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春のキャセロール

マラン・カラン 二十三時の夜食カフェ(古内一絵・著)

「表紙、kawaii~」という理由で買った本です。
帯に読書メーター1位と書いてありますが、読書メーターってなんだろう。よく分からないけど人気ということが伝わってきます。
書店でみたかんじ、4冊で完結する本のようです。シリーズものってはずれがないですよね。

あらすじ(帯より引用)
元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて____。
じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!

感想
ほぼはじめて本の感想を書くので緊張しています。どきどき。ネタバレってどこまでしていいんですかね。困ったな。とりあえずネタバレしない方向で書いてみようと思います。

まず、どんな人におすすめしたいかというと、ちょっと疲れ気味の人、ほんわかあたたかい気持ちになりたい人、恋愛要素を求めていない人。
疲れている時ってあんまり本を読みたくないじゃないですか。多分そんな時にもさらさらっと読める本だと思います。
短編が4つ入っている構成になっているので、ちょっとした時間に読みたいあなたにおすすめです。

ここからは内容に少し触れます。

あらすじのところで少し書いたのですが、この本はドラァグクイーンのシャールが夜だけ開店するお店が舞台となっているお話です。
でね、そのシャールがとても魅力的なんです。ある痛みを知っている人間だからだと思うのですが、たくさん感じてたくさん考えている人なんだなあと思いました。読んでいるとシャールの優しさに心がうるっときます。
こんな夜食カフェがあればどんなに癒されるだろうなあ。
わたしはないものはつくればいい精神を持っているので、こんなかんじの憩いの場を経営したくなりました。元々、なにかしらのお店はやりたいなあと思っているのですが、それの理想像を見つけてしまったといったかんじです。その話はまたいつか。
最後に、わたしが一番好きだった台詞を書いて紹介を終わりにしたいと思います。

でもね、この世の中に、なにもかもから自由な人なんてどこにもいないわ。誰だって、自分の荷物は自分で背負わなきゃいけないのよ

あ!もう少し言いたいことありました。ぜひこの本を手に取った人はカバーを外してみてほしいです。とてもkawaii~~となります。
あとねあとね、章タイトルが料理の名前なのですが、いちいちおいしそうなのでそれだけ載せておしまいにします。では。

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