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文化祭実行委員やったことありますか?(85/365)

突然ですが、文化祭実行委員やったことありますか?

まあ、これは分かり易いからいつも使っているメタファでして、もう少し詳しく言うと、

「何でもいいから企画、実行、振り返りまでやり切ったことありますか?」

となります。例えば

家族旅行や合宿でもいいし、アンプの設計と製作、バンド活動、趣味のイベント、もちろん仕事上のプロジェクト、何でもいいので、最初から最後までやり切ったことがありますか?という問いです。

こういう取り組みは、おおよそ

企画、検討、調査、準備
実行プランの作成と仲間集め
キックオフ(コレ大事)
実行と進捗管理
トラブル対策
実行完了もしくは完成
打ち上げ(コレ大事)
振り返りと次回の展望

のようなプロセスで進んでいきます。この各段階を当事者として体感して、失敗したときの落胆や、成功した時の喜びを、仲間と共有する感覚を、どんな分野でもいいから、経験したことがありますか?という問いです。

なんでこんな問いをしているのか説明しますね。

仕事の上で社内外の人と新しい企画やプロジェクトの相談をしている場面を想像してください。そんなとき、

「それいいねぇ」
「私だったらそこはこうするけど」

みたいな乗りで話に加わってくるひとは、仲間として有力候補です。一方、立場的にはぜひ協力して欲しいのだけど、

「予算はどれくらいですか」
「そんなの外注で十分じゃないですか」
「なにが面白いかわかりません」

みたいな塩対応の人。仲間の候補か、塩対応の人か、表面的な経歴とか実績ではわからないんです。理系か文系か、MBAホルダーか、とかも関係なくて、いったい何なんだろうねと、話していた時に。

「あれ、もしかしたなにかを自分でやり切ったことがないんじゃない?」
「体感がないから、リアルに想像できないのかも?」
「彼には紙の上の工程表にしか見えないのでは?」
「そういえば職場にも評論家体質な人いるけど、同じかも」

と思い当たりまして、それで失礼ながらそのフィルタリングとして冒頭の質問になったわけです。

「突然ですが、文化祭実行委員やったことありますか?」

ここで、

「文化祭ではないんですけど、実はわたし大学時代に・・・」

と熱く語ってくれる人は、100%パートナー候補です。キターッ、です。間違いないです。一方、塩顔で、

「なんでそんなこと聞くんですか?」

と口に出さないまでもそんな反応する人はそれ以上深追いしなくていいかもです。見込み低いです。

Meta(Facebook) CEO のザッカーバーグのモットーをご存知ですか?

"Done is beter than perfect"
「やり切ることは完璧よりよい」

以下の記事に詳しい説明があります。

ザッカーバーグは、最近のメタバースの不振で大量レイオフしたり、時価総額が下がったり、市場からも批判されてますが、先頭を走っているので失敗は当然。Oculus(Meta quest)という製品とサービスを世に出した、つまりやり切った点は評価されてよいと思います。

当然成功、失敗を振り返って、次の布石を練っているはずです。

自分の人生を振り返ってみてください。一人称で最初から最後までやり切ったことはなんですか?どんな小さなことでも構いません。

もしないなら、今日から何か始めて見ませんか?新事業開発の教科書を読む前に、まず一人称のなにかに取り組んでみましょう。こればっかりは体感なしに習得できるものではありません。

こちらの記事をご覧ください。まさにゼロからやり切るドキュメンタリーについて書いています。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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