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好きな写真を眺めに「たまには息抜きしに行くか」

「たまには息抜きしに行くか」
心の中でそうつぶやいた自分に、ちょっと違和感を覚えた。
 
みなさんは、「息抜きしに」どこへ行くだろうか?
カフェ、山、海、デパート、神社……。
 
いろいろあると思うけど、なべゆかが「たまには息抜きしに行くか」とつぶやいたのは、ある写真展に行こうと思ったのがきっかけだった。
 
写真展とか、自分の好きな空間に行って息抜きをするのは、アリやんな?
 
じゃぁ、何に違和感を覚えたかというと、なべゆかは、田舎に住んでるんですよ。
東京暮らしは心身ともに合わず、わざわざ田舎に移住したんですよ。
それなのに、「たまには息抜きしに行くか」といって東京に向かう自分の姿を想像して、あれ!?って思ったわけ。 


日常と非日常


田舎に移住して干支を一巡した今、「ここでの暮らしはもう、当たり前の日常になったんやな」と思った。たまには非日常の大都会に身を置いて、息抜きをする。そんなこと、全く想像したことなかったわ。
 
安房(あわ)での暮らしは最高。
環境にも家にも人にも恵まれていて、ここで暮らしていきたいって思ってる。
 
また東京で暮らしたいなんて全く思わんし、満員電車も人混みも嫌い。
でもさ、写真展とか、博物館のイベントとか、アラブ・イスラム系のイベントやレストランとかって、やっぱし舞台は東京メインになるよな。
 
関西に住んでたときも、東京に住んでたときも、行きつけの書店、行きつけのカフェ、よくいく博物館やギャラリー、イベント会場に通ってた。
 
都会のそういう部分は好き・笑

安達建之さん 写真展「LION NIGHT」

「たまには息抜きしに行くか」と思ったきっかけは、株式会社ロイヤル・アーツ代表であり、ネイチャーフォトグラファーでもある安達建之さんが撮影した、夜のライオンの姿を目にしたときだった。

ライオンが夜行性だなんて、知らんかった。
暗闇のなか、本来の姿であるライオンを捉えた写真。星空とライオンの姿に心惹かれた。これを見たい。生でこんなシーンを見られたら最高やけど、さすがにそれには無理難題が山ほどある。それならせめて、この写真を生でじっくり見てみたい。

安達さんについては全く知らんかったけど、ホームページを見ただけでもかなりユニークな人やなという印象。彼が創った雑誌『Preparing for Departure(PD)vol.1』を、思わずポチってしまった。


長倉洋海さんの写真展「地球に謳う」

写真展といえば、なべゆかが大好きな長倉洋海さんの写真展も近々やってたりせえへんかな?と検索してみたら、正に今、やっとるやないか!!

アフガニスタンの反タリバン勢力の指導者、マスードが亡くなったニュースを見たのは、モロッコだった。

当時のなべゆかは、マスードがどういう人物なのか全く知らんかったけど、ニュースの映像やそれを見て嘆くモロッコの人たちの様子を見て、マスードという人物に興味を持った。

調べてみたら、マスードと行動をともにしながら彼を撮影し、写真集だけでなくマスードに関する本も出版していたのが、長倉洋海さんだった。

帰国してから彼の写真展やギャラリートークに足を運び、長倉さんの人柄を知って一層ファンになった。

マスードの没後20年を前に、長倉さんの地元釧路で開かれた長倉商店塾 2020 年夏期講座で、『私を作り上げた二つの出会い〜エルサルバドルとアフガニスタン』を張り切って受講。久しぶりに長倉さんの口からマスードの話を聞いて、マスードの写真をたっぷり堪能したのが懐かしい。

長倉さんのご実家が商店を営んでいたことから、「長倉商店塾」となったらしい。一番左の白黒写真が、パンシールの獅子と呼ばれたマスード。

現在開催中の写真展「地球に謳(うた)う」は、アフリカ大陸のマリやブラジル、アマゾンなど26カ国の写真が展示されているらしいので、これもやはり、「たまには息抜きしに行くか」である。

猫専門ちゃうで、動物写真家の岩合光昭さん

それなら、岩合さんはどうかな?と、写真展をやっていないか検索してみた。残念ながら近日都内での写真展情報は無し。

NHKで放送されている『岩合光昭の世界ネコ歩き』が人気すぎて、猫の写真家やと思ってる人もいるみたいやけど、私は岩合さんが家族三人でタンザニアで暮らしたときのことを、奥様が執筆した本『アフリカポレポレ』が岩合さんを知るきっかけやったと思う。

世界ネコ歩きは、撮影場所がモロッコとかチュニジアとか、なべゆかが好きなイスラムの国のときのみ、率先してチェックしていた・笑

そんななべゆかの元に(ていうかワラワラの元にやけど)、なんと岩合さんがネコ歩きの撮影に来てくださったことがある。猫メインの番組やのに、ワラワラだけでなくひじき、あわ、アスマ、なべゆかまで登場するという、なべゆかにとって忘れられない撮影と放送だった。いうまでもなく、岩合さんのお人柄も最高だった!!

大好きな安房から重い腰を上げて、私を大都会へと動かす素敵な写真家さんたち。近々彼らに会いに、東京へ行こうと思う。
まぁ、だいたいが疲れて帰ってきて、「やっぱわが家が一番」てなるねんけどな。それでも、必ず満たされるものがあることを知っているから。


古民家改修の材料費や、庭に植える木や種の購入、親子犬あわアスマのご飯代、食べることが大好きななべゆかのおいしいもん代などに使わせてください♥