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令和五年 ~癸卯

🐇 

新年おめでとうございます。

令和も5年目。
2023年が幕を開けました。

1ヶ月後の2月3日(節分)、
翌4日の立春に向けて
徐々にこの年のエネルギーに
変わっていくのかなと思います。

本年も引き続き
どうぞよろしくお願いいたします。

🐇 🐇

昨年の暮れのこと。

私が愛してやまない巨樹に
年内最後のご挨拶に出向きました。


地名を冠して

加茂の大クス

と呼ばれ親しまれています。


以前にもご紹介しました。

朝早かったので
誰もいないと思いきや、
駐車場にはたくさんの先客。

いったいなにがあるのだろう?
と不思議に思いつつ近づくと
なんだか大クスさんの様子が
いつもと違う…?

怪訝に思いながらも
お詣りを済ませ、
黒々としたつややかな実を
写真に収めようとスマホを向けました。

クスノキの実

なんとなくこの日は
巨樹が全体的にふわっとした感じ。

いつもより
やわらかな表情に見えました。


うーんんん…。

なんだろう……。


回り込んで別の角度から
写真を撮ろうとしたそのとき。

やっと、
いつもと違って見えた理由が
明らかになりました。


七五三縄しめなわだ!!!!



そう、新年に向けて縄を新調すべく
古いものが取り外されて
いわばスッピンになっていたのでした。

(のびのび〜)

下の写真が普段の大クスさん。

巨大しめ縄を上からロープで
吊って固定しています。

常々、重たそうだなぁと思って
見ていました。

こちらがいつもの大クスさん(反対側から)

🐇 🐇 🐇

御神木にはよくこうして
縄というかつなが巻かれています。

大相撲 横綱の化粧まわしのよう。

一説には

結界

としての役割を
担っているのだとも言われています。


諸説ありますが
本来は浄化力の高い

大麻おおあさ

の繊維(精麻せいま)で
うものでした。


戦後、GHQによって
大麻栽培が禁止されてから
この精麻の入手が困難になりました。

地域によっては稲藁のほかにも
カヤやマコモダケなど様々な
別の植物の繊維を用いて
縄を綯う土地もあるようです。

精麻と繊維をとった後の麻がら

近年、地方の小さな神社などでは
化学繊維のしめ縄が
幅を利かせるようになっています。

氏子が少なかったり
宮司のなり手がなかったりで
本物のしめ縄を懸けることは
財政的にも厳しいのだろうと思います。


それでも。


化学繊維製のしめ縄を目にするたび
私はとても複雑な気持ちになるのです。


(ほんまにコレでええのんか…?)


と。


大麻によるはらいの力は
強力だと言われます。

実際、植物としての麻は
生長過程において
驚くほどに土地の浄化をします。

海では牡蠣やアサリ等の二枚貝が
大量の水を浄化するのと同じ。

神社で御神鈴を振るとき
誰もが鈴の緒を持って振りますね。

この鈴の製が普通でした。


麻も「お」と読むのをご存じでしょうか。

町村合併で今は無くなりましたが
「麻植」と書いて
「おえ」と読む郡が
かつて徳島県内にありました。

(駅名に今も残っています)


自覚なくとも
こうして緒(=麻)に触れることで
日本人の多くは様々な罪穢れを
普段から浄化されているのだと、
そんなことをおっしゃる方もあります。

浄化ということばに嫌な感じを受ける方も
中にはおありかと思います。

ここでは、昨今流行の?

「サウナで整う」

みたいな感じで
捉えてくださればと思います。

化学繊維では
ちょっと整わないんじゃないか…

そんなことを思いました。

阿波一宮 大麻比古神社の鈴の緒

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暮れにスーパーで売られていた
家庭用のしめ飾り。


店頭のPOPには

お正月には和の心!

日本の伝統

的な文言が踊っていました。


化学繊維ではなく
どれもちゃんと稲藁製。

こうした正月飾りの風習は
年々簡略化されているけれど、
まだちゃんと残っていますね。


香川県内にもしめ縄づくりをする
小さな家内工業がどこかにあったなと
ふと思い出し、
これもそこで作ったものかな?と、
裏返して見てみました。


そこに書かれていたのは


まさかの

MADE IN CHINA 

の文字。


えぇっっっ ∑(゚Д゚)




(ほんまにコレでええのんか…?)




この国は伝統文化まで
外国に任せてしまうのかと、
しばし頭を抱えました。

🐇🐇🐇🐇

🐇 🐇 🐇 🐇 🐇

大晦日の夜更け。

二年詣りをしようと
近所の氏神さまに出向いた深夜0時。

新年を告げる太鼓の音に続いて
宮司さんの口から語られたのは


大災害に備えよ


的なお話でした。

ちょっとびっくりしてしまって
詳しいことが頭から抜けたのですが
暦学?算命学?かなにかで、
1995年と年廻りが似ているとかいないとか。


1995年は忘れもしない
阪神淡路大震災をはじめとし
世間を震撼とさせた事件が多発した年。


(新年早々なんでそんなことを…)


と、ちょっとイヤだなと思いましたが
備えあれば憂いなし。

思い直して、
たしかに備えることは無駄ではないし
むしろちゃんと備えておいた方が
より安心かもと思いました。

・命を繋ぐ水、保存食、医薬品

・情報を得るためのラジオやバッテリー

・暖をとるための使い捨てカイロ、毛布
(夏は涼をとるためのうちわや冷却剤)

・地面がどんな状況でも足を守る靴
(より備えるなら頭を守るヘルメットも)

・固形燃料やカセットコンロ

・携帯トイレや簡易トイレ、紙おむつ
 トイレットペーパーなど
 大切な排泄のためのあれやこれや

ローリングストックというのも
この頃よく言われていますね。

🐇 🐇 🐇 🐇 🐇 🐇

先日のこと。

引越して間もない地で
一人暮らしをする知人が流行病にかかり、
慌てて支援物資を送りました。

ちょうど荒天で物流が乱れていた頃です。

四国からの荷物は、
差し出すことはできても
通常の日数で届けられるかどうか?

かなりの遅延が見込まれるため
実際のお届けがいつになるかは
わからないとのことでした。

これがすぐ隣の県だったりすれば
さほど難なく届けられるだろうにと
もどかしい思いで発送しました。


ごく個人的なことではありましたが
このことがあってから、
もし万が一のことが起きた際には
近県で物資を融通できるルートが
あるのだろうか?と
ちょっと気になりました。

で、広範囲にわたる災害などの場合は
近県にも頼れないかもしれません。

なので、地方を越えて遠くの地にも
助けを求められるような仕組みがあれば
安心であったり、
混乱が最小限・最短に抑えられるのではと
思ったりもします。


病気にせよ災害にせよ、どんな場合でも
とりあえずは基本セットを
自ら備えておくことがなにより。


必要なものは人それぞれ違いますのでね。


災害は無いに越したことはありませんが

恐れるよりも、まずは備えを。

そういうことなのだと思います。

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で、食料品をはじめとして
生活必需品の多くが外国頼みの
この国の現状。

本当にコレでいいのだろうかと
ときどき考えます。


豊かだった田んぼが潰されて
どんどん宅地になっていく現状。


少子高齢化で人口は減っているのだから
その田んぼを開放すれば
自給率上がらないかな?とか。


土が大事なのは、一度失ってしまうと
すぐには元に戻せないから。


どんなに収量の多い優秀な田んぼでも
1年でも耕作放棄すると、元に戻すのに
それはそれは長い年月と労力を要します。


目には見えないけれど
多くの菌類など微生物がそこにいて
大きな仕事をしてくれているのに、
それを目先の利益のために
平気で潰してしまうなんて、
なんと愚かなことだろうとも思います。

https://note.com/awa_to_sanuki/n/n1d2b3bc78915

取り返しがつくことも
世の中には多々あるけれど、
取り返しのつかないこともある。


今年は統一地方選挙の年でもあります。


まつりごとに諦めきって投票権を行使しない方も
多いかと思いますが、
少しでも関心を寄せることが
まずは必要なのかなと思ったりもします。


小さなことからコツコツとー!


とりとめもなく綴っていたら
当初書きたかったこととは
全く違うお話に…。


最後に付け加えると、
なにが起こっても大丈夫と言えるほどの
深いグラウンディングを
普段から意識的に練習しておかれると
いざというとき慌てなくて済みます。


お手本は大クスさんのような巨樹。


なにがあっても揺るがない。

周囲がザワザワしてもどこ吹く風。

嵐の中でもしなやかにたわんで折れない。


なにかのご参考になれば幸いです。

最後までのお付き合い
今日もありがとうございました!

こんなワタクシですが
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

問題:
記事内にウサギは何個あるでしょう?
(画像内のもの含)


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