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力あるいは物語(3)

もう少し、力と物語について追記しておきたい。

この言霊はかなり根源的な代物で、「STR(L)」に音の基礎を持つものが全部まるっと絡んできて、とても本質的な世界をみせてくれるのだが、言葉で書くとわかりにくかったりするので、、まあ、挑戦してみます。

既に1,2で挙げた、物語(Story)、力(Strength)、だけでなく、(1)でも触れた、鉄(Steel)、それから、盗む(Steal)、首に巻くストール(Stall)、通り(Street)、糸、弦楽器全般(Strings)….そして日本語では、悟り(STRの音だよね)、もみんな、このSTRの仲間だ。

この、一見ただ羅列されたかのようにみえる言葉には、一貫したシンボルイメージがある。
それは、物語の奪い合い、主導権争いである。

力と物語については、すでに触れたが、糸、首に巻くストールなどは、物理的な長細い連なり、のかたちを示してくれる。これが、動きとなった状態が、ストリート(人や車が往来している)、それから、血液中を力の源としてめぐっている鉄(steel)、、、

これらの「流れる」イメージは、オーケストラの演奏を聴いていると強く感じることがある。とても質の良い演奏に出会うと、みえない領域にきれいな形がととのい、解毒されるような感覚がある。実際、指揮者の動きを追っていると、ほんとうに綺麗な軌跡を宙に描いている。

では、なぜ、ここに「盗む」という意味が入ってくるのか?

ある流れがあったときに、力が主導権を握れば、物語は排斥される。物語がきちんと紡がれて機能している時、そこには外的力の介入は不可能、という関係性はもちろんそうなのだが、力を得るという行為は、本質的に、盗む行為であり盗まれる行為である、ということなのだ、、

力を得る象徴がまさに、他の生き物が紡いだ鉄がたっぷり含まれた血、たんぱく質を横取りし、いただく行為である。人はそのことによって、自分が優位に立ち、自分は得る側なだけだと錯覚する。

だが、生命的な実体としては、そのことによって、自身の物語が盗まれているのである、、、鉄に要注意、なのはこのことと絡むわけだ。

実際、鉄の取りすぎによる体調不良は、免疫低下なんかと絡んでいるはずだ。免疫は、その人が自身の物語を明け渡すと低下する。

自身を明け渡す、といえば、認知症やアルツハイマーなども同じ構造にあるが、アルツハイマー病は、海馬の萎縮によってひきおこされるが、これがまさに、アミノ酸を過剰に蓄積することで、脳の神経細胞が死滅する、と説明される。あるいは、アルツハイマー病の患者の被殻、脊柱視床、赤核、海馬および側頭皮質、前頭皮質に鉄の蓄積が通常より多い、という研究もあるようだ。

あと、てんかんも、鉄過剰と関連があるようなんだな。てんかんの状態って、一種の憑依みたいなものなので納得しかない。

まさに、外から奪ってきたタンパクによって、自身の主導権が奪われた瞬間、ということではなかろうか。

鉄、というのは、どれもまったく同じ組成でできてはいないだろう。おそらく、かなり、生命体の中の鉄には個体差があって、それこそがその人らしさをはぐくんでいるはずだ。だから、鉄剤を取ったり、他の動物が自分のために造り出した鉄を横取りすると、自身の主導権が奪われるのだ。

そう、磁気は、力であり、その作用を逆から見れば、操られ自分を明け渡すということがセットなのだ。

だから、力に溺れるひとたちは愚かなんだ。盗んだつもりが盗まれている。
何を?自分自身を、である。

このことに気づいて、アホな奪い合い、弱肉強食的な勝ち抜きに参加することを放棄することが、まさに、サトリ(STR)ってわけだ。

うまくまとまった(^O^)

Image by S. Hermann / F. Richter from Pixabay

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