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千年のときをふる 〜グラウンディング

こんにちは。

今日も、お立ち寄りくださりありがとうございます。


野分=「のわき」(のわけ、とも)

という言葉があります。


今で言う台風のこと。


暦の上で立春を初日として
二百十日目(9月1日前後)から二百二十日、
さらには10月初め頃までに吹く暴風のこと。

二百十日は稲の刈り入れの時期でもあり
よく耳にする農事暦のひとつです。

気象衛星が無かった時代でも
毎年この時期には嵐が来ると
いにしえから人はちゃんと知っていたのですね。


今回の台風14号はここでは大きな被害もなく
寝ている間に静かに通り過ぎてゆきました。

そんな台風が四国に上陸するという前日。

感染症第五波の警戒が続いていますが
所用で久方ぶりに讃岐山脈を越え、
徳島県西部へ行っていました。

近くを通ることがあれば
よく立ち寄る場所があります。

それが、ここ。

御神木とも呼ばれる古樹・巨木は
全国に数知れず。
なので、そんなに多くの御神木を
見知っているわけではありませんが。

クスノキならば、
これこそが日の本一ではなかろうかと
確信し、私が敬愛してやまない一樹。

徳島県三加茂(ミカモ)町に座す

「加茂の大クス」。

国の特別天然記念物に指定されています。

左手に見えている祠には
2体の白蛇像が安置されており
近隣の方に手厚くお世話されています。

数年前のある日、
そのお一人がお掃除されていて
お話しをうかがいました。

なぜなら、
その方が柏手を6拍打ったから。

出雲大社さんなんかでも数が多いので
ここもそういったお作法なのかなと
疑問に思って聞いてみたのです。

返ってきた答えに
いろんな意味で驚きました。

曰く、

「あぁ、ここ神さん3つおいでるから」

(以下心の声)

ええええっっ∑(゚Д゚)

3×2=6ってことですか???

まとめて打ってええのんですかー!

いやー、そういうのもアリなんだぁ

(((大爆笑)))

いや、待って?

「天龍王白姫大神」弁財天
「白龍王大神」龍神

ふたつしかここに書いてませんが…

そこをこの女性にお訊ねすると、
ここで生まれ育ったわけでなく
先代以前からの言い伝えだけど…と
前置きしてから教えてくださいました。

かつては小さな祠(お社)が
木の又のところに安置されていたそう。

でも、樹の成長とともにいつのまにか
幹のなかに抱きこまれ。

初めのうちは外からでも見えていたけれど
だんだん取り出せなくなり、
ついにこの樹と一体化して
外から見ることもできなくなった、と。

そんなわけでこの幹の中には今なお
お社が収まっているそうですよ、と。

昔、霊能のある方がここにきて
この樹のてっぺんに
その神様が見えたそうですよ、と。

だから3つ分の6回です、と。


へぇえぇぇーー!
そうだったんですかぁっ!!

と、調子に乗ったワタクシ。

お掃除しようと
鍵のかかった格子戸を開けようとする
その方の後ろにニコニコ周りこんで、
中を見せてもらおうとしました。

ガラスもなにも入っていない
ほんとうに大きな格子の扉で
そのままでも中は丸見えなのですが
近くで拝見したいなと思ったのです。

そしたらすごい剣幕で

「ダメです!」
「こっち来ないで!」

って叱られました。

外から丸見えで見るのはよくても、
その格子戸一枚隔てた奥にある
直接のお姿は、その一族の方以外は
決して見てはいけないもののようでした。

ショボーン。(´・ω・`)

でもそれだけ神聖なものとして
大切に大切に守り続けてこられた
ご一族の方々なのだと思います。

そして、もしかしたら。

このクスノキの精さんが
この女性を通して祠のお話しを
教えてくださったのかも…
なんてことも思いました。

ありがたいことです。

樹齢、一説には千と余年。

いやいやいやいや。

二、三千年は余裕で生きてるでしょ!と
思いますが年齢不詳です。

伐ってみないと年輪も数えられないので
年齢がわかるのはこの樹がたおれたとき。

だったら年齢なんて知らなくていい。

ずっと元気でいてほしい、
そう思うのです。


🌎グラウンディング


「グラウンディング」という言葉。
お聞きになったことがあるでしょうか?

この加茂の大クスさんは
まさにそのお手本のような存在です。


大地にしっかりと根を張って。

雨が降ろうが風が吹こうがただ在る姿。

台風のような嵐にも呑まれない。

泰然として枝葉を伸ばし。

風に吹かれるまま葉をなびかせ。

雨滴や雪の重みには枝をしならせ。

変わらずにそこにある姿。

過去を悔やまず。

未来を恐れず。

あれこれ考えたりしない姿。

雷にうたれようとも。

世の中が戦火に包まれようとも。


動じない。


なにがあっても動じないその姿は
達磨大師のようだなと思いました。

どっしりしたグラウンディングと
それを支える大地。

ここの土はフカフカです。
土はすなわち地球そのもの。

地球のこの部分がまだ健康であるからこその
このグラウンディング力かもしれません。

やはり土は大事


ところで、今日は
己巳(つちのとみ)の日。


お財布を新調したり、
種銭を作ったりと

お金や財

に関することを始めるのに佳き日。

木火土金水の五行思想により
「土は金を生ず」とされています。

お「金」を生む「土」の日と
弁「財」天さんの遣いとされる
「巳」が重なるため、

昔の誰かが

「こりゃ縁起がいいや♪」

ってなもんで始まったであろう
おまじないのひとつでしょうか。


香川県西部に「財田」(さいた)という
地名がありますが、
財は「たから」とも読むため
「宝のような田んぼ」の意のようです。

そこで“タカラダの里”と銘打って
道の駅なんかもできています。

「さいた」は斎田かもしれないし
幸く田(さきくた)が転訛したのかも。

お米が大事なものであることから、
宝のような田んぼの多い土地に
こうした名前をつけたのかも。


あなたにとっての

【財】(たから)

は、なんですか?


お金!

人脈!

人!

土地!

米!

幸せ!

安心!

こども!

自然!

家!

きれいな水!

猫!

時間!


きっと、お人によって千差万別
たくさんの答えがあることでしょうね。


書き出してみると面白いかも。


そして、大切なこと。

「財」(=金)を生むには
「土」が、必要かつ大事。

ご自分の足元をしっかり固め、
ふかふかに耕して健康な土壌に。

そこに種となるものを蒔けば
きっと豊かさでは無敵。


じゃ、この地球上に財(たから)を
増やすには。

実際の「土」が大事

誰一人として壊さず汚さず。

一人一人が大切にしていけたら、
案外簡単にこの世の財は
増えるのかも、と思います。


では、今日も最後までお付き合い
ありがとうございました。

「土」の大切さについては
こちらでも以前触れました。

お時間あれば、ぜひ。

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#徳島県 #加茂の大クス #クスノキ #グラウンディング

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