かかるし。」



noteのプロライター「noteを始める際は、自己紹介記事を書いてそれを固定しましょう!」

鉄の凡人ワイ「でもな〜、この人はプロのライターで、元々も出版業界とかにいて、物書きとして素晴らしい経歴かもしれんけど、こんな一般OLの自己紹介書いたところで、仕事が来るわけでもなければ、もはや誰がみんねんって感じやしな〜」


こんな風に心の中で言い訳を繰り返しては
あっちゃんの『鉄の凡人』という言葉が
脳裏によぎりゾッとすることの連続だった。

(前半あんなに厳しく書いてたのに.......)


でも自分の中の『鉄の凡人』を意識したことで
気づいたこともあった。


それは、言い訳する時って実は
本気でやりたいと思ってない、差し迫ってない
ってことなんじゃないかと。



秘訣やコツをとりあえず聞いてみて
「やれそうならやってみよ」くらいの
気持ちであることが多いのではないか。

本気でやりたい!と
思ってる人から出てくる言葉は
コツは?とかそれをやらない理由とかではなく
"やれる方法"を探ってくる言葉ではないかと。


例えば小学生が
親に【ゲームは1時間】って決められた時、

「テストで100点取ったら時間延ばして?」
と提案したり

親が寝るまで頑張って起きて
寝静まった頃に
こっそりリビングまでゲームを取りに行き、
約束を破ってまでゲームをしようとしたり、

どうにかやれる方法はないかと考えるはず。

それって本気でやりたいからだなと。



『鉄の凡人』であるわたしは
本気でやりたいと思ってないにも関わらず
成功者の教えを否定し、
コツや秘訣はないのかと求め、
それをやらず、言い訳をする。

めちゃくちゃ失礼なことしてた.......。



人間の脳みそって不思議で
なにかに注目して生きてると
注目したものの情報をキャッチできるようになる。

引っ越そうと決めたら不動産屋さんが
沢山街にあることに気付いたり、
子どもができたら
街でベビーカーを沢山見るようになったり。


自分が鉄の凡人だと意識して生きていると
脱・鉄の凡人出来そうな言葉に出会った。

できない理由を言うんじゃなくて
やれる方法を探す

出会ったといったが、
どこかでみた言葉を自分の言い方で覚えた(笑)

言葉だけ聞くと
バリバリ体育会系上司のセリフみたいで引いてる。


でも、やりたい!と思ったそばから
できない理由を並べてることって本当に多い。




そんな時にふと
本当にやりたいことか?
本当にやりたいならやれる方法はないのか?
と、この言葉のおかげで
一歩歩みを進めることができるようになった。



運動音痴なりに特大ブーメランキャッチした。


(ということでいいっすかね......?お後がよろし......いようで???)

(いつもふざけたnoteを書いているので、こんな真面目なことを偉そうに書いたことが急にめちゃくちゃ恥ずかしくなったので照れ隠しでふざけています。)

(それをぶっちゃけるのは恥ずかしくないんや)

(はよおわれ)

(おわり)


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