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【QUEEN和訳】私の好きな曲「懐かしのラヴァー・ボーイ」5/5〜かわいいおとこのこはだれ?〜

ファンシーな世界を楽しむ。

これがメッセージだと思う。

いつでも恋をしよう。

男の子だろうが、女性だろうが、ナイスミドルだろうが、

相手が誰だろうが、モノだろうが、

この人生を楽しもう。


前回はラブレターのような内容でした。

あなたと離れて寂しい、愛しています。



続き

Hey boy where do you get it from
Hey boy where did you go?
I learned my passion in the good old
fashioned school of loverboys-
Dining at the Ritz we'll meet at nine
(One, two, three, four, five, six, seven, eight, nine o'clock)
precisely
I will pay the bill, you taste the wine
Driving back in style in my saloon will do quite nicely
Just take me back to yours that will be fine (Come on and get it)

(直訳+手直し)

「やあ、どこからそれを(そのスタイルを)手に入れたの?
やあ、どこに行ったの?」
私はそういう(誰かの)恋人の男の子のたくさんいる古き良き学校に行って私の情熱を学びました。

【ギターソロ】

【3節】
リッツ(・カールトン)での食事、9時に会う予定
(1、2、3、4、5、6、7、8、9時)正確に。
私が支払います、あなたはワインを味わって。
帰りはスタイリッシュに運転を、
私のサルーン(セダン)ならかなりうまくいくでしょう。
私をあなたのところに連れ戻して、
それでカンペキです(さあ、それを手に入れてください)


続くのは、

エンジニアのマイク・ストーン氏と、フレディのツイン・ボーカルだと言う囃し(はやし)たてるような部分。

(恐らく、そんなセリフを)どこから取ってくるんだ?

どこに行ってた?

この返答が、

僕は、この情熱(パッション)をここで学んだ。

古き良き古風な(ファッション・ド)学校に行ってたんだ、

ラバーボーイがたくさんいる。


ラバーボーイ(バレンティーノ)量産校に行っていたという。これはもうシャレか。

ラスト・アルバムとも言える、イニュエンドにブライアンの、ヒットマン(殺し屋?)という曲があり、俺はヒットマン・スクールに行ってたんだ、というセリフがあり、これは確実にシャレ。

ヒットを飛ばす人という意味もありそう。キングだとか、kill for your love(ボーン)とかlove meとかgun(ボラプ)とかcut you down to size(BQ)とか、フレディのオマージュ作品、讃えて(たたえて)いるようにも聞こえる。


また事実も表す。

元タンザニア(アフリカ)のザンジバル島に生まれ、8歳から10年ほどインドの英国式寄宿舎で育ち、17歳からロンドンに亡命。

インドの寄宿舎(ボーディング・スクール)は男子のみで、フレディがピアノを弾く5人組らしきバンドも結成した。

フレディと同じく有名になった卒業生ビクトリー・ラナ将軍(フレディは退学したが)や、俳優になった人(アカデミー賞を沢山取ることで有名なダニエル・デイ・ルイスと共演したことも)も。これらはラバーボーイに違いない。

お母さんと離されて、海を隔て乱暴なノーティ・ボーイズの沢山いる男子校に入れられて、まくらを涙で濡らしたに違いない。ハリーポッターのように。

ボーディング・スクールに入れられてトラウマができたアーティスト、有名人も多い。

イギリスの監督アルフレッド・ヒッチコック、イギリスの首相でヒトラーを排除したウィンストン・チャーチル、ノーベル賞を拒否したサリンジャーのライ麦畑でつかまえて、も、話の内容はボーディング・スクールの違和感などを描く。ケストナーの児童文学「飛ぶ教室」は孤児の主人公はクリスマス休暇も学校に残ったり、ハリポタだって。

スヌーピーのハワード・シュルツ氏も普通の学校だったが、昼休みがいやだった(孤独)というし、男子校に入れられて同性愛者になってしまった人も少なくない(ライ麦畑はそんな示唆を感じる)。

昔から何かと問題が起こるのが学校やこの寄宿舎だ。


確かに高等教育は受けられるが、子供が本当に望む環境かは疑問が残る。実力はつくだろうが、一生拭えない問題を抱える可能性もある。金持ちの世界も、愛情が欠如する場合は不幸になりうる。

家族の愛と、フレディの求めるものの方向が違ったのだろう。フレディは芸術や愛やルックス、カッコよさ(cool)、若い輝き、エネルギーなどに価値を見出し、家族は学術や出世、高潔さ、敬虔さを重んじたのかもしれない。


そう、彼は男子校育ち。

懐かしい長くて暑い夏とはこのことかもしれない(一年中暑い、インドもザンジバルも)。

そしてロンドンに来るまでの過去をマーキュリー姓に改名した頃からか、これらの過去を葬り去る。


キャリアのために全て捨てた友人関係も、心の中では、

I still love you

だったかも。

全てはクイーンのため。


もちろん、寄宿舎時代はチャーチルのように、両親に手紙を書いた。遠すぎて帰れない。

音楽やラジオや映画だけが心の支えだったかもしれない。


このように過去をこっそりと混ぜ込んでいるのかもしれない。


ここから

ギターソロ。

ワウ・ペダルの多用。キラークイーンを思わせる、ウクレレのようなハワイアンなサウンドだ。

この部分は寄宿舎時代を回想しているのか?


そして、次の話に進む。

詩の3番とした。


最後

Ooh love, (There he goes again)
Ooh loverboy (Who's my good old-fashioned loverboy? Ooh Ooh)
What're you doin' tonight, hey boy-
Everything's all right
Just hold on tight-
That's because I'm a good old fashioned (fashioned) loverboy.

(直訳+手直し)

[コーラス]
Ooh love(ほらまた彼がそこを行く)
Ooh lover boy
(私のオールド・ファッション・スタイルの恋人は誰?Ooh ooh)
今夜は何してるのさ?おい、ボーイ!
大丈夫、すべてうまくいくよ。しっかりとつかまっていて。
それは私が古き良き(ファッションの)恋人の男の子だからです。


詩の1番で、ナイトライフを聞かれ、

アラームをセットし、魅力をオンに。

と言ったが、この時間表現の伏線回収が来る。


リッツ(カールトン、世界一のホテルの一つ)でお食事とはかなりファンシーだ。

9時きっかりは、

時計の音と、カウントと、9時でチーンとなる。

キラー・クイーンのフィンガー・スナップ(指パッチンのこと、私はピーターパンの時計ワニとした)や、レジのガシャガシャ・チーンと似ていると思った。


これが詩の1番の伏線のアラーム音か。または会計の音。

Dine(ダイン。食事)とnine(ナイン、9時)をかけた?

Precisely(9時キッカリに)はキラー・クイーンの車の趣味でもfastidious and precise (精密)としてでてくる。

リッツで食事デートは実際にあった。

1987年のオペラ・ディーバのモンセラート・カバリェとだ。相思相愛の二人。魂のラバーズだ。スペインのリッツ・カールトン。遅刻魔の大物モンツィにフレディは行ったり来たりして気を揉み、登場した時の心の驚きがバルセロナ・オリンピックのテーマ曲の歌詞になっているという。死を目前に幸せの絶頂が訪れた。

長くなるのでもう止めよう。


このようにフレディにはさまざまなラバー(ズ)がいて、家族すらそうかもしれない。


ラバーボーイの夜のデートの様子をお伝えしている。

ラバーボーイが支払い、相手は車のことを気にせず、高いワインをいただく。ダイン、ナイン、ワインか(最後はファイン、いいね的な👍)。

ピアノとベースが目立つ曲だが、ここはドラムもおしゃれ。


帰りはサルーン(セダン)という、運転席のわかれたタクシーみたいな車であなたの家まで送ってくれる。フレディは運転しないので、専属の運転手が運転するのか。これがスタイルに則ったドライブ?エスコート?古き良き映画みたいな。

最初のダイニングとドライビング。

プリサイスリーとナイスリー(いいね的な👍)。

Won’t you take me home tonight?はブライアンのファット・ボトムド・ガールズ。

なぜかフレディはhomeと言いたがらない。love of my lifeとか、ライブで「くつろいで」という以外、あまり聞かない気がする。家やルーツを拒否するかのようだ。後年は共作だがオペラアルバムのガイド・ミー・ホームやオール・ガッズ・ピープルなどはある。


とにかく、古き良きデート・スタイルをお伝え。

ここまで、時系列がひょっとしたらバラバラになっているのかも。


ここまでが区切り。

ここはすべて、will

がついてるので、まだ9時になってない可能性はある。つまり妄想。

「さあ、来て、ゲットして(理解して?)。」

キラー・クイーンはゲッチューしようとしていた。


そしてコーラスの3番に移る。

違いは、

何もかもうまくいくよ。

しっかりつかまってて。

というところ。

あとは、

歌詞カードにのらないバッキング・コーラス。

フレディの曲ではよくある。

最後は

だって僕は古き良きー(創られた?)、ラバー・ボーイだから。

チャン、チャン。

しめは最初と同じ。


「全てうまくいく」はよくライブでフレディが観客に言わせたりする。

しっかりつかまってて、

と合わせて、

今後僕らが変わっていこうと、変だと言われようと、今まさに違和感があっても、ファンのままでいてね、

というメッセージかもしれない。

同アルバムのブライアンの日本語曲テヲトリアッテみたいな。


歌詞にならないバッキング・コーラスについて。

There he goes again は、

前のアルバム、オペラ座の夜のオープニング・トラック(デスオンオントゥレッグズ)のあとの緩衝材のような二曲目、うつろな日曜日(Lazing On A Sunday Afternoon )にも最後にも聞こえる。

ほら、彼がまたやってきた

というような第三者の目線。観客か。

愛という名の欲望でも、

There goes my baby, she knows how to Rock ‘n’ Roll

と出てくる。

フレディの詩は、sheと形容されるのは大変珍しく、マーチ・オブ・ザBQの最後やキラークイーン、リロイ・ブラウンのビッグママ・ルルーベルの形容と、あとこの曲くらいしかない。共作はあるが。たいていあなたはyouだし、実はラブソングだと思ってたら違うかも(人類愛とか家族愛とか)。sheではなく、デビューアルバムはmamaやmotherがでてくるが(ラット、フェアリー・キング、ライアー)、彼女と置き換えられることはない。あとはbabyとか。

それはさておき、彼がそこをゆくよ。という第三者目線がでてくる(heやthe manなどは最初からかなりでてくる、自分や自分達のことだと思われる、ボラプは殺した男も)。

「彼」とは、ラバーボーイのことだと普通は思うが、そこはわからない。

続くバッキング・コーラスの、

who’s my good old fashioned loverboy?

も歌詞カードにはないので、

That’s my good old fashioned loverboy?

かもしれない。

私のラバーボーイは誰?あるいは、

あれが私のラバーボーイ。

というセリフ。

ウー、ウーと続く。

リーディング・ボーカルはサビのコーラス(ウー・ラ、というやつ)。

第三者的な雰囲気で、ラバーボーイは、みんなのものなのかもしれない。学園のアイドル的な。


あとは、すでに前述の、

全てうまくいく、しっかりつかまってて。だって私は〜ラバーボーイだから。チャン、チャン。


これで歌詞の解説は全て終わり。


まとめ

まとめると、この曲はやはりオシャレだということ。

途中ラスボス(第4回参照)がいたが、あまりに堂々と言ってるので、あまり気にしないことにしたい。

昔から古今東西でよく歌われる恋の奴隷ということにしたい。

セリフは白黒映画的なビジュアルを想起させ、ファンシーな世界が(リッツとかワインとか車とか、電話やラブレター)展開される。

男性版キラー・クイーンとも言える。

モエシャンはワイン、車はサルーン、レジ音にワウペダルのギターソロ。アントワネット達はヴァレンティーノ、招待状。品とワイルドさ。食事。

ライブでもメドレーは隣り合わせだし、どちらも3部構成だが、ギターソロで2部までしか歌われず次の歌につなぐ。


とにかく、アントワネットやヴァレンティーノなど、ある特定の人物に対し描写しており、かなりオシャレ。

サウンドも。

Dimな始まり方もよいし、キラークイーンもそうだがジャズ風の軽快なピアノも素敵。


どんな歳でも恋することを忘れないでというかのような。

恋は人が相手じゃなくても可だろう。

ロマン派。


男の子を讃えるという珍しい歌。


フレディにしか作れない。歌えない。


これが私の好きな歌。


このまま、しっかりつかまっていこう。


今度はどこに連れてってくれるのかな。


ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

Queen Official 

Good Old-Fashioned Lover Boy (Remastered 2011)


参考歌詞

"Good Old Fashioned Lover Boy"

Written by Freddie Mercury

I can dim the lights and sing you songs full of sad things
We can do the tango just for two
I can serenade and gently play on your heart strings
Be your Valentino, just for you
Ooh love-Ooh loverboy
What're you doin' tonight, hey boy-
Set my alarm, turn on my charm
That's because I'm a good old-fashioned loverboy
Ooh let me feel your heartbeat (grow faster, faster)
Ooh Ooh can you feel my love heat
Come on and sit on my hot-seat of love
And tell me how do you feel right after-all I'd like for you and I
to go romancing.
Say the word-your wish is my command
Ooh love-Ooh loverboy
What're you doin' tonight, hey boy,
Write my letter
Feel much better
I'll use my fancy patter on the telephone
When I'm not with you
I think of you always
I miss you-
(I miss those long hot summer nights)
When I'm not with you
Think of me always
I love you-Love you
Hey boy where do you get it from
Hey boy where did you go?
I learned my passion in the good old
fashioned school of loverboys-
Dining at the Ritz we'll meet at nine
(One, two, three, four, five, six, seven, eight, nine o'clock)
precisely
I will pay the bill, you taste the wine
Driving back in style in my saloon will do quite nicely
Just take me back to yours that will be fine (Come on and get it)
Ooh love, (There he goes again)
Ooh loverboy (Who's my good old-fashioned loverboy? Ooh Ooh)
What're you doin' tonight, hey boy-
Everything's all right
Just hold on tight-
That's because I'm a good old fashioned (fashioned) loverboy.

(直訳+手直し)

【1節】
私は明かりを暗くして、あなたに悲しいことでいっぱいの歌を歌うことができます、
私たちは2人のためだけにタンゴを踊れます。
私はセレナーデを弾いて(歌って)、あなたのハート(こころ)のストリング(弦、琴線)を優しく演奏することができます、
あなたのためだけに、バレンティーノ(Valentino)になりましょう。

[コーラス]
ああ、愛すべき、(誰かの)恋人の男の子。「今夜は何をしているの?ヘイ、ボーイ」
アラームをセットして、チャーム(魅力)をオンにします。
それは私が懐かしのラヴァー・ボーイだからです。

【2節】
ああ、あなたの鼓動を感じさせてください(より速く、速くなる鼓動を)。
ああ、私の愛の熱を感じることができますか?
さあ、私の熱い愛の席に座ってください。
そして、直後の気分を教えてください、
私があなたと私に望むすべて、
ロマンチックに行くこと。
その言葉を言ってください、
あなたの願いが私の命令です。

[コーラス]
ああ、愛しの、恋人の男の子。「今夜は何してるの?おい、きみ」
手紙を書いて、ずっと気分が良くなります。
私は電話で私の派手なパター(口上)を使用します。

[ブリッジ]
私があなたと一緒にいないとき、私はいつもあなたのことを考えます。
あなたが恋しい。
(私はあの長く暑い夏の夜が恋しいです)
私があなたと一緒にいないとき、いつも私のことを考えてください。
私はあなたを愛しています、愛しています。
「やあ、どこからそれを(そのスタイルを)手に入れたの?
やあ、どこに行ったの?」
私はそういう(誰かの)恋人の男の子のたくさんいる古き良き学校に行って私の情熱を学びました。

【ギターソロ】

【3節】
リッツ(・カールトン)での食事、9時に会う予定
(1、2、3、4、5、6、7、8、9時)正確に。
私が支払います、あなたはワインを味わって。
帰りはスタイリッシュに運転を、
私のサルーン(セダン)ならかなりうまくいくでしょう。
私をあなたのところに連れ戻して、
それでカンペキです(さあ、それを手に入れてください)

[コーラス]
Ooh love(ほらまた彼がそこを行く)
Ooh lover boy
(私のオールド・ファッション・スタイルの恋人は誰?Ooh ooh)
今夜は何してるのさ?おい、ボーイ!
大丈夫、すべてうまくいくよ。しっかりとつかまっていて。
それは私が古き良き(ファッションの)恋人の男の子だからです。



















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