【離人症レポート】大学生で悟りかけた話(1)
はじめに
みなさんは離人症という病気をご存知だろうか。
どんな病気か、字面から少し想像してみましょう。
「人が離れる病」と書いて離人症…人が離れる…嫌われている…友達がいない…私…。
お世話になっております。
ぼっちです!!笑
いやいや、そんなことないよ、確かに高校3年間友達いなくてお弁当も毎日1人でつついてましたよ?(←かわいそうwww)
でも今は毎日楽しくお酒呑んでます(^O^)
もちろん、1人で!!(ってオイオイ!変わってねぇじゃんかwwwww)
失礼致しました。
はんつ遠藤が乱入してしまったみたいです。出禁にしておいたので安心してください。
さて、離人症の話に戻りますが、これはべつに周りに人がいなくなってしまう限界ぼっち病などではありません。
「人が離れる病」ではなく、「人を離れる病」と言ったほうが正しいかもしれません。でも、これだけではいまいちピンときませんよね。
釈迦は壮絶な苦行の末に35歳で悟りを得たと伝えられています。悟りってどうな感じなんでしょうか。
一説では、悟りと離人症の感覚は近しいものなのではないかと考えられています。
今回は私が大学2年生の頃に体験した離人症という病気について、できるだけ思い出しながら記録していこうと思います。
ただし、精神科から正式な診断が下ったわけではなく、これはあくまで私の主観に基づいた日記であることをご了承のうえお読みいただけると幸いです。
離人症のみに関して記述した書籍はほとんどないので、今悩んでいる誰かに寄り添えればと思います。
離人症とは
「人を離れる病」とはどういうことか。
離人症の症状とはズバリ「現実感の消失」です。
現実感の消失…?
アラサー、恋人なし、非正規雇用の現実が受け入れられない貴方。
違います。
私は上記3点全てに当てはまりますが、現実感は消失していません。むしろ現実が毎晩爆速ほふく前進で追いかけてきています。助けて。
離人症における現実感の消失。これを体験したことがない人に説明するのはとても難しいのです。
➢ 夢の中にいるような感覚
➢ 身体から精神が切り離された感覚
➢ 自分の周りに薄い膜があり、その外にある人や物には直接触れることができないような感覚
➢ 身体が自分ではない誰かに操作されている感覚
よくある表現としてはこんな感じです。
正直これは実際に体験しないと解らない感覚なんですけど、とにかくフワッフワした感じなのは伝わったかと思います。
おそらく、ここまで読んで離人症チェリーのみなさんはこう思うと思います。
「だから何や?」と。
「現実感なくても別に生きていけね?」と。きっと思うはずです。
そうなんですよ。現実感なくても死にません。離人症に限らず精神疾患全般言えますが、精神病そのものが患者の心臓を止めることはありません。
フワッフワになりながらも感じていた危機感
離人症になると現実感と一緒に感情も希薄になります。
映画や舞台を観て感動したり、誰かとおしゃべりしてゲームをして楽しいと感じたりすることが難しくなります。
つまり全てが超他人事になり、何を見ても何も感じなくなる。それで、何も感じなくなった自分自身に絶望し苦しむ…。
もちろんこの時点でめちゃくちゃ辛いのですが、私はフワッフワになりながらも別の事態に危機感を感じていました。
現実感がなくなるということは生きている実感が薄くなるということ。つまり
死を恐れなくなる。
死にたいというより、死に対して危機感がなくなるんです。
この感覚、私は「自分がマリオになった気分」と説明しています。
マリオって全然死恐れてないじゃないですか。あんな深い谷底に「ウワッフゥ~⤴︎」とか言いながら突入していく狂気のおじさん、それがマリオ。
なぜヤツはあんなことができるのか。なぜなら
ヤツには残機があるからです。
我々はこれまで幾度となく、ヤツを殺人キノコにぶち当て、谷底に突き落とし、マグマに沈めてきました。にもかかわらず、そのたびにヤツは地獄の底から這い上がってくる。そう、何度でも蘇るのです。
人間、命が1つしかないと理解していれば、あんなに軽率にレインボーロードで峠を攻めたりはしません。
マリオは自分が復活できることを理解しているのです。
あの無数のマリオたちの意識は共有されている…
怖いですね。
少し話がそれてしまいました。
つまり、離人症になっていたときの私は「自分には残機がある」と錯覚するような感覚に陥っていました。あわ×4👭👭みたいな感じです。
車道に飛び出せば車に轢かれる。轢かれたら死ぬ。
ここから落ちたら死ぬ。
当時の私は
「死ぬ…けど…まあ、次から気をつければいいか…」
というとんでもない思考回路になっていました。
こんなの常に「ガンガンいこうぜ」作戦で生きているようなものです。
頭で理解していても身体が死を回避する行動をしようとしない。
こんな状態の人間が外を歩いていては非常に危険です。ましてや運転でもしていたら、他の人間を巻き込みかねません。
これで離人症がどんな病気なのか、だいたい理解していただけたのではないでしょうか。
結構長くなってしまったので、続きは分割して投稿していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
亜和
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