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初めてのタイ、初めての海外 #トラベル Vol.1

先日、2月20日から2月25日までの期間4泊6日の日程でタイへ研修旅行に行ってまいりました。 タイトルにもあげているように、人生44年間生きてきた男にとって初めてのタイであり、初めての海外体験となりました。その初めてづくしの僕が異国で感じたことを綴りたいと思います。

タイに触れる

2020年の2月20日  中国の武漢で発生したと言われるコロナウィルスが世界的に広がりを見せるなか、成田空港から出発し6時間ほどでバンコクにあるスワンナプーム空港へ到着いたしました。コロナウィルスの影響により入国の審査が厳しく足止めされると懸念していましたが、渡航を禁止されている国があることもあり、通常よりも空港はガラガラで審査の列に並ぶことなくスムーズに入国できました。

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ドイツ人の建築家ヘルムート・ヤーンが設計したというガラス張りの美しいスワンナプーム空港からバンコクの中心地までタクシーで向かいました。ハイウェイから見る近代的な街並みに思わず日本へ戻ってきてしまったと錯覚しましたが、料金所を抜けて幹線道路へ入ると、香辛料と砂を含んだような外気、路肩に連なる屋台の灯り、通りをいく無数のバイク、荷台に人を乗せて走るピックアップトラック、相手の出方を察して動く獣のような自動車、道路に横たわって眠る人、コンビニの前で昼寝をする犬、日本のそれとは明らかに違うタイの雰囲気に圧倒されましたが、喧騒を奏でるクラクションや人の声には日本のような激しさはなく、南国特有のおおらかさを感じました。

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タイに入って驚いたのがネット環境でした。もともと僕の携帯はSIMフリーであったため日本ではWifi環境下でなければ繋がりにくかったのですが、どこでも繋がったことに思わず声を出して喜んでしまいました。更に、タイでの移動はタクシーが多かったのですが、タクシーと言っても " 配車タクシー " というもので、ネット経由で近くにいるタクシーが配車され、料金も乗車前に確定されてキャッシュレスでの支払いになるため、ぼったくられる心配のない安心で便利なサービスにいたく感心いたしました。また、僕が滞在したトンロー駅周辺には高層ビルや建設中のビルがいくつもあり、日本人の来訪が多いことを物語る日本語の看板や、隣の駅であるプロンポンには高級ブランドの入ったショッピングモールがあることで近代化の波を感じましたが、その一方で、同居するように低賃金で働く人の工場や歩道で物乞いをする人の姿があったりと、日本では感じることのない貧富の格差がそこにはありました。

チャットチャックマーケットの少年

滞在の三日目

宿のあるトンロー駅から数えて十三離れたモーチットという駅で開催される " チャットチャックマーケット " に連れて行っていただきました。

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チャットチャックマーケットは正式名称を『チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット』 と言って週末のみ開催される市場で、東京ドーム2.5倍分・約10万平方メートルの広範囲の敷地に約1万5千店舗のお店が軒を連ねるタイで最大のマーケットですが、種類は多いが質も良いということで、アジアをはじめ欧米からバイヤーなどが買い付けに来ることでも有名です。

1日では回りきれないほど広大な敷地を炎天下に歩くので、駅でキンキンに冷えたタイティーを買って飲食エリアを通ってマーケットに入っていく。日本のアジアンテイストなショップで見かけたオリエンタルな女性もののワンピースやバッグ、スニーカーにレザーを扱うお店もあり、アート・陶器・コスメなどなど、無いものが無いのではと思うほどの品揃えですが、家具を扱うお店では大きな馬のオブジェ!?やドアまで売られておりました。

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有名なパエリアおじさんのお店を抜けて開けた通りを進んで行くと、トイレットペーパーでリフティングをする少年の姿が目に入りました。サッカー好きな僕が興味本位で近づいていくと、同行された方に、「彼は本気だよ」と言われたのですが、「何のことか?」とワケが分からずしばらく見ていると、通りすがりの人々が " 奨学金 " と書かれた箱の中に次から次へとお金を入れていくのを見て、募金を募っていることを知りました。自分の夢や将来のために大学へ行きたいけど貧しくてお金が無い。その学費を自分の力で稼ぐ。街を歩けば物乞いをする人の姿があり、富と貧困が同居する世界一の格差社会と言われるタイにおいては日常的な光景なのかもしれませんが、 一心不乱に蹴り続ける彼の思い . . .   様々なことを考えていたら涙が止まらなくなってしまいました。日本で生まれ育った僕がここに来なければ知り得ることのなかった世界の実情を知る。遠い異国のタイに来て、彼に出会えただけでも僕の人生にとって大きな収穫となりました。

最終日 単独行動 

現地に精通する方に同行させていただいたお陰で体調に異常をきたす事なく三日目まで万全の状態で過ごすことができておりましたが、研修旅行で唯一の単独行動をとる最終日を控えていたものの、「ワットポーへ行く、お土産を買う」それ以外は行き方も何も考えておらず、前日の夜になって慌てて調べ出しました。 「ここは日本とは違う。 万が一、パスポートも携帯も失くした時はどうするのか?」そんな不安を抱えながら、タイで使えるSIMカードの残量はどのくらい残っているのか? SIMカードで付与された電話番号は何番なのか? 携帯を失くしたらどうするのか?  ワットポーには電車で行くのか、タクシーで行くのか?  何時に出て戻ってくるのか?   今更ではあるが、万が一に備えるため夜更け過ぎまでネットで調べました。  

ネット検索で参考にしたのはコチラ

ワットポーへの行き方、 初心者でも簡単! ワットポーの行き方3種類を解説

チップ文化なのでコチラも、タイのチップ、相場を知ればもうこわくない!

入国前に入れ替えたSIMカードについて、『AIS タイSIMを使ってみた!』

バンコクの公衆電話について、タイでスマホ以外で電話をかける方法*

色々と調べた結果、

【プラン】  ワットポーへ行って観光し、その帰りに宿のある隣り駅プロンポンのエンポリアムというショッピングモールでお土産を買う。

【行き方】 タクシーで行く。

*ワットポーへ行ってからそのままショッピングモールまで行ってくれるか交渉

*バックミラーにお守りがかかっている運転手は人が良く、割増で料金請求する可能性は低い。車体が凹んでいたり、お守りがかかっておらず若い運転手は運転が荒いことがあるので気をつける。

*乗車後は運転手がメーターを押したことを確認する。

【スケジュール】 タクシーでワットポーまでは約30分なので往復1時間。8時に出発して8時半ごろに現地到着。1時間~2時間ほど観光をしてから、11時ごろにはプロンポンのエンポリアムで買い物と食事をして13時にはトンローの宿へ戻ってくる。

【備考】携帯を失くしたら、公衆電話で電話をする。

ネット検索で得た情報、同行している方に教えていただいたこと、友達からもらったアドバイスなどを踏まえて計画を立て、最終日の6時30分に起床して8時過ぎに宿を出ました。

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出発

宿から少し歩き、鉄道BTSの高架下にある道路でタクシーを探す。1台・2台と見つかるものの客が乗っていて捕まらない。信号が三度ほど変わり、見えたタクシーが空車だったので呼び止めて助手席のドアを開けると、五十代くらいの運転手が見えたのでミラーを確認すると、お守りがかかっている!   思わず、「パイ・ワットポー・マイ・カップ?」(ワットポーへ行ってくれますか?) と声をかけると、「???」といった表情。  あれ? おかしいな . . .   もう一度、「パイ・ワットポー・マイ・カップ?」と聞くも、これまた同じ表情。「言葉が通じない。困ったもんだ」と思い、予めGoogle翻訳で調べておいたタイ語の「ワットポーへ行ってくれますか? ワットポーの次にプロンポンのエンポリアムショッピングモールで買い物をしたいので順番に行ってくれますか?」と書かれたメモを差し出すと、目が悪いようでメモを取り上げて凝視すると、「OK, OK!」と手招きして後部座席へ乗るように言ってくれました。「やった! 上手くいった!!」 

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乗車して間もなく、ワットポーの次にエンポリアムへ行くことを理解しているのか不安になり、「ゴー・ワットポー、アンド・ネクスト・エンポリアム・OK?」と聞くと「OK,OK」と返ってきたのだが、エンポリアムの前に到着すると、指をさして「エンポリアム、OK?」(降りるのか?) と聞いてきたので、「NO NO ! ゴー・トゥ・ ワットポー!」と伝える。さすがに今度は理解してくれたようで、再び車は走り出し迷うことなく目的地へと進んで行く。しばらくするとGoogleマップがワットポーの近くに来たことを知らせ、窓から寺院のそれらしい建物が見えてくると、「ワットポー!」と運転手が指を指して入り口の前で停車した。

「エクスキューズミー、ユア・ステイ・ヒア、アイム ゴー・バック、ネクスト・エンポリアム・OK?」(すみません、僕が戻って来るまでここで待ってて次のエンポリアムまで連れて行ってもらえますか?)と聞くと、「#$△%  NO NO! メニー メニー タクシー!」と激しく手を横に振る。おそらく、「そんなことしてられないよ、タクシーは沢山あるから何とかなるよ!」と言っていたようで、待機することを拒否されてプラン通りにはいきませんでしたが、入り口の目の前に何台かタクシーが停まっていたこともあり、「何とかなるだろう」と気持ちを切り替えて運転手に「コップン・カー」と20バーツのチップを手渡してタクシーを降りました。

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入園すると巨大な建物があり、入ってみると金色に輝く涅槃仏(ねはんぶつ)が横たわっておりました。全長が46メートル、高さ15メートルあるそうで、その大きさと美しさに圧倒されましたが、とりわけ仏像の足裏に施された螺鈿細工の美しさにうっとりと見惚れてしまいました。 巨大な涅槃仏を一周して建物の外に出て寺院内を回る。本堂・仏塔・ヨガのポーズをとった石像など、静寂に満ちた厳かな雰囲気に浸り、心洗われた気持ちになりました。

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1時間ほど寺院内を観光して帰りのタクシーを拾うことに。入園前に見かけた入り口前のタクシーは停まっているものの運転手がおらずウロウロと辺りを見回すとトゥクトゥクの運転手に、「乗らないか?」というジェスチャーで呼び止められたが、ぼったくられると聞いていたので、「NO NO!」と振り切ってタクシーが来るのを待つ。程なくして1台の黄色いタクシーが停まったので若い運転手だったが乗車して、「プロンポン・エンポリアム・ショッピングモール!」と伝えると、「Yes, Yes!」と理解して車を走らせた。  良かった . . .   前日の夜は、「万が一帰って来れなかったら、どうしよう?」と不安に苛まれたが、プロンポンまで行ってしまえば何とかなるので帰りのタクシーを捕まえられたことにホッと安堵した。 道中で若い運転手は割り込みして来た車に怒鳴り散らしたり、大きなあくびをするなど不安はありましたが、何事もなくプロンポンに到着してショッピングモール付近で降ろしてくれました。

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時刻を見ると11時より少し早い10時53分

最終日の単独行動ができる時間は15時くらいまであり、他にも観光をする余裕はあったかもしれませんが、慣れない土地で欲張ってスケジュールを詰め込むより最低限に絞ったことで何事もなく無事に帰ってこれたのだと思います。

その後はゆっくりとショッピングモールでお土産を買い、16時ごろに同行してくださった方に合流し、スワンナプーム空港から23時発の飛行機に乗り、25日の朝7時ごろに成田へ到着いたしました。

数時間前までいたタイとは違う日本の寒さに驚きましたが、気候が違えば人も違う。当たり前のようではあるけれど、タイへ行ったことで見聞や視野が広がったと思います。

今回は民泊の研修旅行ということで僕のために旅費を全額出してくださり、併せて滞在中は海外体験が初めてである僕の体調面を気遣ってくださった方のおかげで、貴重な体験とともに体調を崩すことなく無事に日本へ帰ってくることができました。

その方へ、この場をお借りして熱く御礼申しあげます。

ありがとうございました。

この体験を活かして今後の人生を楽しんでいきたいと思います!

『タイ、初めての海外』動画

タイで撮りためた動画を編集してYouTubeにアップロードしました。

宜しければ、ご覧ください。

また、僕は『ちちぶホステル』という民泊の管理人をしておりますので、よろしければ秩父観光の際にご利用くださいませ







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