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淡路ラボインターン1期生体験記 #2『Lv.up 自分』

インターン生プロフィール
名前:西田達久人
所属:四天王寺大学経営学部
参加時期:2021年9月〜2022年2月
インターン先企業:近畿壁材工業株式会社
趣味:硬式テニス、剣道、アイススケート、ゲーム

インターンプロジェクトのテーマ
『淡路島の土壁があなたの力で生まれ変わる。伝統を新たなカタチで未来へ!』
「土壁の新しいカタチ事業」を展開するために、「ターゲットは誰か」「コロナ後の社会は何を求めているのか」「次世代の顧客のニーズは!」、そのリアルな情報を拾い集めて検証まで行う。
https://www.project-index.jp/intern/22495

関連SNS
公式HP:https://gokurakusoil.com/
公式Twitter:https://twitter.com/gokurakusoil
instagram https://www.instagram.com/gokurakusoil/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCFebwplfBF1wNOtw7CJnPgA

ダメな自分との決別

2020年4月。大学受験を終え、これからはじまる新生活に少し期待しつつ、初めての場所に足を踏み入れる独特の緊張感を味わっていました。気持ちを切り替えここでも頑張ろうと思った矢先、入学式は中止、入校制限もかかってしまい、パソコンとにらめっこする1年が始まりました。現在も猛威を振るっている新型コロナウイルスによる影響です。最初は前向きに考えて新しい勉強をしたり、やってみたかったスポーツに取り組んだりしていましたが、活動に制限がかかってしまったので次第にフェードアウトしていきました。

こういった事情の中、気が付けば2回生になっていました。1回生の間に何も為せず、正直無駄な1年を過ごしてしまいました。このままではまたコロナウイルスを言い訳にして、できることから目を背け続け、大学生という貴重な期間があっという間に終わってしまうだろうと思いました。このままでは自分の将来が不安だと思い、何か就職に役立つようなことをしなければと考えました。何か自分が変わるきっかけになるような、強い刺激が受けられる活動を探していました。こういった気持ちがちょうど高くなっていた時に、大学の教授が教えてくれたこの長期インターン生募集の声を聞きつけました。

しかし、これに応募するまでに少し時間がかかりました。そもそもインターンに参加することが初めてだったため、自分の力では何の役にも立たないのではないか、足を引っ張ることになってしまうのではないかといろいろ悩む要素があったためです。しかし、ここで躊躇してしまっては自分は今後も変われないだろうと直感で感じました。それに、怠惰な夏休みを過ごすくらいなら、少し勇気を出して初めてのことに挑戦してみようと思い、応募に至りました。

インターン≠簡単作業

お盆休みが明けたころ、淡路島で泊りがけのインターンが始まりました。初日は淡路島のこととインターン先のことをざっくり知るために、いろんな場所に連れて行ってもらい案内して頂きました。ここで若者が出ていくばかりで来てくれない、という淡路島の現状を聞きました。この現状に一石を投じたいと考え、若者に響くような商品を開発したいと思いました。

最初は商品のアイデア出しから軸となるコンセプト決めをしました。ターゲットや販売方法も順調に決まり、ハイスピードでことが進んでいきました。まさか初週でプロのデザイナーさんに依頼をすることになるとは思いもしませんでした。次週には製品開発の段階にきたので研究室にお邪魔しました。そこでは自分の強みや特徴を把握し、どうアピールしていくかが大切だということを学びました。経験値の差は至る所で表れ、何度もこういったアドバイスをもらいました。ただ、インターン生に決定を任せてくれたので、あくまで自分たちが考えているゴールにたどり着くためのヒントを落としてくれるというイメージです。一貫して思ったことは、0から1を生み出すという作業は苦しく大変であるということです。これをし続ける社会人のすごさを改めて実感しました。

土を使った商品開発に取り組んだ

大阪に帰ってからの仕事はあまりうまくいかなかったです。大学が再開し、授業が忙しくなることは想定していたのですが、登校して対面での授業が大幅に増えました。インターンの活動も淡路島に滞在していた時よりは自由が利かず、スケジュール調整も難しくなってきました。そんな中でも新聞の取材を受けたりブログの書き込みをしたり、活動をストップしたわけではありませんでした。ただ、やりづらさは感じました。商品の販売前後の広報活動もどうしていいかわからず、効果的なことができませんでした。小さなイベントを開催しようとも考えていましたが、準備期間の短さと新型コロナウイルスの再流行によって断念せざるを得ませんでした。

結果が伴わず残念な結果になってしまいましたが、この活動は1年の計は元旦にありという言葉を借り、最初好調だったことを賞賛し、ポジティブに捉えようと思います。そして所々に垣間見えた自分の至らなかった点は胸にとどめ、今後の人生に少しでも役立てます。

一人暮らし予行練習

淡路島に約2週間ほど滞在していましたが、生活のほぼ全てを自分たちでやりきりました。インターン生2人とも実家暮らしだったので、自分たちの力で長期間生活することは初めてでした。

食事は相方と協力して毎食作り、自炊スキルが身につきました。見た目が茶色くなりがちでしたが、味は良かったのでOKです。特に淡路島の玉ねぎはおいしくて、刻んで入れればどうにかなる万能食材でした。しかし、メニュー決めは大変でした。今ある食材を把握しつつ、何を足せば何を作れるのか、予算はどのくらいにするかなど、考えることが多くて苦労しました。

最初のアクシデントは風呂にありました。なんとシャワーからお湯が出なかったのです。夏といえど夜は冷えますから、洗面台から出るお湯をボウルで汲むことで対応しました。しかし、疲れは水溶性といいますし、働いて疲れた体はお湯を強く求めていました。そこで数日後、約4キロ先の温泉に行くことにしました。その日はにわか雨が降ったりやんだりしていました。行き道でも少し雨に当たり、道は登りが多くてさらに疲れ、気分は下がり気味でした。そんな時、ふと空を見上げると虹が二重になっていて、心が一気に晴れたことを覚えています。後で調べて分かりましたが、通称をダブルレインボーという二重の虹には「祝福のサイン」、「新しいスタートを切るサイン」など様々な幸運をもたらしてくれるという言い伝えがあるそうです。このインターンには、まさにおあつらえ向きな状況でした。

その時見たダブルレインボー

些細なことですが、淡路島にいる期間だけは生活習慣が良くなりました。早寝早起きが自然とできたのです。朝起きれるか不安でしたが、問題なく起きることができました。残念ながら大阪に帰ってからはゲームや勉強におわれたり、バイトが夜遅くまであったりと、夜更かしすることがまた増えてきました。ただ、早寝早起きをした時の目覚めの良さは素晴らしかったので、少し意識して生活リズムを一定にするように心がけるようになりました。

まとめと感謝:||

気が付けば半年という長い期間のインターン活動が終わりました。当初と比べて自分はシン化できたのか、スキル的な面ではあまり実感はありません。しかし、メンタル面では大きく成長したと思います。些細なことでも深く考えすぎて決断が遅かった過去の自分よりは、良い意味で楽観的になり、行動力も増した気がします。それに、このコロナ禍でもこんなに多くの人がめげずに頑張っている姿を見て、少しやる気も出てきました。残り半分となった学生生活ですが、都合の良い言い訳に逃げず、やってみたいことに挑戦し続けることにします。

この半年間、企業の方や近隣地域の皆さんには大変お世話になりました。節々で助けていただきありがとうございました。深く感謝いたします。

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