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うれしかったこと

note初投稿。心求めるままに書いていきたい。

さて、先日とてもうれしいことがあった。                    相方がバースデーケーキを買ってきてくれたのだ。

「なーんだ、そんなことか。。。」と、大概の方は思うだろう。

だけど私にとっては、格別なことだったのだ。

彼はそういうことをするのが、とても苦手な人なのだ。知り合って友人から始まってかれこれ三年半になるが、「人が喜ぶであろうケーキを選んで、実際に買ってくる」という行為が、彼にとっては非常にハードルが高いことだった。

私はというと、あらゆる想像を働かして、やったことがないことを我先にするのがとても好きだった。特に30代までは、やりたいことはなんでもやってきた自負がある。

だから彼とは最初の頃は、さまざまな場面で衝突を繰り返した。

今思えば「私の常識」≠「彼の常識」だったのだ。

でも、一緒にいたかったし、一緒にいるべきだとしか思わなかったから、互いに正面ではなく、真横に座る感覚で時を過ごすうちに、彼も私も何かがゆっくりと変わりはじめた。

仕事帰りにバースデーケーキを買ってきてくれた。夜遅くまで空いているケーキ屋がないから、何駅か遠くまでわざわざ買いに行ってくれたようだ。

豪華なケーキが欲しかったわけではない。ケーキに添えられていた心が嬉しかったのだ。小学生時代に道徳という授業があったが、そんな頃には本当に大事なものなどわからなかった。

「当たり前」の中に「有難い」がたくさん詰まっていることが、今頃になってやっとわかってきたのだ。

久しぶりに心にも甘いケーキを二人で頂いた。

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