錦江町滞在記 (2023年度インターン生)
はじめまして。関東の大学1年生、栗村です!
出身は長野県の駒ヶ根市。山に囲まれた自然豊かな場所で育ちました。
将来、自分の好きな芸術と地方創生を組み合わせた活動を行いたくて、今は様々なことを体験し吸収している最中です。
そんな私は今年の8月23日から9月3日まで錦江町に滞在してきました。
滞在中は移住してきたアーティストの方にインタビューをしたり、廃校を活用してイベントを企画してみたり…様々な体験をさせていただきました。
今回はこの滞在期間を通して感じたこと、考えたことなどを綴っていこうと思います!
滞在経緯
大学の講義でゲスト講師として来てくださった方の紹介で伊藤さん(あわい代表)の活動を知ったことがきっかけです。
その時の私は大学生になってから初の長期休暇前だったこともあり、「せっかくの長い休みだし何かおもしろい体験ができないかな…」と思っていました。
そんな中、大学の講義後にゲスト講師の方といろいろお話していたところ「鹿児島県の錦江町で地方にアーティストの居場所をつくる"アーティスト・イン・レジデンス"という活動をしている人がいるんだけど来てみない?」とお誘いいただきました。
こんなチャンス二度とないのでは?!と思い、「行きます!」と即答。そんなこんなで伊藤さんと知り合い、今回の滞在が決まりました。
滞在の打ち合わせで詳細を聞いていたとき、人口が1万人未満、交通インフラが整っていない町で芸術関係の活動を行っていることに衝撃を受けました。自分も地方×芸術の活動をしてみたいとは思っていたものの自分の思っていた以上に田舎で、内心どうしてそんなところで活動を行うのか不思議でした。
それ以外にもどんな場所なのか、どのようなアーティストさんが移住してきているのかなど知りたいことばかりで、初めて訪れる地で自分の興味のある分野の知見を深めることができることにワクワクしていました。
やったこと
今回やらせていただいたことの1つは、移住してきたアーティストの方へのインタビュー。もう1つは廃校を活用したイベントの滞在期間をまとめた展示企画でした。
アーティストの方へのインタビューでは主に地方滞在の経緯とそれぞれのアーティストさんの芸術に対する考え方について伺いました。アーティストの方それぞれに理念があり、自分の考えを明確に持っていました。それを誰かに伝えたいと思い芸術活動を行っているのがアーティストであると思いました。
このことからアーティスト・イン・レジデンスに関わらず芸術祭などのイベントを行うときには、アーティストも含めた参加者全員の立場になって企画を行う必要があると考えました。
展示企画では絵日記や町のアーティストの活動写真の展示などを行いました。企画がありきたりなものになってしまったり、自分のやりたいことを明確にできなかったりなど、思うようにいかない部分もありました。
しかし、外から見た錦江町を感じてもらうと同時にAIRの活動を身近に感じてもらえるように短い時間の中でも最大限の工夫ができたと思います。企画を通して、展示方法や展示品、企画の面白さ(いい意味でやりたいようにやる)など改善点はまだまだあるのではと感じました。
滞在を通して考えたこと
アーティストは誰かに自分の考えていることを伝えるツールとして芸術を用いていて、地方は温かく受け入れてくれたり、見てくれる、興味を持ってくれる人の確率が都会に比べて高い。それが芸術×地方の1つの良さなのでは?という考えを持つことができました。
地方は高齢者人口が多い地域がほとんどで、さらに高齢者は年齢を重ねるとともに頑固になり、疑いやすくなるというのをよく聞くので、本当に芸術×地方がマッチするのか心配でした。しかし、実際は近隣住民の方が活動を応援してくれていることを知って地方の温かさを再認識できました。
交通手段が少ないところが学生としてはネックかな…と感じました。そのためにガイドタクシーみたいなものがあればいいなと思いました。しかし、交通手段が少ないからこそその場所をとことん楽しめる良さがあると思うので、塩梅が難しいかも…とも思います。
滞在期間中、見慣れない海と空の景色を見て毎日写真を撮るほどに綺麗な町でした。そんな町で濃密な経験ができ、新しい視点を得ることができてよかったと感じています。ですが、今回の滞在が全てではないので、これからも別の地域に行ってもっと経験を積んでさらに深い考察ができるようになりたいと思います!
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