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ノーパンスウェットNight体験記

僕のnoteを読んでくれて、ありがとうございます
泡ぴこです

20歳からゲイの世界に足を踏み入れて
早15年目
35歳になる年にして初めて
先週の土曜日6/3に新宿2丁目で開催された
ちょっとエッチな(?)ゲイイベントに参加してきました

「パンツを履かずにスウェットを履いて」

参加するイベントです

今まで2丁目のゲイイベントは
あゆナイト(浜崎あゆみ好きが集まるイベント)
林檎ナイト(椎名林檎、東京事変好きが集まるイベント)
には参加してきたものの、こういう

正直それどーなん?

っていうゲイイベントには参加しませんでした
むしろ「なんかそーゆーゲイ丸出しのイベントってちょっと苦手だし、抵抗あるな....」と思ってた口です

昨今、5月になると話題にのぼるレインボープライドでのパレードや競パンナイト(ドレスコードが競泳パンツ一丁)、さらには露出狂ナイト....etc

肌の露出度の高いイベント=ゲイ丸出し

という泡ぴこの中での抵抗値が高かったわけです

なぜ泡ぴこの抵抗値が高かったか
「あからさまな肌の露出は下品」
「そんな下品に見られるようなことはしたくない」
っていう気持ちが強かったのだと
改めて自身を内省して感じました

つまり

「『他人が自分をどう見ているのか』が怖かった」

のでしょうね

勤めていた会社を辞めて、もうすぐ1年
「あるがままの自分を受け入れる」ことと向き合ってきて、自分がゲイであることを隠さず、むしろそれを「泡ぴこのパーソナリティー」の一部として「泡ぴこ業」をやっているわけです

「自分はゲイなんだから1度はゲイ丸出しのイベントに参加してみよう」
「ノーパンではあるけど、スウェット履いてるから肌の露出は避けられるし、気になるイベントだから行ってみよう」
と「泡ぴこ業」の社会科見学の一環として参加をしてきました

いやー....
話に聞いていた通り
イベント会場へ入る列が長いんです
2丁目のほぼど真ん中にある会場の外で
もちろん週末の人通りの多い中、並ぶんですよ

ノーパンスウェットで(笑)

タイミングが悪ければ1時間以上待つ話を聞いていたのですが、運良く20分ほどで会場に入れたものの
恥ずかしかったぁ....
意を決して並んだけど
やはり公衆の面前で「ノーパン」はキツい(笑)

いざ受付を済ませて中に入ってみると
凄い人の数

通勤ラッシュ時の埼京線以上の密集度
もちろんスウェットを履いている人は
ほぼ「ノーパン」

もちろん、このイベントに参加する人の大半の目的は

「合法的に(?)」自分のタイプの人の体を触る

埼京線の痴漢をし合うんですね(笑)
コロナ禍の影響で久しぶりの開催でもあり
会場の規模に見合わないくらい大勢の人が
DJの音楽に合わせてもみくちゃ状態

そんな中、泡ぴこもノーパンスウェットなので
色んな方向から
触られたり揉まれたり股間を擦り付けられたり
スウェットをずり下げられたり
触ってきたヤツの顔見てやろうと振り返ると
全然タイプでもなんでもないオッサンだったり....
(泡ぴこもオッサンの部類なんだけど)

正直しんどい(笑)

「あぁ誰彼構わず他人に体触られるの不快だなぁ」
と開始早々20分足らずで嫌気がさしてきました

そんな中
ステージの上で踊っているGOGOボーイに目が行きました

GOGOボーイ
というのは簡単に説明すると
筋肉ムキムキで短髪、髭、露出度の高い衣装(ほぼほぼパンツ一丁じゃん!くらいの)でDJの音楽に合わせて踊るイベントの賑やかし役
のことです
(説明が的確かどうかはさておき)

実を言うと泡ぴこはこの「GOGOボーイ」にも
強い抵抗がありました

というのも泡ぴこにとって

ゲイ丸出しイベントに対する抵抗の筆頭的存在がこの「GOGOボーイ」だったから

実物を目の前にする以前は
「マッチョと言われつつ腹出てる人多いし、髭生やしてるし(髭は泡ぴこの好みの問題)、パンツ一丁でダンスってか、ただクネクネ動いてるだけのヤツじゃん」
と苦手意識を持っていたのです

ただ
ステージで踊るGOGOボーイに目をやった瞬間
この嫌悪感が一気に砕け散りました

自分が今まで見聞きした情報とは違い
とにかく

美しい

その対象となったのが
GOGOボーイの「TAROU」さん

上記リンクに添付されてる写真
1番右端の下段が「TAROU」さん
注)上半身裸の人たちが映ってる写真になるので、見てみたい人だけ「表示する」をタップしてね

Twitter:TAROU_cats@CatsTarouさんのツイートから引用

鍛え抜かれたステージ映えする肉体と
その筋肉のしなやかさを演出する動き
そしてステージから遠くを刺すような真っ直ぐな眼差し

彼は全身を使って
あるが儘の自分を表現している
「え?GOGOボーイさんて
こんなにセクシーで美しいの?」

全く性的な目で見たわけでもなく
たまたまパッとステージに目を移した瞬間
目に飛び込んできたTAROUさんの姿にそう感じました

と同時に
如何に自分の中に「偏見」があったのか
に気付いた瞬間でもありました

実際に見てもいない触れてもいない
「人から聞いた話あるいはネット上で見た情報」
だけでGOGOボーイさんを今まで判断していたんですね

ステージ上のTAROUさんの美しさに
自分の中の「偏見」が弾け飛んで
その空間を楽しもうという気持ちになりました

普段飲まないスミノフを瓶でラッパ飲みしたり
若い子たちに酒をご馳走したり
音楽に合わせて踊ったり
その場に居合わせたタイプの男の子と触り合いキスをしたり

以前、自分の中にあった「ゲイ丸出しのイベントに対する苦手意識」や「GOGOボーイに対する思い込み」はどこへやら

苦手な人混みに揉まれてヘトヘトな状態で会場を出た時、今まで感じたことがない爽快感を感じていました

「食わず嫌い」とはよく言ったもので
その対象物に対して
自分の五感を使って体験していないのに
人から聞いた話や噂、ネット上の情報から
いかに自分勝手な「嫌い・苦手」という先入観を作り上げていた自分に気付かされた出来事でした

このイベントに参加し、TAROUさんに出逢ったことを通して

「泡ぴこ業」の武器のひとつ
「ゲイとしてのパーソナリティー」が
またひとつ拡張したイベントでした

長文を書いていると
だんだん話の終着点を見失いそうになるのでこの辺で
「泡ぴこがノーパンスウェットナイトで得た教訓」

・未体験を下馬評で価値判断して自分の「好き・嫌い」を決めつけるな
食ってみてから自分の価値観と照らし合わせろ
・「苦手や嫌い」と思ってるコト/モノが自分の見る世界を拡張してくれるかもよ?

この2点です

最後まで読んでいただき
ありがとうございます

ノーパンスウェットナイトは1回経験したから、もういいやと思いつつ今夜もノーパンで寝ようとしてる泡ぴこでした(家では常にノーパンスウェット)

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