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【クイーン伝説】2/3地獄へ道づれ〜MJ&荒木先生も推し?【和訳】アルカポネの謎の考察

例のごとく、予定と変更します。


長くなったので、3部構成でお送りしています。

1、エピソードとサビ分析

2、詩の3番分の分析

3、まとめやおまけ

の予定で、今回は二個目です。


と、していましたが、

予定を変更し、まずは全体の分析(妄想)から入り、最後に歌詞分析にします。よろしくお願いします。

前回はこちら


概要

地獄へ道づれ
Another One Bites The Dust 
作詞者クレジット:ジョン・ディーコン
収録アルバム:ザ・ゲーム(1980)、グレーテスト・ヒッツ(2曲目/17)
シングルカットあり


サウンド

この曲の最初に聞こえるのはベースらしいです。

(みみはロックをあまり聞かないので、ベースとギターの音の違いがあまり分かりません。)


ディーキーさんの作詞クレジットなので、やはりベースがメインということでしょう。


しかも、ギターもほぼ全てディーコンさんが弾いてるようです。処女作と言えるミスファイアの時と同じです。

ギターのノイズ部分などがブライアン・メイです。1:55の雷みたいな音とか?

ドラムはロジャー・テイラーですが、ドラムループという手法で、シンセサイザーのようです。

また、前回の記事の通り、ドラムでサビ前のマシンガンを表現しています。(サビでは、手拍子で、一人ずつ撃たれてやられる音を表現。また一人埃を噛む、bang。)


驚くべきことに、この曲はシンセサイザーは使われていません。

収録アルバム「ザ・ゲーム」は、最初の曲「プレイ・ザ・ゲーム(ゲームを始めよう)」の始まりからしてシンセサイザーっぽく、同時期くらいの映画サントラ「フラッシュ・ゴードン」からのようにシンセサイザーの禁を解いたように思えますが、この曲はまだノンシンセでした。他は調べてないので分かりません。


最初の不思議な音は逆再生の音のようです。

ピアノもディーコンです。ユア・マイ・ベストフレンドと同じです。ブライアンの作詞の曲はブライアンがピアノを弾くのと同じ現象でしょうか。フレディではありません。



とにかく、歌声以外はほぼディーコンさんの作った曲で、クイーンで一番売れたシングルとなってしまいました。

1981年に出された初のシングル・ヒット集「グレーテスト・ヒッツ(以下グレヒツ)」でも、一曲目がボラプ、二曲目がこれです。グレヒツはクイーンのアルバムの中で最も売れ、世界的にも売上がいまだにすごいです。

グレヒツの最初の二曲の振れ幅がすごいです。サウンドの変化とボーカルの変貌。ボラプが、ミュージカルとオペラとロックの融合体とすると、この曲はブラックな、リズムアンドブルースなソウルフルな作品で、趣向が全く違います。


創始者ブライアンでもなく、初期メンバーからのロジャーでもなく、イロモノ・マーキュリーでもなく、最後のメンバーの最年少者が、歌えないディーコンさんが、一番のヒット作を出してしまった。

またクイーンの中の新たな均衡関係が生まれたことでしょう。クリエイティブなストレスとも言える。活動期間20年の前期と後期が10年でばっちり分かれた瞬間です。


時間配分

この曲は3:33くらいです。

ボラプ(ボヘミアン・ラプソディの楽曲の方)は5:55で、55秒の時点で1分おきに区切りが現れる気がしたので、この曲も分析してみました。

他に、ジャズのアルバムから、バイシクル・レースも分析し、1分おきに区切りが現れてる気がします。

もしかして、CM対策?日本のCMは短いと15秒、長いと30秒な気がしますが、世界でもそうなのか?


0:55、最初のコーラス(サビ)の歌い終わり

1:55、間奏部分で、ギターのノイズの雷音見たいのが入るところ。

因みに雷は、ボラプの詩のゴロピカ(Thunderbolt and lightning、ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「コウモリ」の曲のドイツ語訳? )や、ジャズからデッド・オン・タイムのエンディングの本物の雷と雨の音、フラッシュ・ゴードンのロゴや、フレディの後期のタイツや衣装にも現れます。デビッド・ボウイの70年代の顔面やハリポタの額のマークなども稲妻です。

2:33、ウー、シャラ×プ(ブリッジ部分)

2:55、コーラス(サビ)前のオー、イエー

など、ちょっと区切りっぽい気もします。


まだまだ秘密がありそうです。


妄想

私はこう思いました。

ディーコンさんの処女作はミスファイアでしたが、


タイトルは「(銃が)不発になる」という意味。つまり、銃がモチーフです。

イギリスはかつては銃(猟銃みたいな長いの)を使っていましたが、銃社会なのは今やアメリカです。拳銃(ハンドガン)などです。世界大戦後からか?

銃をモチーフに、愛(恋愛)とはゲームだ、と言い、ファルセットで既にブラック・アメリカンな感じを醸します。

ザ・ゲームのオープニングトラックの「プレイ・ザ・ゲーム」にも少し通づるテーマです。

これはフレディが、ディーコンの時代の幕開けを宣言したのかもしれない。

一番若く、時代はロックから、パンクやミュージカルやソウルなどに移ることを仄めかしたのかもしれない。

クイーンが四人とも同等になり、サウンドはアラカルト状態に移っていく。こうして次の10年も生きながらえる。ついでにポップやコメディ、SFなどの要素も入っていく。

イギリスの貴公子が、陽気な(時に真面目な)おじさん達に変わっていく。ダンディとフレディは言ってるが(晩年アルバム「ザ・ミラクル」1989の最後ワズ・イット・オール・ワース・イット?やパーティなど)。


それでは、なぜ、アメリカの1929年のマフィアの抗争をテーマにしたかの妄想に移る。

妄想2

実はミスファイアの前にディーコンが手がけたかもしれない作品がある。

クイーン名義のストーン・コールド、クレイジーだ。

ミスファイアと同じシアー・ハート、アタック(1974)のアルバムだ。

もともと、フレディの前のバンド、レッケイジかなんかの時の曲で、クイーンの皆で手を加え、誰が作ったかわからなくなり、クイーン名義となる。

これがディーコンの(クイーンとして)最初の作詞体験ではないか?

詩は、アル・カポネになった夢から始まる。

鉄砲が出てきて、サイレンに追われ、もう冷たい(ムショの?)床はこりごり、クレイジーだという。

ヘビメタ?かなんかの走り(ハシリ)みたいとも言われ、メタリカかなんかが後にカバーした。

ライブではフレディの早口芸みたい。

因みに、ウィー・ウィル・ロック・ユーはラップの走りみたいとも言われる。


この曲のイメージと、同じアルバムのキラー・クイーン(ガン・パウダーと膠質ゼラチン爆弾、レーザー光線付きセクシー・ダイナマイト)が混じったものがミス・ファイアではないか?

コールド・ストーンのカポネや銃のモチーフはここの「地獄に道づれ」に引き継がれ、ミスファイアの潜在的なブラック・アメリカ路線も花開く。


また、アメリカンなファンクだけでなく、直球のラブソングもディーコンの持ち味の一つ。

ザ・ゲームでの次の曲、夜の天使(Need your loving tonight )は、ヒゲフレディが歌ったとは思えないラブソング。

この振れ幅(マフィア→ラブソング)も持ち味。こんなA面がザ・ゲームの特色だ。このシンプル(このアルバムは10曲しかない)かつ振れ幅の大きさがアメリカでヒットしたのか。


ディーコンの持ち味は、若い感性のファンクや、ラブソング(ほっこり系からしっとり系まで)だけでなく、前向きな曲も人気。

永遠の翼や、心の絆(friends will be friends )など、クイーンの友情を表すような曲も書いて、フレディも伸び伸びと歌う。

とってもいいコンビ。


つまり、

妄想では、

ストーン・コールドでみんなでカポネの曲を作り、

初めて発案のミスファイアでほぼ全て作り、

(順番は逆かもしれないが、)

次のユア、マイ・ベスト、フレンド(ラブソング、フレンドは恋人のこと)がヒットし、本領発揮。

ゲームのアルバムにもそれらが引き継がれた、ということ。

そしてその作品はフレディとかなり結びついている。

フレディが歌ってこそ価値が倍増する作品だ。


これがアルカポネの妄想だ。


ここまでお読みくださりありがとうございました。

次回は、歌詞などについて細かく見ていきたいです。

お楽しみに。



参考和訳

Another One Bites The Dust 
Written by John Deacon

[Intro]
(Ooh, let's go!)

Steve walks warily down the street,
With the brim pulled way down low
Ain't no sound but the sound of his feet,
machine guns ready to go

Are you ready (Hey), are you ready for this
Are you hanging’ on the edge of your seat
Out of the doorway the bullets rip
To the sound of the beat (yeah)

[Chorus]
Another one bites the dust
Another one bites the dust
And another one gone, and another one gone
Another one bites the dust (yeah)
Hey, I'm gonna’ get you too
Another one bites the dust

How do you think I'm going to get along,
without you, when you're gone
You took me for everything that I had,
and kicked me out on my own

Are you happy, are you satisfied
How long can you stand the heat
Out of the doorway the bullets rip
To the sound of the beat
(Look out)

[Chorus]
Another one bites the dust
Another one bites the dust
And another one gone, and another one gone
Another one bites the dust
Hey, I'm gonna’ get you, too
Another one bites the dust

[Bridge]
(Hey
Oh, take it
Bite the dust, hey)
Another one bites the dust
Another one bites the dust (ow)
Another one bites the dust (hey hey)
Another one bites the dust (hey-eh-eh
Ooh)
There are plenty of ways you can hurt a man
And bring him to the ground
You can beat him
You can cheat him
You can treat him bad and leave him 
When he's down (yeah)
But I'm ready, yes I'm ready for you
I'm standing on my own two feet
Out of the doorway the bullets rip
Repeating to the sound of the beat
(Oh yeah)

[Chorus]
Another one bites the dust
Another one bites the dust
And another one gone, and another one gone
Another one bites the dust (yeah)
Hey, I'm gonna’ get you, too
Another one bites the dust

[Outro]
Shoot out
Ay-yeah
Alright

(直訳+手直し)

スティーブは、つばを低く引き下げて、慎重に通りを歩きます。
(周りに)音はなく、彼の足の音のみ。(彼を狙う)機関銃は準備ができている。

準備はできたか?これの準備はできていますか?
座席の端にぶら下がっていますか(落ち着かないのか)?
出入り口を出れば、弾丸が裂ける
ビートの音へと(ええ)

[コーラス]
また一人死んでいく
また一人死んでいく
そしてもう一人消え、もう一人消えた
もう1人はほこりをかみます(ええ)
ねえ、私はあなたもヤるつもりです
また一人死んでいく

あなたがいなくなったとき、あなたなしで私がどうやってやっていけると思いますか?
あなたは私が持っていたすべてのものをうばい、私を蹴って追い出し、一人にしました。

あなたは幸せですか、あなたは満足していますか?
どれくらいその暑さに耐えられますか?
出入り口から出れば、弾丸が裂ける
ビートの音へと
(気をつけな)

[コーラス]

[ブリッジ]
(おい
ああ、くらえ
ほこりをかむ、ねえ)
また一人死んでいく
もう1人ほこりをかみます(ow)
もう1人ほこりをかみます(ちょっとちょっと)
もう1人ほこりをかみます(hey-eh-eh
ああ)
一人の男を傷つけて地面に倒す方法はたくさんあります。
あなたは彼を負かすことができます
あなたは彼をだますことができます
彼が倒れたとき、あなたは彼をひどく扱い、彼を置き去りにすることができます。
しかし、私は準備ができています、はい私はあなたのための準備ができています
私は自分の両足で立っています。
戸口を出れば弾丸が裂けて、ビートの音が繰り返されます。
(そうそう)

[コーラス]


韻(いん)に注目した歌詞和訳

スティーブは慎重に通り(ストリート)を歩きます 

(帽子の)つばを深々と引き下げた(ロウ)状態で 

(周りに)音はなく、彼の足(フィート)音のみです

(彼を狙う)機関銃の準備(ゴゥ)ができています 

準備はできたか?ねえ、あなたはその準備ができていますか? 

恐怖と興奮でソワソワ(スィート)しているのか?

戸口の外にでれば弾丸が炸裂し、ビートの音へと化す(ドラムの連射)

 [コーラス] 

また一人倒れる

また一人倒れる

そしてもう一人消え、もう一人消え、

また一人倒れる

ねえ、私はあなたも奪ってやる

また一人死んでいく

【2節】 あなたは私がどうやってやっていけると思いますか あなたなしで、あなたがいなくなったとき (ゴーン)

あなたは私が持っていたすべてのものを私から奪い

そして私を蹴って追い出して、ひとりにした(オゥン)

あなたは幸せですか、あなたは満足していますか? どれくらいその暑さ(ヒート)に耐えられますか? 

戸口の外に出ると弾丸が裂ける ビートの音へと

 [コーラス] 

また一人倒れる

また一人倒れる

そしてもう一人消え、もう一人消え、

また一人倒れる

ねえ、私もあなたを奪ってやる

また一人死んでいく

 [橋] おい ああ、くらえ ほこりをかむ、ねえ また一人死んでいく もう1人ほこりをかみます もう一人ほこりをかみます、 もう1人ほこりをかみます、hey-eh-eh ああ

 【3節】 あなたが一人の人間(男)を傷つけることができる方法がたくさんあります 

そして彼を地面(グラウンド)にダウンさせられる方法が

あなたは彼を打ち負かす(ビート・ィン)ことができます、

あなたは彼をだます(チート・ィン)ことができます、

あなたは彼をひどく扱う(トリート・ィン)ことができます そして、彼がダウンしたときに彼を置き去り(リーブ・ィン)にできます、

ええ しかし、私は準備ができています、はい私はあなたへの準備ができています 

私は自分の両足(フィート)で立っています 

戸口の外では弾丸が炸裂 ビートの音を繰り返す(ドラムの連射)

そう

 [コーラス] 

また一人倒れる

また一人倒れる

そしてもう一人消え、もう一人消え、

また一人倒れる

ねえ、私もあなたを奪ってやる

また一人死んでいく

【エンディング】 撃ち抜け そう 大丈夫

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