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勝てば官軍、負ければ賊軍 (19/365)

「勝てば官軍」という言葉をご存知でしょうか?正確に言うと、「勝てば官軍、負ければ賊軍」です。

勝利には批判をすべて包み隠すほどの力があります。

一方で、剣道などでよく使われる言葉で、「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」があります。

勝負は時の運とも言います。偶然や運が実力以上に働いて格上の相手に勝ってしまうことも当然あるわけです。

勝負事において、勝利は目標ですが、「勝って兜の緒を締めよ」と言われるように勝った時こそ慢心せずしっかり振り返り次の戦いに備えることが必要です。

これらの格言から学べることはなんでしょうか?私は以下のように理解します。つまり、勝利は目標ではあるが時の運でもあることを理解し、勝敗に関わらずしっかり振り返り、高みに向けて研鑽し続ける冷静な営みこそが大事だということです。

この記事の執筆中に、歴史的なニュースが飛び込んできました。

格上のドイツ相手に劣勢ながら見事な逆転勝利でした。代表選手の粘りは見事でしたが、運にも恵まれたと思います。

私はワールドカップしか観ないような、にわかサッカーファンなので、詳しいことはわからないのですが、日本チーム、特に森保監督以下指導陣への批判は相当あったと聞いています。

この歴史的勝利で批判的な世論は変わるのでしょうか?「勝てば官軍」となるのでしょうか?しっかり見守りたいと思います。

解説の本田がとても冷静でした。「一ファンとしてはめっちゃうれしいけれど、予選突破が決まったわけではない。この勝利に一喜一憂せず最高の準備をして欲しい。」というようなことを言っていたと思います。

その後の代表チームの円陣では、森保監督が、「この結果に一喜一憂せず、次の試合の勝ちを目指そう!」と言っていました。冷静さが頼もしくもありました。

この勝利に酔いしれるのは一晩だけにして、中三日しっかり振り返り、修正、準備してコスタリカ戦に臨んで欲しいものです。

どうも、日本には、しっかり振り返りをしない、真の課題と向き合わない傾向があるように感じていて、サッカーの代表チームはそうではないしたたかさを見せて欲しいと願っています。

「振り返りをしない」については別の機会でお話ししたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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