クイーン×ディズニー考察7〜アラジンについて2〜本題スタート・私の話
本題のアラジン。
QUEENとディズニーの関係性について考察していきます。
※「アラジン」のネタバレに注意!
概要
1992年公開
元ネタ:千夜一夜物語の「アラジンと魔法のランプ」(諸説あり)
舞台:昔のサウジアラビアではないかと言われている。
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツのペア
作詞:ハワード・アッシュマンとティム・ライス、作曲:アラン・メンケン
アカデミー賞歌曲賞、「ホール・ニュー・ワールド」
主題歌のデュエット曲、「ホール・ニュー・ワールド」が愛されるアラジン。
まずは、私の話をしたい。
1.出会い
私は小学生くらいの時にアラジンを見た。
初めて見た時はちょっと怖かったかも。
ダビング・ビデオテープがあったので📼、何回か見たが、
何年か経ったのかある日、
冒頭のアラビア風のイントロがカッコいいとわかる。
物語に引き込まれる感じ。
私が見たのは日本語吹き替えだったが、伸びのある歌も素晴らしい。
ア・ラビア(ン)、
ナ〜ァァァ〜ィ
×2
砂漠にラクダに月明かり、アラビアの街に、火を吹く人、ターバンの怪しいヒゲ面の行商人。
まさにアラビアン・ナイトの世界と思わせる。
主な登場人物の印象は、
猿のアブーが可愛くて、魔法のじゅうたんも動きがコミカル。
虎のラジャーは飼いたい。
パパの王様サルタンも王とは思えない可愛さ。
ジーニー🧞♂️は、今考えるとレジェンド。
山寺宏一さんが吹き替えで、超ハマり役。
ディズニー・ユーモア全開で、物語のちょっと怖いところを緩和してくれる。
物語は、
アラビアな雰囲気を醸していてグッド👍
今考えると、洞窟の罠とか、インディ・ジョーンズ('81、スピルバーグ監督作)に似てる。
特に衝撃なのがキスシーンで、親の前では見れないと感じた。白人種じゃないからなのか生々しいと感じた。しかも、お決まりのエンディングでもなく、中盤の配置。「ホール・ニュー・ワールド」のあと。
これが旧ディズニーとの決定的な違いだと思う。
これが私を、今まで見てきたいわゆる「古いディズニー」となんか違う、と思わせたのかと思う。
古いのは嫌いな子供だったが、古いディズニーはむしろ好きなところが沢山あった。
それはさておき、
全体的にアラビア的でエキゾチック、でも白人種より親近感のあるアジア的。
ちょっぴり怖くて、怪しげで、でも楽しいという印象になった。
同時期くらいにイギリスの原作絵本「ウォーリーをさがせ」のアメリカ版アニメ(アメリカで1991年放送)を見ていたので、アラビアってこんな感じとわかった。
心優しいが貧しい青年が成功する感じもスカッとするストーリー展開。
最後はもちろんハッピーエンドだが、一休さんみたいなトンチで終わる。絵本とかで聞いたことがあるようなないような話。
しかも、舞台も、主題歌でじゅうたんに乗り、アラビアから、エジプト、ギリシャ、最後は中国。悪役ジャファーに飛ばされ雪山など、いろいろ現れ、グローバル。
ジャファーが優勢の時の音楽も、終末観が満載で良い。
これがたぶん子供の頃までの記憶。
しかし、「ディズニーは子供っぽい。時代はジャンプ(ジョジョ、ワンピ、ハンター、るろ剣、DBなど)だよね」という時期と、「やはり好き」という時期と、「古いディズニー以外認めぬ」、といういろいろな時期を経て、今日に至る。
ちょっと前まで、新ディズニーは、旧ディズニーと違ってアートではない、と思っていた。
リトマやアラジンやいくつかは好きだけど、新しいのはウォルトの作品じゃないし、と。
しかし、ある日を境に考えが変わる。
確かに旧ディズニーとは別物。
旧は、音楽もアニメーションも神がかっている。
しかし、新も、これはこれで、アートだ、と思った。
人生をかけて作られているのがわかった。
2.ある日のはじまり
一年前に映画「ボヘミアン・ラプソディ」をみてからクイーンにどハマりし、フレディのオペラやバレエ、クラシックの趣味をともにし、喜んだ(私は多分この趣味になった理由にディズニーの「ファンタジア(’40)」のせいもあると思う)。
オペラ・アルバム「バルセロナ」でフレディと共作した作詞家ティム・ライスさん。
Queen公式YouTubeチャンネルで「Finding Freddie(フレディを探して)」という10のエピソードが公開されていて、そこにこのアルバムの思い出として、サー・ティム・ライスさんが出演して語った。
この人が作詞家とわかり、調べると、ディズニー・レジェンドとある。「アラジン」や「ライオン・キング」、アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカルなどの作詞をしてるとわかった。
さっそくティムさんの「ホール・ニュー・ワールド」の元の作詞をチェック。
すると、フレディ的な詩のつくり方をしているように思った。
頭文字一致(特にタイトルからとったW)、
単純な単語、
韻の踏み方(be, me, seeとかeyes, skyやno, go, onlyとかnew knew youとか)。
I'm (like) a shooting starとか(ドント・ストップ・ミー・ナウ)のフレーズ。
私は思った。
これはなにかある。
これがはじまり。
追記、次回はこちら
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