パワポ職人の終焉 (133/365)
どの職場にも、パワポ職人とか、パワーポインタと呼ばれる人いますよね。もちろん内容が最重要なのですが、意外と見栄えで印象が変わるもので、社内資料なのにアニメーションとかフォントにこだわったり。
正直いって、テキストでいいのに、どんだけ工数の無駄遣いしてるんだよといつも思ってました。
一体世界で年間に作成されるパワポのページ数はどれくらいなのか?戯れに、GPT-4にフェルミ推定させました。
3.2兆ページ!!!
壮大な時間と労力の無駄。
私は、少なくとも社内の資料はテキストで十分と思ってます。というか、特に日本の場合は、情報を詰め込んだパワポが最終資料になることが多いのですが、であればなおさら、最初から文章にして、できるだけ誤解が生じないようにするのが当然と思っています。
そう思って、ある時会議の開催案内に、提案内容をワード2ページくらいの文章で発信したのですが、
「わかりにくいから、パワポにしてくれ」
という指示が来ました。
「いや、2ページくらい読めよ。というか、パワポは分かった気になるだけだから。」
とは思ったものの、飲み込んで結局パワポをつくる羽目に。
パワポってもともとプレゼンツールなので、プレゼンテーションと一体で意味を成すんですよね。そこに小さい字を詰め込むのは明らかに使い方の間違い。それなら、Zoomでプレゼン動画を撮影して配布した方がまだよい。
いやぁーそれにしても、3.2兆ページですよ。作るの避けられないなら、自動化しましょうよー。太古の昔から夢想してきましたが、オフィスの自動化でまずもてはやされたのはRPAとかいう代物。
元プログラマから見ると、あれは特に感動なかったですよね。マクロ?スクリプト?こんな社内フォーマット自動化してどうすんの?とか。ほぼ失望。
まあまだ黎明期だったということですかね。
で、最近のGPTブーム。シンギュラリティの議論でも、AIの進化は指数的に進むとありましたが、昨年からの動きはまさにそんな感じです。
冒頭フェルミ推定で遊んだように、チャットボットはたんなる見世物で、APIでいろいろなアプリ、例えば自動議事録生成とかに組み込まれ始めています。
そして本家来ました。
Micro soft Office の Co-pilot 機能。
長い動画なのですが、かいつまんで観てみてください。
もうね、この機能でドラフティングして、微修正でいいんじゃないでしょうか?
よく部下に、
「先週の営業会議の件、昨年実績と今年の予算分析入れた報告書のたたき台作っておいて」
というような依頼をしますよね。このレベルなら、Co-pilotで十分対応できるでしょう。いよいよ本格的な
オフィスワークの自動化
の波が押し寄せますよ。それでも人間に残された価値ある仕事をできるのか?いまご自身がやっている仕事の内容を棚卸した方がよいですよ。
そこのあなた、
「よっパワポ職人!頼りにしてるよ」
とか言われて、
「いやぁ、おだてないでくださいよぉ」
とか言ってる場合じゃないですよ。
唯一の心配事は、自動化が進み過ぎて、パワポの年間ページが30兆ページ超えることかな?まっいいか。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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