開かれた知性に憧れて(2)
開かれた知性とは、平易な言葉でいうならば、連想ゲームな世界観です。
あるキーワードがあったときに、あれもこれもそういえば!と、関連するエピソードやイメージが広がり、どんどん多様になっていく。それらは一見羅列のようにみえたとしても、ひとつの物語としての一貫性があり、その視点でみれば、大きなまとまりになっていく、それが類化性能的な世界です。
世の中は、これとまったく反対の、切り分けて分離して、その中のどれかを権威付けする「分化性能」方式が取られており、折口氏はその貧弱な世界観