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ChatGPT先生に読書感想文を書いてもらうことと学習についての一考察

夏目漱石の「こころ」は、日本の近代小説の代表的作品の一つである。主人公の夏目漱石と同じ名前を持つ「先生」が、自分自身と向き合いながら、自分の内面を探求していく物語である。

「こころ」は、主人公の「先生」が、自分自身について深く考えることを通じて、自分の価値観や人生観を見つめ直すきっかけを与えてくれる小説である。主人公が自己を見つめ直す過程で、彼の内面にある葛藤や苦悩が描かれ、読者に強い共感を与える。

また、小説の中で描かれる登場人物たちの人間関係も、非常にリアルかつ深く描かれている。先生の友人である青年・田山花袋との対話や、先生と妻・静の葛藤など、登場人物たちが抱える人間関係の悩みや複雑さが、物語をより深いものにしている。

「こころ」は、夏目漱石の代表作の一つであるだけでなく、人間の内面や人間関係の描写においても、優れた作品であるといえる。読者は、主人公・先生が自分自身を見つめ直す過程を通じて、自分自身の内面に向き合い、人間関係を深く考えるきっかけを得られるかもしれない。

ChatGPT

「夏目漱石の「こころ」の読書感想文を、500字程度で作成してください。」
…という私からの依頼で、ChatGPT先生が作成してくれた文章が上記。
もし小・中学生が、これを提出したら、先生には「自分で書いてないな…」って、バレること必至(笑)

ということで、依頼文に「小学5年生レベルの語彙で」を追加してみたら、下記を出してくれました。

私は、夏目漱石さんの「こころ」という小説を読みました。この本は、とても心に残る感動的な物語でした。

物語の主人公である「先生」は、自分自身と向き合いながら、生きることの意味を考えています。彼は、人々との関係や、自分の内面の葛藤に苦しんでいます。しかし、彼は自分自身を受け入れ、自分の過ちから学び、成長していく姿が素晴らしかったです。

また、物語の中で描かれる自然や風景がとても美しく、私はその描写に感動しました。先生が青空や自然を見ることで、心が癒され、新たな気づきを得ることができる様子が描かれていました。

この本を読むことで、私は自分自身に向き合うことの大切さや、自分の過ちから学ぶことができることを学びました。また、自然や風景に触れることで、心が癒されることも感じました。

全体として、この本は、人生や自分自身について考えることができる素晴らしい作品でした。私は、この本を読んで多くのことを学ぶことができたと思います。

ChatGPT

だいぶ”こなれた”感じにはなった…かな…
でも多分、普段から接している先生が読めば、「違和感…」ってなる気しかしない(笑)
そして、ChatGPT先生に、
「この感想文は、私以外の人が、あなた(ChatGPT)に依頼しても、同じような文章が生成されるのでしょうか?」
と聞いてみたところ、いはく、
「同じような文章が生成される可能性があります。ただし、人工知能の生成する文章には必ずしも個性や感情が込められているわけではなく、より客観的な評価や意見を表現する傾向があります。また、同じテキストを入力しても、微妙な差異が生じることもあります。」
というご回答。
ふむ。。。

さて、ChatGPT先生に、読書感想文を作ってもらおうと思ったきっかけが、↓以下の記事を読んだからでした。

チャットGPT巡る学校向け指針、文科省が検討…「瞬時に作文」悪影響に懸念

読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230405-OYT1T50276/

「作文」だけに限って言えば、ChatGPT先生が作成してくれる文章は、まだどこか小・中学生が書いたものとして「違和感」を感じる仕上がりだなあ…という感じ。
この違和感を感じていられる期間に、読書感想文を書く意味とか、AIに作文してもらうための意味とか、そういうことを大人側が考えておく必要があるんだなあ…というのが、私の上記記事を読んだ”感想文”(笑)

でもって、ChatGPT先生への「指示の出し方」を考える力って、結局「表現+語彙力」だし、
ChatGPT先生が回答してくれたものを「どう使うか」を考える力は、読解力になると思うので、
私は今後、「ChatGPT先生を活用した国語力の高め方」に、教育の方法が変わっていく節目にいるのかなと感じました。

ChatGPT先生にサポートしてもらいながら思うのは、読書感想文(作文)に限らず、他の何においても、やっぱり力点は人間だな、ということ。
それから、今まで人間が当たり前にやっていたこと・ものの「定義」を見直したり、考え直したり、再定義するチャンスのタイミングが、今なんだろうな、ということ。

だって「読書感想文」って、自分が子どもの時から「なんでこんなんやる必要あんねん?」「どうせ先生かて、そんな感想文全部読まへんやん(子ども時分の私は勝手にそう思っていた)」「裏表紙の概要書いとこ」みたいな腑に落ちない感があったので、親に書いてもらったり、宿題代行にお金払ったりに始まり、楽に済ませられるなら、そりゃそっちの手法取るよな…と。
でも、「読書感想文を書く意義」が腹落ちできたり、そのものが楽しかったりすれば、子ども(に限らず人間みんな)は、放っておいてもやるわけで。
その「腹落ち」「楽しい」「役に立つ」を、大人が伝える努力をせなアカン時期なんだろな、と。
宿題も、勉強も、「なぜやるのか?」を、子どもと共に対話ができるだけの、定義を大人が持っていないとお話しにならない気がする。

その上で、ChatGPT先生に読書感想文を作ってもらって、その文章について、子ども自身がどう思ったかを話し合う授業をするとか、
それこそ、ChatGPT先生の読書感想文への感想文を書くとか(笑)
ChatGPT先生の読書感想文と、自分が書いた読書感想文を比較して、どういう違いがあるかを考えるとか。
ChatGPT先生が出現したことで、新しい学習の仕方を考えると楽しそうだなと思う次第。

ということで、ChatGPT先生に、以下の指示で授業の構成案を作成してもらいました😊

「ChatGPTが作成した読書感想文と、児童が書いた読書感想文を比較する授業の構成案を作成してください。」

【授業構成案】
1)読書感想文の比較導入(10分)
・生徒にChatGPTが作成した読書感想文を配布し、一人ずつ順番に読んでもらう。
・生徒にChatGPTが作成した読書感想文について、どう感じたか、何が印象的だったかについて話し合う。

2)比較(30分)
・生徒に同じ本を読んで作成した自分たちの読書感想文を出し合い、交換する。
・生徒たちが交換した読書感想文を、チーム単位で読み比べ、どのような違いがあるか、また共通点は何かを発表する。
・発表の後、全体で話し合い、ChatGPTが作成した読書感想文と、自分たちが作成した読書感想文の違いや共通点について、どう思ったかについて話し合う。

3)分析(20分)
・生徒たちに、ChatGPTが作成した読書感想文と、自分たちが作成した読書感想文の比較から、どのようなことがわかったかについて考えさせる。
・生徒たちに、自分たちの読書感想文がChatGPTが作成した読書感想文とどう違うのか、またどのように改善できるかを話し合う。

4)結論(10分)
・生徒たちに、今回の授業を通して、何を学んだか、また感じたことは何かについてまとめてもらう。

このような授業を行うことで、生徒たちは自分たちの読書感想文を客観的に見ることができ、改善点を発見することができます。また、ChatGPTが作成した読書感想文と比較することで、より高度な表現や文章構造を学ぶことができるでしょう。

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