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森と未来「TIME FOREST」体験会

2019年11月29日、一般社団法人森と未来が提供する、企業向けTIMEFOREST研修体験会に参加してきました。

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代表・小野なぎささんの著書『あたらしい森林浴』を読み、私が地域おこし協力隊として、観光推進・ヘルスツーリズムに関する任務をすすめるにあたり、森林をはじめとした地域資源の活用について、知りたかったこと、感じていたことがまさに書かれていて、これだ!と思い、体験会に申し込みました。南房総の森でもやりたい。感じたことをまとめておきます。
雲ひとつない晴天の中、多様な素晴らしい参加者たちと一緒に、本当に素敵な体験でした!


まずはイチ参加者として先入観を持たずに参加しようと、知らない森に入るワクワクを感じながら待ち合わせ場所に向かった。紅葉している森林や小川のせせらぎなど、普段慣れている南房総のロードとはまた一味違う自然の多様さを感じた。

心に残ったプログラムは二つあり、一つはソロウォーク。目的地がなく、ただ一人で歩いてみる、というだけなのに、周囲の草木を見たり、どこに行く、という目的がないウォークをしていると、この過程そのものがとても楽しい、という多幸感や、このままでみんなすべてOK!というような肯定感が生まれてきて、しみじみと楽しい感情が生まれた。

もう一つはレジャーシートで森の中で目をつぶって横になるプログラム。葉っぱが上からハラハラと落ちてくる音、カサカサと風に吹かれる音を聞く。風は目に見えないけれどそこに存在していて、大きくなると台風など災害をもたらすこともある。人間が自然をコントロールすることは難しいけれど、人間も自然の一部であり、人間も流動的に自然と折り合いをつけて生きていくのがいいと感じた。前回からの台風でどこか心にしんどい部分があったのが少し癒やされたような気がした。

振り返りを言葉ではなく、クレヨンと画用紙で色と形などで表現する、というのがとても新鮮で楽しかった。企業研修でありながら、参加者同士の交流(チームビルディング)や、コミュニケーション促進に役に立つような内容だと感じた。

絵の振り返り

森や自然を案内する人の呼び方は、ガイド、案内人、インタープリターなど様々あるが、今回の小野さんのガイディングは、自然の中に人間が溶け込むための触媒であり、化粧前導入液というものが販売されていて、普通に化粧水をつけても肌は作用するが、肌(人間)に化粧水(自然)を染み込ませるため、導入液(ブースター)があると、より早くより深く浸透していく。そんな役割だと感じた。

自分がこれまでプログラムの開発を考えるときは、必ず森林の中で何かを体験させようとしていた。森の中で何もしない、理性や頭を使わないで、ただ感覚に身を任せる体験は、誰が何者かというような属性を忘れ、みんながゆっくりと自然に溶け込むことができた。

今後、自分が体験プログラムを作り、案内をする際には、そのような感覚を意識したいと思う。

【研修内容】
TIME FOREST研修は、実際に森の中で行う体験型の研修。登山のような山登りではなく、緩やかな森で、五感を自由に解放し自身と向き合うワークショップを取り入れながら専門の講師とともにゆっくりと歩く。森林の生態系が創り出す、森の循環やそこに生きる多様な生物の生き方に触れながら私たちの生きる社会や、自分の働き方、共に働く職場のあり方などを森から学ぶ。

【スケジュール】
09:30 京王線 長沼駅集合
09:40 オリエンテーション 長沼公園近くの公民館
10:00 TIME FOREST 長沼公園
12:30 囲炉裏を囲み昼食 鎌田鳥山
https://www.tori-yama.com/
14:30 究極の木の家『月舞台』で振り返り 感想をクレヨンで画用紙に書いて表現
https://www.fb-studio.jp/architect_idx/architect_page04/
16:00 終了解散 野猿峠バス停


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