直観力とパラダイム(18/365)
直観と直感の違いについて記事を書きました。直観は経験に基づいて物事を俯瞰し、論理的思考を経ずに瞬時に結論を導き出す能力、としました。
ところで、直観力は常にポジティブなものなのでしょうか?
パラダイムという概念があります。メンタルモデルとか、マインドセットとか、固定観念と呼ばれることもあります。「〇〇とはそういうものだ」と無意識に決めつけてしまう、思考停止と言ってもよいでしょう。
実は、パラダイムと直観力はほぼ同じ意味ではないかと考えます。そもそも人類がこのような能力を持ったのは生存本能によると考えられています。
原始人がマンモスに出くわした特(そんなことがあったかは知りませんが笑)
「ん?あっちから突進してくる茶色いものはなんだろう」
「ああ、牙がある大きな動物だな?」
「どんな性質なんだろう?近づいて見てみよう」
「はうっ!」
命がいくつ合っても足りません。いや、最初の1人目は命知らずだったのでしょう。何人かの犠牲を経て、
「マンモスは危険である」
というパラダイムを獲得し、次にマンモスを見たときは直観的に瞬時に物陰に隠れることができるようになったのでしょう。
現代社会においては命の危険はそうそうありませんが、日々の生活や仕事の上でも私たちは、無意識のパラダイムに従って判断、行動しています。
直観力がポジティブに働く場合は積極的な行動が物事を前に進めます。
直観力がネガティブに働く場合は行動が止まり、物事が停滞します。
経験を積んで直観力を磨くことは、よりよい人生を手に入れる秘訣ですが、古い固定観念に囚われ続けることは、逆に人生を停滞させます。
自分の直観力、パラダイムを時々棚卸しましょう。そのときは、暗黙のパラダイムを書き出して整理する、論理的思考が役に立ちます。
この話題はいずれまた触れたいと思います。
今日も最後まで読みいただきありがとうございました。
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