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見ている世界のお裾分け

断片的回顧録(燃え殻・著)

装丁が素敵で買った本です。装丁ってそうていって読むんですね。この前知りました。
どこが素敵だったかというとまず表紙に写真が貼ってあるところ。これ印刷じゃないんですよ、ちょっと表紙が凹んでてそこに写真がはめこんであるっていうかんじです。ね、素敵でしょ?
傷つけないように透明なビニールで巻かれてたので中身を読むことができず、良い本な気がするという勘で購入しました。燃え殻さんの名前は聞いたことがあったし、興味があったということも理由としてありました。結果は買ってよかったです。

あらすじ(帯より引用)
呟きでも日記でも物語でもない、一年間。

感想
「あらすじ短いな」とお思いの皆様。これ以上説明のしようがないのです。断片的回顧録っていうタイトルがこの本を説明しています。
構成としては、日付と共に、日記というのか呟きというのかエッセイというのかよくわからない燃え殻さんの言葉が綴られています。

読んでいると燃え殻さんのみる世界のお裾分けをもらっている気分になります。
あと、ああ燃え殻さん同じ時代を生きているんだなとも思います。何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、たまにわたしは直接会ってない人が(特に本を書いている人が)同じ時代を生きていることを不思議に思うことがあるのです。そして安心するのです。

なんて説明すればいいのかわからなくて困っているのですがどうにか伝わって欲しいな。
こんな時代を素敵な文豪たちと生きていることに素晴らしさを覚えます。
この本にもこの感情を覚えたのは、生活をする上で意識せざるを得ない日付と共に言葉が綴られているからなのかもしれないですね。

綴られている言葉は全て、本当に全て素敵でした。
「ああそうだよなぁ」と思うこともあれば、燃え殻さんの人生の経験からはじめて教えてもらうこともあり、忘れたくないと付箋をつけながら読みました。

あと、作中に登場する草野庸子さんの写真もとっても素敵でした。日常をドラマチックに切り取っている写真ばかりでとても好きでした。おすすめな本です。

それではわたしが昨日食べたアイスの鑑賞会をしてお別れです。

みんなのアイドル17アイス
みんなのアイドルカラーチョコスプレー

では。

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